Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編
(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)
cscrepctlコマンド(-exportオプション)を運用環境で実行して,バージョンアップ前のリポジトリをエクスポートします。複数のリポジトリを使用している場合,必要なリポジトリをすべてエクスポートして,退避します。
(2) HCSCTEプロジェクトの削除(開発環境)
(3) 各環境のアンインストール
開発環境,運用環境で旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールします。サービスプラットフォームのインストールディレクトリ以下のディレクトリ情報を退避したあとに,旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールすることをお勧めします。
- 注意
- 開発環境は,Eclipseのアンセットアップをしてからアンインストールしてください。configurationフォルダも削除してください。
- J2EEサーバ,Management Server,PRFなど実行環境の構成要素を停止してからアンインストールしてください。
- 組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止してからアンインストールしてください。
- HCSCサーバをアンセットアップしたあとに,リポジトリルート配下を削除してください。
(4) 各環境のインストール
開発環境,運用環境で09-87のサービスプラットフォームをインストールしてバージョンアップします。
また,開発環境では,バージョンに対応したEclipseをセットアップします。
(5) HCSCTEプロジェクトの作成(開発環境)
バージョンアップした開発環境で,新たにHCSCTEプロジェクトを作成します。また,リポジトリとして利用するディレクトリを指定します。なお,リポジトリとして利用するディレクトリには,運用環境のリポジトリを指定しないでください。
手順の詳細は,「3.1.1 プロジェクトを作成する」を参照してください。
(6) リポジトリのインポート(開発環境)
「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」でエクスポートしたリポジトリ情報を開発環境にインポートします。
旧バージョンのリポジトリをインポートすると,パッケージングおよび配備定義が自動で実施され,リポジトリ情報が今バージョンに引き継がれます。なお,パッケージングおよび配備定義が自動で実施されるのは,旧バージョンでパッケージングおよび配備定義したHCSCコンポーネントだけです。
リポジトリのインポート方法については,「3.2.3 リポジトリをインポートする」を参照してください。
- 注意
- 07-50より前のバージョンから移行する場合の注意
- SessionBeanアダプタのユーザ定義クラスに次のファイル名が設定されているときは,警告メッセージが表示されます。
- csmsvcadpdef.jar
- cscmsg_adpejb.jar
- 警告メッセージが表示された場合,サービスアダプタ定義画面で,上記のユーザ定義クラスを削除し,ファイル名を変更してから,再度設定してください。
- 08-10より前のバージョンから移行する場合の注意
- データ変換定義で,sequence要素またはchoice要素下に,出現回数が1回に固定されている次の要素(コンポジタ)を定義している場合,ノードの表示が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
- エラーメッセージが表示された場合は,再度マッピング定義を起動し,変更を反映させてください。
- 09-50より前のバージョンから移行する場合の注意
- データ変換定義で,次に該当するスキーマを定義している場合,名前空間が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
- import先で対象名前空間(targetNamespace)を定義しているスキーマを,変換元ノードに指定している。
- 1.の名前空間が,importまたはinclude先を含むすべての名前空間宣言(xmlns[:prefix])で定義されていない。
- エラーメッセージが表示された場合は,マッピング定義を再度起動し,変更を反映させてください。
- 09-70より前のバージョンから移行する場合の注意
- データ変換定義で,次に該当するスキーマを定義している場合,名前空間が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
- 1つの名前空間URIに対して,複数の異なる名前空間接頭辞を指定している。
- エラーメッセージが表示された場合は,マッピング定義を再度起動し,変更を反映させてください。
- メモリについての注意
- 旧バージョンのリポジトリをインポートするときは,メモリを多く必要とします。そのため,次の手順でメモリサイズが十分かどうかを確認し,メモリが不足している場合は,メモリサイズを増やしてからリポジトリをインポートしてください。
- Eclipseのメニューから,[ウィンドウ]−[設定]を選択します。
- ダイアログ左側のツリービューから,[一般]を選択します。
- ダイアログ右側の[ヒープ・ステータスを表示]チェックボックスにチェックします。
- Eclipseのウィンドウの右下のゴミ箱アイコンを選択し,ガーベッジ・コレクターを実行します。
- ゴミ箱アイコンの左に表示されているヒープ・サイズを確認します。
- 未使用のヒープ・サイズが不足している場合,eclipse.iniを編集し,メモリサイズ(-Xmxの値)を大きくします。eclipse.iniの編集については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「付録B.1 インストール」を参照してください。
開発環境にインポートしたリポジトリ情報を使用して実際に運用する場合,このリポジトリ情報を開発環境から運用環境にエクスポートし,運用環境からHCSCコンポーネントを配備します。
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