Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編

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8.9.3 HTTPセッションを無効化するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報(EADsセッションフェイルオーバ機能のトレース)

HTTPセッションを無効化するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報について説明します。

<この項の構成>
(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル
(2) 取得できるトレース情報

(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表8-30 HTTPセッションを無効化するリクエスト処理のトレース取得ポイントの詳細(EADsセッションフェイルオーバ機能)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x8200 1 リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後(Webサーバ経由) A/B
0x8202 6 サーブレット/JSP呼び出し直前 A/B
0x8203 6 リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタ) B
0x8207 6 静的コンテンツ呼び出し直前(DefaultServlet) B
0x8211 1 リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後(インプロセスHTTPサーバ経由) A/B
0x8228 4 EADsセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッションの属性情報のデシリアライズ開始直前 A
0x8229 2 EADsセッションフェイルオーバ機能によるWebアプリケーション処理前のEADsアクセス開始直前 A
0x8232 7 EADsセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッション無効化時のEADsアクセス開始直前 A
0x8300 10 リクエスト処理完了直後(Webサーバ経由) A/B
0x8302 9 サーブレット/JSP処理完了直後 A/B
0x8303 9 リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了直後(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタ) B
0x8307 9 静的コンテンツ処理完了直後(DefaultServlet) B
0x8311 10 リクエスト処理完了直後(インプロセスHTTPサーバ経由) A/B
0x8316 9 エラーページに転送される際に実行されるフィルタの処理完了直後(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタ) B
0x8328 5 EADsセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッションの属性情報のデシリアライズ終了直後 A
0x8329 3 EADsセッションフェイルオーバ機能によるWebアプリケーション処理前のEADsアクセス終了直後 A
0x8332 8 EADsセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッション無効化時のEADsアクセス終了直後 A

(凡例)A:標準 B:詳細 A/B:標準と詳細で異なる情報を取得

注※ 図8-21中の番号と対応しています。


トレース取得ポイントを次の図に示します。

図8-21 HTTPセッションを無効化するリクエスト処理のトレース取得ポイント(EADsセッションフェイルオーバ機能)

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

HTTPセッションを無効化するリクエスト処理で取得できるトレース情報を次の表に示します。

表8-31 HTTPセッションを無効化するリクエスト処理で取得できるトレース情報(EADsセッションフェイルオーバ機能)

図中の番号 イベントID レベル 取得できる情報
インタフェース名 オペレーション名 オプション
1 0x8200 A HTTPメソッド URI
B <セッションID文字数:セッションID:取得方法>
0x8211 A HTTPメソッド URI
B <セッションID文字数:セッションID:取得方法>
2 0x8229 A <セッションIDの文字数:リクエストで受信したセッションID>
3 0x8329 A
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
4 0x8228 A リクエストURL デシリアライズ前のHTTPセッションの属性情報のサイズ(バイト) <セッションID文字数:セッションID>
5 0x8328 A リクエストURL
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
6 0x8202 A クラス名
(JSP呼び出し時はJSPファイル名)
B コンテキストルート名 <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8207 B コンテキストルート名 <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8203 B クラス名 コンテキストルート名 <セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
7 0x8232 A <セッションIDの文字数:無効化したHTTPセッションのセッションID>
8 0x8332 A
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
9 0x8302 A クラス名
(JSP呼び出し時はJSPファイル名)

  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
B コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
0x8307 B コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
0x8303 B クラス名 コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
0x8316 B クラス名 コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
10 0x8300 A HTTPメソッド URI
  • 正常時
    <入り口時刻><ステータスコード>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><ステータスコード><例外名>
B
  • 正常時
    <入り口時刻><ステータスコード><セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><ステータスコード><例外名:セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8311 A HTTPメソッド URI <入り口時刻><ステータスコード>
B <入り口時刻><ステータスコード><セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>

(凡例)A:標準 B:詳細 −:該当なし

注※ 図8-21中の番号と対応しています。