Cosminexus V9 アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 用語解説
1.1 アプリケーションサーバおよびBPM/ESB基盤の用語解説
ここでは,アプリケーションサーバおよびBPM/ESB基盤のマニュアルに記載されている用語について解説しています。
(数字)
- 08-50モードの仮想サーバマネージャ
- 仮想化システムを構築し,仮想サーバを運用管理するためのプロセスです。mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)で次のキーを設定した場合に,08-50モードで動作します。
- com.cosminexus.mngsvr.vmi.enabled=false
- com.cosminexus.mngsvr.vmx.enabled=true
- 1.4モード
- サーバの動作モードです。J2EE 1.4以降の機能を使用できます。データベースを含む複数のリソースのトランザクション管理ができます。
- 1:1系切り替えシステム
- 実行系のアプリケーションサーバと待機系のアプリケーションサーバが1:1で対応しているシステムです。実行系のアプリケーションサーバに障害が発生すると,待機系のアプリケーションサーバで処理を引き継ぎます。
(英字)
- Application Development Plug-in
- アプリケーションの開発およびテスト時に使用するプラグインです。
- Application Server
- アプリケーションサーバの実行環境を構築する基盤製品です。
- Batch Job Execution Server
- オープン環境で基幹系のバッチ業務を実行・運用するためのバッチジョブ実行基盤を提供する製品です。JP1/AJSとあわせて使用します。
- Bean-Managed Persistence
- Enterprise Beanのビジネスメソッド内でデータの永続化を管理するモデルです。
- Bean-Managed Transaction
- Enterprise Beanでトランザクションを管理するモデルです。Session BeanおよびMessage-driven Beanが対象になります。Entity Beanは対象外です。
- BJEX
- Batch Job Execution Serverの略称です。説明については,「Batch Job Execution Server」を参照してください。
- BMP
- Bean-Managed Persistenceの略称です。説明については,「Bean-Managed Persistence」を参照してください。
- BMP Entity Bean
- 永続化に関する処理を,Bean自身が行うという意味です。リソースへのアクセスコードは,すべてアプリケーション開発者が記述する必要があります。実装はCMPよりも手間が掛かりますが,CMPより適用範囲が広く自由度も高くなります。
- BMT
- Bean-Managed Transactionの略称です。説明については,「Bean-Managed Transaction」を参照してください。
- BPEL
- Business Process Execution Languageの略称です。説明については,「Business Process Execution Language」を参照してください。
- BPMN
- Business Process Modeling Notationの略称です。説明については,「Business Process Modeling Notation」を参照してください。
- Business Process Execution Language
- XMLをベースにしたワークフロー記述言語です。サービスプラットフォームでは,GUIを使用してこの形式でビジネスプロセスを定義できます。
- Business Process Modeling Notation
- 業務手順をわかりやすく図示して可視化するための表記ルールを定めたものです。ビジネスプロセス・モデリング表記法ともいいます。
- CA
- Certificate Authorityの略称です。説明については,「Certificate Authority」を参照してください。
- Certificate Authority
- 認証局と呼ばれる,SSLを使用するための証明書を発行する機関です。
- ほかのエンティティのために有効な証明書を発行する,信頼のおけるエンティティです。次に示す種類があります。
- ルートCA
上位のCAによる認証を受けないで,自分の正当性を自ら証明します。
- 中間CA
自分の正当性を証明するために,上位のCAによる認証を受けています。
- CJMSPブローカー
- CJMSプロバイダで使用するプロセスです。
- メッセージの送信先を管理します。
- CJMSPリソースアダプタ
- CJMSプロバイダで使用するリソースアダプタです。
- J2EEサーバからCJMSPブローカーに接続するために使用します。Connector 1.5仕様に準拠しています。
- Client
- EJBクライアント環境を構築するための製品です。
- CMP
- Container-Managed Persistenceの略称です。説明については,「Container-Managed Persistence」を参照してください。
- CMP Entity Bean
- CMP Entity BeanのCMPとは,Container-Managed Persistence の略で,永続化に関する処理を,EJBコンテナが行うという意味です。CMPの場合,開発者はリソース(データベースなど)へのアクセスのためのコードを書く必要がなく,リソースとのやり取りはすべてEJBコンテナが行います。
- CMT
- Container-Managed Transactionの略称です。説明については,「Container-Managed Transaction」を参照してください。
- Component Container
- サーバサイドの業務処理プログラム(ビジネスロジック)をコンポーネントとして実行するための構成ソフトウェアです。また,アプリケーションサーバの運用管理をするためのManagement Server,統合ユーザ管理,snapshotログ収集などの機能も提供しています。
- Component Container管理者
- スーパーユーザ以外の,J2EEサーバやバッチサーバのセットアップ,J2EEサーバやバッチサーバの起動・停止などを実施できるユーザを指します。Component Container管理者はUNIXの場合に設定できます。
