Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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10.3 JSON-XML変換定義ファイルの設定

JSON-XML変換定義ファイルで,JSON-XML変換時の動作を設定できます。

JSON-XML変換定義ファイルの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「JSON-XML変換定義ファイル」を参照してください。

JSON-XML変換定義ファイルでは,JSON形式からXML形式に変換する際の変換動作を変更できます。変換動作を変更できるJSON-XML変換定義ファイルのプロパティを次の表に示します。

表10-1 JSON形式からXML形式に変換する際に変換動作を変更できるプロパティ

項番 JSON-XML変換定義ファイルのプロパティ名 説明
1 json-xml-convert.arrays.parent-element-name csc-array要素の要素名を変更できます。
2 json-xml-convert.arrays.child-element-name csc-element要素の要素名を変更できます。
3 json-xml-convert.arrays.child-simple-element-name csc-simple要素の要素名を変更できます。
4 json-xml-convert.root-element-name csc-object要素の要素名を変更できます。
5 json-xml-convert.json-type.include JSON形式データの種別を,XML形式データの属性に含めるかどうかを設定できます。

各プロパティの詳細を次に示します。(1)〜(5)と表の項番1〜5は対応しています。

<この節の構成>
(1) csc-array要素の要素名の変更
(2) csc-element要素の要素名の変更
(3) csc-simple要素の要素名の変更
(4) csc-object要素の要素名の変更
(5) JSONのデータ種別をXMLの属性に含めるかどうかの設定

(1) csc-array要素の要素名の変更

配列から始まるJSON形式データをXML形式データに変換する際に使用されるcsc-array要素の要素名として,任意の名称を設定できます。

(2) csc-element要素の要素名の変更

JSONの配列をXMLに変換する際に使用されるcsc-element要素の要素名として,任意の名称を設定できます。変換後の要素名は,「設定値+アンダーバー(_)+親要素名」となります。

(3) csc-simple要素の要素名の変更

JSONの配列をXMLに変換する際に使用されるcsc-simple要素の要素名として,任意の名称を設定できます。

(4) csc-object要素の要素名の変更

オブジェクトから始まるJSON形式データをXML形式データに変換する際に使用されるcsc-object要素の要素名として,任意の名称を設定できます。

(5) JSONのデータ種別をXMLの属性に含めるかどうかの設定

JSONの「文字列型」などのデータ種別を,変換後のXMLの属性に含めるかどうかの設定を変更できます。デフォルトでは,JSONのデータ種別をXMLの属性に含めません。JSONのデータ種別,および変換後のXMLに設定される属性を次の表に示します。

表10-2 JSONのデータ種別とXMLの属性の対応表

JSONのデータ種別 XMLの属性
オブジェクト class="object"
配列 class="array"
文字列 type="string"
数値 type="number"
boolean type="boolean"

JSONのデータ種別をXMLの属性に含める場合の変換例を,次の図に示します。

図10-34 JSONのデータ種別をXMLの属性に含める場合の変換例

[図データ]

下線が付いている属性がJSONのデータ種別です。

注※
配列値が文字列型,数値型,boolean型の場合,属性はcsc-element要素に設定されます。csc-simple要素には設定されません。

 

注意
JSON-XML変換に失敗した場合,メッセージログにエラーメッセージ(KDEC11202-E)が出力されます。また,メッセージ引数の「message」には,JSON-XML変換のエラーメッセージが格納されます。