Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編
Service Architectには,開発したHCSCコンポーネントをテストするためのテスト環境として利用できる,組み込みデータベースが含まれています。
開発環境でのテスト用にHCSCサーバを構築する場合,組み込みデータベースを利用すると,別途DBサーバを用意・構築する必要がありません。
組み込みデータベースを利用する場合に必要な設定について,以降で説明します。
組み込みデータベースは,Service Architectをインストールした段階でインストールされます。そのため,組み込みデータベースそのもののインストールは必要ありません。
組み込みデータベースを利用するには,次の作業が必要です。
各作業について,次に説明します。
組み込みデータベースに含まれるHiRDB SQL Executerをインストールします。
組み込みデータベースを構築する場合のHiRDB SQL Executerのインストール方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「3.2 HiRDB SQL Executerのインストール」を参照してください。
インストールが完了したら,次に示す環境変数PATHを追加・設定します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\DB\BIN; <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\DB\CLIENT\UTL;
組み込みデータベースのDBサーバの構築,環境設定には,Eclipseを利用します。
DBサーバの構築および環境設定の方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「付録B.3 組み込みデータベースの構築」を参照してください。
なお,DBサーバ構築の設定画面では,構築するデータベースのサイズとして[Large(2GB)]を選択します。
データベースを利用するユーザとスキーマを定義します。
組み込みデータベースのユーザの設定およびスキーマの定義の方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「付録B.3 組み込みデータベースの構築」を参照してください。
HCSC Messagingの管理情報テーブルを格納するために,必要に応じてRDエリアを作成,追加または拡張します。また,RDエリアを作成,追加または拡張した場合に,正しく処理されたかどうか確認します。
RDエリアを作成,追加または拡張する手順について,次に示します。
組み込みデータベースを停止して,再度起動します。
組み込みデータベースの停止および起動の方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「6.2 組み込みデータベースの開始および停止」を参照してください。
組み込みデータベースを利用する場合,DBクライアント(HCSCサーバ)の設定として,次の作業が必要です。
各作業について,次に説明します。
環境変数PDXAMODEおよびPDTXACANUMを設定します。
次に示すパスの「クライアント環境変数登録ツール」で環境変数のグループを登録します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\DB\CLIENT\UTL
クライアント環境変数登録ツールで環境変数グループを登録する方法の詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
なお,登録した環境変数グループ名は,DB ConnectorのプロパティのXA_OPEN文字列で指定します。DB ConnectorのプロパティのXA_OPEN文字列(XAOpenString)については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。
必要に応じて,組み込みデータベースの同時接続数を増やします。組み込みデータベースのDB定義ファイルのオペランドを変更します。DB定義ファイルは,「(1)(b) DBサーバの構築および環境設定」の作業を行うときに,DBサーバ構築の設定画面で設定するディレクトリにあります。
DB定義ファイルで変更するオペランドを次に示します。
あわせて,環境変数PDTXACANUMの値は,pd_max_usersの指定値以上に設定します。
必要に応じて,Reliable Messaging用のユーザ権限の設定およびRDエリアの準備を行います。
ユーザ権限の設定方法は,「(1)(c) ユーザの設定およびスキーマの定義」に示す方法と同じです。
RDエリアの準備の方法は「(1)(d) RDエリアの準備」に示す方法と同じです。
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