- Component Transaction Monitor
- クライアントからのリクエストのスケジューリングを実現するための構成ソフトウェアです。
- Container-Managed Persistence
- EJBコンテナがデータの永続化を管理するモデルです。
- Container-Managed Transaction
- EJBコンテナがトランザクションを管理するモデルです。Session Bean,Entity BeanおよびMessage-driven Beanが対象になります。
- Cookieスイッチング機能
- 負荷分散機で提供しているサーバスイッチング機能の一つです。Cookieスイッチング機能を使用すると,クライアントからのリクエストパケット内のCookie情報に基づいて,同じサーバにセッションをリダイレクトします。
- CORBAネーミングサービス
- CORBAの仕様に準拠した,リモートオブジェクトの格納場所を管理するためのネーミングサービスです。構成ソフトウェアであるTPBrokerによって提供される機能です。
- cosminexus.xml
- アプリケーションサーバ独自の情報を定義するための属性ファイルです。
- CTM
- Component Transaction Monitorの略称です。説明については,「Component Transaction Monitor」を参照してください。
- CTMデーモン
- クライアントからのリクエストを制御するスケジュールキューを管理するプロセスです。リクエストのスケジューリングを実現する,スケジューラとして機能します。
- Management Serverを利用している場合,CTMデーモンは論理サーバとして扱えます。
- CTMドメイン
- 複数のCTMデーモンで構成される,情報共有と負荷分散の対象になる範囲です。CTMデーモンはCTMドメイン内で,それぞれに登録された業務処理プログラムの情報やスケジュールキューの負荷情報を交換してリクエストを振り分けます。
- CTMドメインマネジャ
- CTMドメインを管理するプロセスです。ホスト内のCTMデーモンの情報を,CTMドメイン内のほかのCTMドメインマネジャに配布します。
- Management Serverを利用している場合,CTMドメインマネジャは論理サーバとして扱えます。
- CTMレギュレータ
- EJBクライアントからCTMデーモンに集中するリクエストを,分散集約するためのプロセスです。TPBrokerクライアント(CORBAクライアント)からJ2EEサーバ内で動作しているEJBアプリケーションを直接呼び出しできるゲートウェイ機能も提供します。
- DB Connector
- データベースに接続するためのリソースアダプタです。
- DBアダプタ
- データベースの操作をサービス部品として利用する場合に,操作するデータベースや実行するSQLを定義したHCSCコンポーネントです。
- DBキュー
- データベースを介してシステム間で連携する,TP1/EE(TP1/Server Base Enterprise Option)の機能です。DBキュー機能を使用すると,データベースをキューとして,TP1/EEとJ2EEとの間で,非同期型のメッセージ送受信ができます。
- DD
- Deployment Descriptorの略称です。説明については,「Deployment Descriptor」を参照してください。
- Dependency Injection
- EJBやインターセプタクラスのフィールドやsetterメソッドに,EJBやResourceアノテーションを指定することで,EJBやリソースへの参照をEJBコンテナが自動的にセットする機能です。Dependency Injectionを使用すると,EJBやリソースへの参照をJNDIを使用してルックアップする必要がなくなります。
- Deployment Descriptor
- アプリケーションを運用環境に配置するときの定義情報を記述したものです。
- Detached署名
- 署名の対象となるデータと署名要素が分離した形式のXML署名です。Detached署名は,XML文書以外のデータにも使用できます。Detached署名では,署名の対象となるデータをURIによって指定できるので,外部のネットワークを参照したり,ローカルファイルを参照したりできます。
- Developer
- アプリケーションサーバの開発環境を構築する基盤製品です。
- DII
- Dynamic Invocation Interfaceの略称です。説明については,「Dynamic Invocation Interface」を参照してください。
- DIターゲット
- Dependency Injection機能を使用して参照を注入する対象のことです。DIターゲット名と名前が一致するフィールド,またはDIターゲット名をプロパティとして持つsetterメソッドに対して,Dependency Injectionが実行されます。
- document/literal
- スキーマで定義された形式のXMLドキュメントをSOAPボディの子要素としてそのまま送受信するインタフェース形態です。
- Document Object Model
- DOMパーサによって解析されたXML文書の内容を記述したもので,メモリに常駐するツリー形式のデータ構造となっています。このツリー構造をDOMツリーと呼びます。
- Document Type Definition
- XMLのスキーマの一つで,XML文書で使用するタグの属性や階層構造や出現順序などを定義したものです。XML文書はこのDTDで定義した文法に従って記述します。
- DOM
- Document Object Modelの略称です。説明については,「Document Object Model」を参照してください。
- DOM API
- DOMパーサによって生成されたDOMにアクセスするためのAPIをDOM APIと呼びます。XML文書内のデータ構造に基づいたデータの処理ができます。
- DOMツリー
- XML文書の構造をツリー形式で表したものです。DOMツリーはDOMパーサを使って解析すると生成されます。
- DTD
- Document Type Definitionの略称です。説明については,「Document Type Definition」を参照してください。
- Dynamic Invocation Interface
