Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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付録Q.2 空データとNullデータを区別するための設定

CSV形式データの空データとNullデータを区別する設定について説明します。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 設定方法

(1) 前提条件

空データとNullデータの区別は,入力元のバイナリデータがCSV形式であることが前提となります。このため,区別可能な単純内容要素のデータ種別は,CSV形式で使用できる種別だけになります。また,区別可能な要素は,バイナリフォーマット定義エディタ上で,ローカル単純内容要素,かつサイズが可変長であることが前提となります。

空データとNullデータの区別対象となる単純内容要素の条件を,次の表に示します。

表Q-2 空データとNullデータの区別対象となる単純内容要素の条件

対象 条件
親複合内容要素のセパレータ形式 CSV形式
単純内容要素のデータ種別 データ種別が次のどれかである。
  • 文字列
  • 整数
  • 実数
  • 固定小数部数値
  • 日付時刻
サイズ 可変長(データの終端まで)

(2) 設定方法

空データとNullデータを区別する場合,バイナリフォーマット定義ファイルの[単純内容要素]ダイアログで,[CSV形式]の[空データとNullデータを区別する]チェックボックスをチェックします。

[単純内容要素]ダイアログの表示・入力内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.3.2 単純内容要素ダイアログ」を参照してください。

[空データとNullデータを区別する]チェックボックスをチェックすると,マッピング定義エディタ上で,対象の要素にnulldata属性が表示されます。

[空データとNullデータを区別する]チェックボックスをチェックした場合とチェックしなかった場合で,それぞれのマッピング画面のイメージを次の図に示します。

図Q-2 [空データとNullデータを区別する]チェックボックスをチェックした場合とチェックしなかった場合のマッピング画面のイメージ

[図データ]

注意事項
CSVデータの変換元で,空データとNullデータを区別したまま,変換先に引き継ぎたい場合には,マッピング定義上でnulldata属性同士をマッピングし,nulldata属性の値も一緒に引き継ぐ必要があります。
複合内容要素Record配下の各要素に対して,空データとNullデータを区別する設定が有効の場合を例に,nulldata属性の引き継ぎの有無の違いによるデータの差異を,次の図に示します。

図Q-3 nulldata属性を引き継がない場合と引き継いだ場合の差異

[図データ]