UOCクラスを設計する際の注意事項を説明します。

• UOCクラスはJ2EEサーバのコンテナ拡張ライブラリの延長として動作するため，利用できる機能に制限があります。
  詳細は，マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「14.6　コンテナ拡張ライブラリおよびサーバ起動・停止フック機能利用時の制限事項」を参照してください。
  UOCクラスは，システムクラスローダで読み込まれるため，上記の制限範囲以外であれば，フルパス指定で外部ファイルの読み書きができます。
  
• UOCクラス作成時，クラスのアクセス設定修飾子にはpublicを指定します。
  publicではない（アクセス設定修飾子を書かない=パッケージプライベート）場合，IllegalAccessExceptionが発生し，UOCデータを送信できません。
  
• マルチスレッドアクセスを考慮した処理にしてください。
  UOCクラスは，複数のスレッドから呼ばれることがあるため，スレッドセーフな実装になっている必要があります。また，メモリ不足が発生した場合を考慮して，リソースを適切に解放している必要があります。
  
• 標準受付（SessionBean）のUOCクラスでは，リクエスト処理時の電文にnullが入ることを考慮する必要があります。
  ビジネスプロセスを再実行すると，電文がnullの状態で標準受付（SessionBean）が呼ばれます。
  
• コンパイルするときには，cscmsg.jarをクラスパスに追加する必要があります。利用するインターフェースはcscmsg.jarに含まれます。