- サービスインタフェースおよびスタブを使用しないで,JAX-RPCで定義された標準APIでSOAPサービスを呼び出す機能です。スタブを使用しないため,呼び出し先は特定のサービスに固定されることなく,動的に呼び出し先を変更できます。
- EADs
- Elastic Application Data store for Application Serverの略称です。EADsは,keyとvalueというシンプルな構造で,データをメモリ上で管理する製品です。EADsでは,複数サーバ(EADsサーバ)をクラスタとして管理し,クラスタ内の個々のサーバのメモリ領域を一つのメモリ領域として使用するため大容量のデータを処理でき,クライアントから個々のサーバを意識しないでデータにアクセスできます。
- アプリケーションサーバでは,セッション情報の格納先のサーバとしてEADsを使用した,EADsセッションフェイルオーバ機能を使用できます。
- EADsクライアント
- Elastic Application Data store Client for Application Serverの略称です。EADsサーバにアクセスして,EADsの機能を実行するためのクライアント用ソフトウェアです。
- EADsサーバ
- データをEADsで管理するためのサーバプロセスです。EADsセッションフェイルオーバ機能を使用するときにシステム構成に含めます。
- EARファイル
- Enterprise ARchiveファイルの略称です。説明については,「Enterprise ARchiveファイル」を参照してください。
- Eclipse
- Eclipse Foundationが提供するオープンソースの統合開発環境です。ソースコードの編集支援機能やデバッグ機能など,アプリケーションの開発効率を向上させる各種機能を備えています。
- サービスプラットフォームでは,SOAを適用したシステムの開発に必要な機能をプラグインとして提供しています。
- Eclipse Web Tools Platform
- Javaアプリケーションの開発環境です。
- EIS
- データベースやトランザクションサーバなど,企業内に構築されているバックエンドシステムです。
- EJB
- Enterprise JavaBeansの略称です。説明については,「Enterprise JavaBeans」を参照してください。
- EJB-JARファイル
- Enterprise Bean,DDなどをJARファイル形式に圧縮したものです。
- EJBクライアント
- J2EEサーバ上で開始されているEnterprise Beanを呼び出すクライアントプログラムです。次の3種類があります。
- EJBクライアントアプリケーション
- サーブレットまたはJSPなどのWebアプリケーション
- ほかのEnterprise Bean
- EJBクライアントアプリケーション
- Enterprise Beanを呼び出すJavaアプリケーションです。
- EJBコンテナ
- Enterprise Beanを制御する実行環境です。また,通信,トランザクション管理などのシステムレベルのサービスも提供します。Enterprise Beanの実体は,EJBコンテナの中で実行されます。
- EJBタイマ
- EJBコンテナのTimer Serviceの機能を利用して,タイムアウト時間を管理するタイマです。指定された時刻または間隔で,タイムアウトメソッドをコールバックし,イベントを実行します。
- Enterprise ARchiveファイル
- J2EEアプリケーションを構成する複数のファイル(EJB-JARファイル,WARファイル,およびDD)をEARファイル形式でパッケージ化したものです。
- なお,サービスプラットフォームでは,HCSCコンポーネントをパッケージングして,EARファイルを作成します。
- Enterprise Bean
- ビジネスロジックをEJBアーキテクチャに従って作成したものです。業務処理プログラムに該当します。
- Enterprise JavaBeans
- 業務ロジックをプログラムとして記述したビジネスロジック,および永続的データを格納するオブジェクトであるエンティティをJavaコンポーネント化したものです。
- Entity Bean
- 永続化されたデータそのものを表すBeanです。Entity Beanは,さらにCMP Entity BeanとBMP Entity Beanに分類されます。
- EntityManager
- データベースに対してエンティティを登録したり,削除したりするためのインタフェースを持つオブジェクトです。EntityManagerはJPAプロバイダで提供しています。
- Enveloped署名
- 署名の対象となるXML文書の中に,署名要素が生成される形式のXML署名です。Enveloped署名では,署名要素そのものは,署名の対象にはなりません。
- Enveloping署名
- 署名要素の中に,署名の対象となるXML文書が格納される形式のXML署名です。Enveloping署名では,署名要素の中に格納されたXML文書から,署名に必要な値が生成されます。
- Explicitヒープ
- 明示管理ヒープ機能で使用するメモリ空間です。Javaヒープ外にあるため,FullGCの対象になりません。
- Extensible Markup Language
- W3Cが制定したマークアップ言語で,インターネット上でデータのやり取りを実現します。このマニュアルでは,XML形式で記述された文書をXML文書と呼びます。
- Extensible Stylesheet Language
- XML用のスタイルシートのことで,表示方法を記述するだけでなく,データのコピー,分岐,抽出などのデータ処理を記述できます。
- FIFO
- メッセージをグルーピングするための単位です。メッセージはFIFO単位で管理されます。
- FIFOは,次の3種類に大きく分けられます。
- 登録・取り出し用FIFO
アプリケーションからの登録または取り出し対象となるキューにあるメッセージの単位です。
- 送信用FIFO
通信層で,他システムに対してメッセージを送信するためのメッセージの単位です。
- 受信用FIFO
通信層で,他システムからのメッセージを受信するためのメッセージの単位です。
- 2と3を総称して「通信用FIFO」と呼ぶ場合があります。また,通信用FIFOは,グループと同じ意味です。
- FTPアダプタ
- サービスプラットフォームとFTPサーバとの間でファイルの送受信をするために利用するアダプタです。
- FTPインバウンドアダプタ
- FTP連携で使用するリソースアダプタです。Connector 1.5仕様に準拠しています。
- FTP受付
- FTPインバウンドアダプタを経由してFTPクライアントからの実行要求を受け付ける機能(インタフェース)です。
- ファイル操作アダプタやFTPアダプタと連携することで,サービスプラットフォーム上でFTPクライアントとFTPサーバの間のファイル転送ができるようになります。
- FTPクライアント
- FTPを使用してファイルの送受信を行うクライアント用ソフトウェアです。
- FTPサーバ
- FTPクライアントからの要求によってファイルを送受信するサーバ用ソフトウェアです。
- FTP連携
- サービスプラットフォーム上でFTPクライアントとFTPサーバの間のファイル転送を実現するための機能です。
- GC制御機能
- リソースの排他中にGCの実行を待ち状態にする機能です。リソースの排他中にFullGCが発生し,処理が長時間中断されるのを回避できます。GC制御機能は,バッチサーバの場合に使用できます。
- grammarオブジェクト
- スキーマ文書を解析したときに取得できる,スキーマ文法定義を表す内部のオブジェクトです。
- HAモニタ
- クラスタソフトウェアの一つです。
- システムを監視し,障害発生時などにシステムの切り替えを実行するプログラムです。HAモニタと連携することで,アプリケーションサーバで構築したシステムの信頼性や稼働率を向上できます。AIX,HP-UXまたはLinuxを使用しているときに連携できます。
- HAモニタと連携することで,1:1系切り替えシステム,相互系切り替えシステム,N:1リカバリシステム,およびホスト単位管理モデルを対象とした系切り替えシステムが実現できます。
- HCSC
- Service Coordinatorの略称です。説明については,「Service Coordinator」を参照してください。
- HCSC-Business Process
- ビジネスプロセス基盤を意味します。説明については,「ビジネスプロセス基盤」を参照してください。
- HCSC-Data Transform
- データ変換基盤を意味します。説明については,「データ変換基盤」を参照してください。
- HCSC-Manager
- サービスプラットフォームの運用環境で利用する運用管理機能です。
- HCSCサーバのセットアップ機能,HCSCコンポーネントの配備機能,プロセスインスタンスの実行履歴管理機能などが含まれます。
- HCSC-Managerコマンド共通定義ファイル
- 運用環境で使用するコマンドの必須項目の省略値を定義するファイル(csccmd.properties)です。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- このファイルに省略値を定義しておくと,コマンド入力時に該当するオプションの入力を省略できます。
- HCSC-Manager定義ファイル
- 運用環境のカスタマイズに必要な情報を定義するファイル(cscmng.properties)です。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- リポジトリのインポート先となるディレクトリや,ログファイルの大きさ・面数などを定義できます。
- HCSC-Messaging
- メッセージング基盤を意味します。説明については,「メッセージング基盤」を参照してください。
- HCSCTE
- サービスプラットフォームの開発環境で利用する開発支援機能です。HCSCTEで提供される機能は,Eclipseにプラグインして利用します。
- アダプタやビジネスプロセスの作成・定義機能などが含まれます。
- HCSCコンポーネント
- 開発環境で作成するサービスアダプタ,汎用カスタムアダプタ,ビジネスプロセス,およびユーザ定義受付の総称です。
- HCSCコンポーネントの検証
- 定義したアダプタ,ビジネスプロセス,データ変換定義の内容が妥当かどうか検証する機能です。必要な定義があるか,また定義の関係が正しいかを,必要に応じて任意のタイミングで検証できます。
- HCSCサーバ
- 実行環境でサービス部品の実行を管理するサーバ機能です。メッセージング基盤,ビジネスプロセス基盤,データ変換基盤など,実行環境に必要な機能が含まれます。また,標準受付,ユーザ定義受付などのリクエスト受付機能や各種アダプタ機能も含まれます。
- HCSCサーバ構成定義ファイル
- HCSCサーバの構成を定義するファイル(cscsvsetup.xml)です。XML形式のファイルとして作成します。
- HCSCサーバ,クラスタ,Managerなどの情報を定義できます。
- HCSCサーバセットアップ定義ファイル
- HCSCサーバのセットアップに必要な情報を定義するファイル(cscsvsetup.properties)です。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- HCSCサーバに設定するクラスタ名や使用できる標準受付の種類などを定義できます。
- HCSCサーバランタイム定義ファイル
- HCSCサーバの起動時に必要なランタイム情報を定義するファイル(cscsvconfig.properties)です。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- 実行履歴を採取するかどうかや,トレースファイルのレベル・出力先などを定義できます。
- HTTP
- HyperText Transfer Protocolの略称です。説明については,「HyperText Transfer Protocol」を参照してください。
- HTTPアダプタ
- RESTスタイルで公開されているWebサービス(RESTful Webサービス)を呼び出すためのアダプタです。サービスプラットフォームとサービス部品との間でファイルを送受信することもできます。
- HTTP受付と連携することで,クライアントから送信したファイルをWebサーバに転送することもできます。
- HTTP受付
- HTTPクライアントからの実行要求を受け付ける機能(インタフェース)です。
- HTTP受付を使用することで,Webフロントシステムを経由しないでWebブラウザとサービス部品の間でテキストデータやマルチメディアデータを送受信できます。
- HTTPセッション
- javax.servlet.http.HttpServletRequestクラスのgetSessionメソッドで取得されるHttpSessionオブジェクトです。「HTTPセッションに格納するオブジェクト」に加え,そのほかにHTTPセッションがメンバとして参照するオブジェクトを含む,HTTPセッション全体を指します。
- HTTPセッション管理用オブジェクト
- Webコンテナの内部で使用され,HTTPセッションを管理するオブジェクトです。
- HTTPセッションに格納するオブジェクト
- javax.servlet.http.HttpSessionクラスのsetAttributeメソッドでHTTPセッションへ格納されるユーザオブジェクトです。
- HTTPセッションの属性ともいいます。
- HTTPセッションに関するオブジェクト
- 「HTTPセッション管理用オブジェクト」と「HTTPセッション」とをまとめて表現した用語です。
- HTTPレスポンス圧縮機能
- サーブレット,JSP,および静的コンテンツへのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを,サーブレットフィルタによってgzip形式に圧縮する機能です。この機能を使用することで,WebコンテナとWebクライアント(Webブラウザなど)間の通信に掛かる時間を削減し,システムの応答時間を短縮できます。
- HyperText Transfer Protocol
- インターネットで,WebサーバとWebクライアントの間でHTML文書を送受信するための通信プロトコルです。
- Hyper-V
- ハイパーバイザの種類の一つです。Microsoftが提供している,サーバ仮想化を実現するための機能の名称です。64ビット仮想化技術による高いパフォーマンスと可用性,信頼性を実現します。
- IANA
- Internet Assigned Numbers Authorityの略称です。説明については,「Internet Assigned Numbers Authority」を参照してください。
- IDE
- Integrated Development Environmentの略称です。説明については,「Integrated Development Environment」を参照してください。
- Inbound
- Connector 1.5仕様で定められたJ2EEサーバとリソースアダプタ間の通信モデルの一つです。リソースアダプタからJ2EEサーバにアクセスする通信モデルです。
- Integrated Development Environment
- GUIを使用してJavaプログラムを実装したり,WARファイルなどを作成したりできる統合開発環境です。アプリケーションサーバ,およびBPM/ESB基盤では,Eclipseに対応しています。
- Internet Assigned Numbers Authority
- インターネットの名前または番号の登録業務を行う組織です。
- J2EEアプリケーション
- JSP,サーブレット,EnterpriseBeanなどで構成されるアプリケーションです。アプリケーションサーバで扱うJ2EEアプリケーションの形式には,EARファイル形式でパッケージ化されたアーカイブ形式のアプリケーションと,アーカイブ化しない展開ディレクトリ形式のアプリケーションがあります。EARファイル形式でパッケージ化されたアプリケーションの場合,複数のEJB-JARファイル,複数のWARファイル,および一つのDDから構成されます。
- J2EEアプリケーション実行時間の監視機能
- EJBおよびWebアプリケーションのリクエスト実行時間を監視する機能です。実行時間監視中に障害を検知すると,メソッドタイムアウト機能およびメソッドキャンセル機能が動作します。
- J2EEアプリケーションの強制停止
- J2EEアプリケーションの停止での強制停止とは,J2EEアプリケーションで処理中のリクエストがある場合でも,強制的に処理を中止する方法です。
- J2EEアプリケーションの通常停止
- J2EEアプリケーションの停止での通常停止とは,WebアプリケーションやEJBの停止処理を順番に実施して,J2EEアプリケーションを安全に停止させる方法です。
- J2EEコンテナ
- J2EEアプリケーションを実行するためのサーバ基盤です。
- J2EEコンポーネントへ各種APIを提供する,Webコンテナ,EJBコンテナから構成されます。
- J2EEコンポーネント
- サーブレット,JSP,Enterprise Beanなどのユーザアプリケーションプログラムのことです。
- J2EEサーバ
- J2EEコンテナを生成,実行する環境です。
- アプリケーションサーバ,およびBPM/ESB基盤では,J2EEサーバとしてComponent Containerを使用します。
- J2EEサーバモード
- J2EEサーバの動作モードの一つです。このモードの場合,J2EEコンテナ上で動作するアプリケーションから,J2EE関連のAPIを利用できます。なお,J2EEサーバモードには,1.4モードと,互換用の動作モードであるベーシックモードがあります。
- J2EEサービス
- J2EEコンテナの部品機能として利用されます。J2EEコンポーネントにJNDI,JDBC,JTA,RMI-IIOPおよびJavaMailのAPIを提供します。
- J2EEリソース
- サーバから利用できるリソースです。J2EEサーバの場合,データベース,OpenTP1,SMTPサーバなどを利用できます。また,バッチサーバの場合,データベースを利用できます。
- J2EEリソースアダプタ
- J2EEサーバに共有スタンドアロンモジュールとして配備したリソースアダプタのことです。
- JAAS
- Java Authentication and Authorization Serviceの略称です。説明については,「Java Authentication and Authorization Service」を参照してください。
- jaas.conf
- JAASのコンフィグレーションファイルを意味します。説明については,「JAASのコンフィグレーションファイル」を参照してください。
- JAASのコンフィグレーションファイル
- ユーザ認証ライブラリおよびシングルサインオンライブラリの機能を使用するために必要なJAAS認証用の設定ファイルです。
- JAASログインモジュール
- JAASに準拠した統合ユーザ管理のユーザ認証に使用する,JAAS APIのLoginModuleインタフェースの実装クラスです。
- JARファイル
- Java ARchiveファイルの略称です。説明については,「Java ARchiveファイル」を参照してください。
- Java
- 移植性と信頼性が高いオブジェクト指向のプログラミング言語です。サーバサイドでのバックエンド処理など,ソフトウェア記述言語として広い範囲の応用分野で利用されています。
- Java API for XML Processing
- Java言語用の標準XML APIです。DOM,SAX,およびXSLTのリファレンス実装そのものをJAXPと呼ぶ場合もあります。
- JAXPには,DOMパーサ,SAXパーサを生成するAPIが含まれています。パーサの実装やコードに依存しないので,プラットフォーム間で共通のプログラムを作成できます。また,JAXPには,XSLTトランスフォーマのAPIが含まれているので,JavaプログラムからXSLTトランスフォーマを使用できます。
- Java ARchiveファイル
- Javaプログラムの実行に必要なクラスファイルやデータファイルを一つにまとめるためのアーカイブです。
- Java Authentication and Authorization Service
- Java標準のユーザ認証の仕様です。アプリケーションサーバ,およびBPM/ESB基盤では,JAASに準拠したユーザ管理機能を,Managerの統合ユーザ管理フレームワークで提供しています。なお,JAASのAPIによるユーザ認証をJAAS認証といいます。
- JavaBeans
- Java言語を使用して開発され,部品化されたプログラムを組み合わせてアプリケーションを構築するための手法です。
- Java Database Connectivity
- Javaのプログラムでデータベースのデータにアクセス・操作するためのAPIです。
- Java Naming and Directory Interface
- Javaプラットフォーム用の標準拡張機能で,Java テクノロジに対応したアプリケーションに,企業内の複数のネーミングおよびディレクトリサービスへの統一したインタフェースを提供します。
- アプリケーションサーバ,およびBPM/ESB基盤では,TPBrokerのCORBAネーミングサービスを利用して,JNDIの機能を実現しています。
- JNDIは,Java Enterprise APIセットの一部として,異機種システムの混在した社内のネーミングおよびディレクトリサービスに,スムーズに接続できるようにします。そのため,開発者は,JNDIを使用することで,移植性の高いアプリケーションを開発できます。
- JavaServer Pages
- Webサーバ側で動的にWeb画面を作成するための仕組みです。Web画面を作成するHTMLの中にJSP固有のタグを埋め込んでJavaBeansから値を受け取ったりできます。
- Java Transaction API
- J2EEアーキテクチャにトランザクション処理サービスを提供するAPIです。JTAには,トランザクションマネジャがトランザクション処理を行うときに,トランザクションに関与する各種コンポーネントとの間で必要となるAPIが定義されています。
- Java雛形ファイル
- カスタムファンクションから呼び出す変換ファンクションの雛形ファイルです。パッケージ,クラス,およびメソッド(引数を含む)の構成が記載されています。
- JavaロギングAPI
- J2SEで提供されているコアロギング機能のクラスおよびインタフェースです。アプリケーションサーバでは,JavaロギングAPIを使用してユーザログをトレース共通ライブラリ形式で出力する機能を提供しています。
- JAX-RSエンジン
- JAX-RS仕様に対応した,RESTful Webサービス(Webリソース)の通信基盤となるエンジンです。Webリソース側に配置され,HTTPプロトコル経由でクライアントから到着するメッセージを受け取り,処理を実行します。JAX-RSエンジンでは,メソッドを呼び出す際,リソースクラスに含まれるアノテーションに基づき,必要なインジェクションを行います。
- JAX-RS機能
- JAX-RS仕様に対応した,RESTful Webサービス(Webリソース)を実行するための機能です。Webリソース実行用の通信基盤を提供します。
- JAX-WS API
- JAX-WS仕様で提供されているAPIです。ハンドラフレームワークなどの機能を追加する場合に使用します。
- JAX-WSエンジン
- JAX-WS仕様に対応した,アプリケーションサーバが提供するWebサービスの通信基盤です。
- Webサービスクライアント側およびWebサービス側に配置され,送受信されたSOAPメッセージのマーシャル/アンマーシャルをする役割を果たします。
- JAX-WS機能
- JAX-WS仕様に対応したWebサービスを開発,実行するための機能です。SOAP Webサービス開発用のコマンドラインインタフェース,およびSOAP Webサービス実行用の通信基盤を提供します。
- JAXBマッピングアノテーション
- スキーマジェネレータを使用してスキーマ文書を生成するとき,入力となるJavaソースコード中に記述するアノテーションです。デフォルトのマッピングを変更する場合に使用します。
- JAXP
- Java API for XML Processingの略称です。説明については,「Java API for XML Processing」を参照してください。
- JAXR
- Java API仕様です。最新仕様のJAXR1.0はJ2EE1.4の構成要素として組み込まれます。
- JCAコンテナ
- J2EEサーバやバッチサーバと,EISを接続するためのシステムレベルのプラグイン機能を提供するコンテナです。
- JDBC
- Java Database Connectivityの略称です。説明については,「Java Database Connectivity」を参照してください。
- JDBCコネクション
- Javaで実装するアプリケーションからDBにアクセスするためのコネクションです。
- Reliable Messagingは,DB Connectorを介してJDBCコネクションを利用し,DBにアクセスします。
- JMSインタフェース
- Javaで実装したアプリケーション間で,キューを介してメッセージを送受信するためのAPIです。Java Message Service Specificationによって仕様が規定されます。
- Reliable Messagingが提供するJMSインタフェースは,JMS Version 1.0.2bのPTP(ポイントツーポイント)モデルに基づいています。
- JMSクライアント
- JMSインタフェースを使用するメッセージングシステムの構成要素の一つです。Java言語によって記述されて,メッセージを送受信するプログラムです。
- Reliable Messagingを使用する場合,アプリケーションのことです。
- JMSプロバイダ
- JMSインタフェースを使用するメッセージングシステムの構成要素の一つです。メッセージングシステムに必要な管理機能,制御機能およびJMSインタフェースを実装する製品です。
- Reliable Messagingを使用する場合,Reliable Messagingのことです。
- JNDI
- Java Naming and Directory Interfaceの略称です。説明については,「Java Naming and Directory Interface」を参照してください。
- JNDI名前空間
- JNDIによってアクセスする名前情報が管理されている名前空間です。Application Serverでは,J2EEアプリケーションをデプロイした時に,EJBオブジェクトリファレンスがJNDI名前空間の名前にバインドされます。
- アプリケーションサーバで使用するJNDI名前空間の名前には,別名を付けることができます。これによって,Enterprise BeanやJ2EEリソースを別名でルックアップできるようになります。
- JNDIネーミングサービス
- アプリケーションにネーミングサービスおよびディレクトリサービスのインタフェースを提供する,Javaプラットフォーム用の標準拡張機能です。
- Reliable Messagingでは,アプリケーションでのキューオブジェクトの生成などに利用します。
- JP1
- 統合システム運用管理ソフトウェアです。
- JP1/AJS
- 日々の業務の中から,定型的・定期的なものを自動化して,システム運用に掛かるコストを削減し,少ない人員で確実な運用を実現するためのプログラム群です。JP1/AJS - Manager,JP1/AJS - Agent,JP1/AJS - Viewの製品で構成されます。
- JP1/Audit Management - Manager
- システム内の製品が出力した監査ログを自動収集して,一括管理するためのプログラムプロダクトです。JP1/Baseと連携して,アプリケーションサーバ,運用管理サーバ,連携するオープンミドルウェア製品などが出力した監査ログを監査ログ管理サーバで自動収集できます。また,収集した監査ログを,監査ログ管理サーバのデータベースで一元管理できます。
- JP1/Base
- JP1/IM,JP1/AJSなどのJP1製品の基盤機能を提供するプログラムです。JP1製品を利用したシステム内のイベントやJP1ユーザを管理したり,サービスの起動を制御したりできます。
- JP1/Cm2/NC - Manager
- 負荷分散機の設定をしたり,負荷分散機の制御をしたりするためのプログラムプロダクトです。
- JP1/Cm2/NC - Manager for Cosminexus
- アプリケーションサーバと連携して,負荷分散機を制御するためのプログラムプロダクトです。Management Serverから負荷分散機を動的に制御できます。
- JP1/IM
- 企業情報システム全体を統合管理する基盤になるプログラム群です。JP1/IM - Manager,JP1/IM - View,およびJP1/IM - CMの3つの製品で構成されます。
- なお,仮想化システムでは,JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewを使用して連携します。
- JP1/ITRM
- さまざまなシステム環境にあるITリソースの現状把握から割り当て,使用量の確認や最適化まで,ITリソースの運用サイクルを一元管理するためのプログラムです。
- JP1/PFM
- 企業システムを構成するデータベースやアプリケーションなどの稼働状況を監視するプログラム群です。仮想化システムでは,JP1/PFM - Manager,JP1/PFM - Web Console,およびJP1/PFM - Agent for Cosminexusを使用して連携します。
- JP1/SC/DPM
- デプロイメント操作を実行するためのソフトウェアです。ディスクイメージをバックアップしたり,OSやアプリケーションのインストールを一括して実施したりできます。
- JP1アカウント管理者
- 認証サーバであるJP1/Baseを操作し,アカウントを管理するユーザです。仮想化システムでは,仮想サーバマネージャ管理者アカウントおよびシステム構築者アカウントを管理します。
- JP1イベント
- システム内で何らかの事象が発生した際に,その事象に関してJP1/Baseに通知される情報です。
- JP1権限レベル
- 管理対象(資源)に対してJP1ユーザがどのような操作ができる(権限がある)かを表した名称で,JP1/Baseで定義します。仮想化システムでは,仮想サーバマネージャ管理者アカウントおよびシステム構築者アカウントに対する名称を設定します。
- JP1資源グループ
- 管理対象(資源)を分けたグループのことで,JP1/Baseで定義します。仮想化システムでは,管理ユニットに対するJP1ユーザのアクセスを制御するために,管理ユニット名を設定します。
- JP1ジョブ運用管理サーバ
- JP1/AJSと連携してシステムの自動運転をする場合に,JP1/AJS - Managerを配置するホストのことです。
- JP1統合運用管理サーバ
- JP1/IMと連携してシステムの集中監視をする場合に,JP1/IM - Managerを配置するホストのことです。
- JP1ユーザ
- JP1/Baseで管理されるアカウントのユーザ名です。JP1ユーザとして認証サーバに登録すると,管理対象(資源)へのアクセスが制御されます。
- JPA
- データベース関連処理の設計およびコーディングの簡略化を目的として,Javaのオブジェクトとリレーショナルデータベースとのマッピング(O/Rマッピング)に関して定められた仕様です。
- JPAプロバイダ
- Javaオブジェクトとデータベースのマッピング機能やデータベースへの処理をカプセル化したAPIを提供するJPA実装です。
- JPQL
- JPA仕様で定義されているクエリ言語です。データベースに依存しない言語で,エンティティクラスを対象に操作します。アプリケーションサーバでは,JPQLを使用したデータベース操作ができます。
- JSF
- Webアプリケーションのユーザインタフェースを開発するためのフレームワークです。MVC(Model View Controller)アーキテクチャのControllerであるサーブレットでWebアプリケーションを管理する機能のほか,ユーザインタフェースの構成要素,Swingが持つようなイベント処理とコンポーネントのレンダリング要素を部品として持っており,それらの部品をフォームに配置することでユーザインタフェースを構築できます。
- JSP
- JavaServer Pagesの略称です。説明については,「JavaServer Pages」を参照してください。
- JSP EL
- JSP 2.0で定義された式言語です。JSPファイルやタグファイル内にJavaBeansの属性へのアクセスなどを記述できます。また,APIも提供されています。
- JSPコンパイル結果
- JSPファイルおよびタグファイルのコンパイルで生成されるJavaソースファイルやクラスファイルです。
- JSP事前コンパイル
- Webアプリケーションに含まれるJSPファイルおよびタグファイルをデプロイ前にコンパイルする機能です。デプロイ前にコンパイルしておくことで,Webアプリケーションに対する初回リクエスト時のレスポンスタイムを短縮できます。
- JSP事前コンパイルの実行時にJavaソースファイルを生成したり,コンパイル対象外ファイルを指定したりすることもできます。
- JSPタグライブラリ
- JSPタグを作成するためのもので,JSP仕様で規定されています。アプリケーションサーバでは,統合ユーザ管理をする場合に,標準ログインモジュールを使用してユーザ認証をするためのJSPタグライブラリを提供しています。
- JSPデバッグ
- JSPのコンパイル時に,JSPファイルの行とjavaファイルの行のマッピングを記述したSMAP情報を埋め込んだクラスファイルを作成する機能です。ブレークポイントの設定など,デバッグツールの機能をJSPファイルで実行できるようになります。
- JTA
- Java Transaction APIの略称です。説明については,「Java Transaction API」を参照してください。
- Managed Bean
- 管理対象となるリソースを表すJavaオブジェクトです。JMX仕様に基づいて実装されます。マネージャに対するリソースのインタフェースとして機能し,リソースに関する情報や操作をマネージャに提供します。
- Management Server
- 運用管理ドメインを構成するサーバプログラムです。運用管理ドメイン単位に1つ配置します。
- Management Serverは運用管理ドメイン内の各ホストに配置した運用管理エージェントに指示を出して,運用管理ドメイン全体の運用管理を実行します。
- Managementアクション
- Managementイベント発生時に自動的に実行される処理です。Managementアクションとしてどのような処理をするかは,Management Server側であらかじめ定義しておきます。
- Managementイベント
- Management Serverを利用して運用している場合に,運用管理ドメイン内の論理サーバで発生した事象に応じてManagement Serverで発行するイベントです。論理サーバでメッセージが出力されたタイミングで発行できます。例えば,リソース監視中に設定したしきい値を超えた場合などに発行できます。
- Managementイベントに対してManagementアクションを定義しておくと,発生した事象に応じたアクションを自動的に実行できます。
- Manager
- アプリケーションサーバのシステムの運用管理機能です。Management Serverおよび運用管理エージェントの総称です。
- MBean
- Managed Beanの略称です。説明については,「Managed Bean」を参照してください。
- MDB
- Message-driven Beanの略称です。説明については,「Message-driven Bean」を参照してください。
- Message-driven Bean
- JMSと連携するメッセージ駆動タイプのBeanです。EJBコンテナはJMSのDestinationからのJMSメッセージ受信を契機にBeanを起動します。
- Reliable Messagingでは,受信用のキューにメッセージが登録されたことを契機に,Message-driven Beanで実装したメソッドを実行できます。
- Message Queueアダプタ
- サービスプラットフォームの実行環境から既存のメッセージキュー(IBM WebSphere MQシステム)に対してメッセージの送受信をする場合に利用するアダプタです。
- Message Queue受付
- MQリソースアダプタを経由してJMSプロバイダ(IBM WebSphere MQシステム)からの実行要求を受け付ける機能(インタフェース)です。
- MIBオブジェクト
- SNMPで使用するオブジェクトです。
- MIBファイル
- SNMPで使うオブジェクトの構造体を記述したテキストファイルです。すべてのオブジェクト(情報)は,オブジェクトIDで一意に決まります。
- MIMEヘッダ
- 電子メールやメッセージ内で,扱うデータ形式などを定義するヘッダのことをいいます。添付ファイル付きSOAPメッセージを送受信する場合,MIMEヘッダ内にSOAPメッセージと添付ファイルの関連づけを定義します。
- mngsvrutil
- Management Serverを操作するためのCUIです。
- Model/View/Controller
- MVCとは,ModelとView,そしてControllerの頭文字をとったものです。Modelは,システムの中でロジックを担当します。Viewは,表示,入出力などの部分を担当します。Controllerは,ViewとModelを制御します。
- MVC
- Model/View/Controllerの略称です。説明については,「Model/View/Controller」を参照してください。
- N:1リカバリシステム
- クラスタ構成の実行系のアプリケーションサーバに対して,1台のリカバリ専用サーバを待機系として配置したシステムです。リカバリ専用サーバでは,障害が発生した実行系のアプリケーションサーバのトランザクションの決着をします。
- Namespaces in XML
- XMLで定義された複数の言語を一つの文書で扱う場合に,要素や属性の名前が衝突することを避けるために用いる修飾子です。
- Object Accessアダプタ
- サービスプラットフォームの実行環境から既存のTPBrokerシステム(Object Wrapperシステム)のサービス部品を呼び出す場合に利用するアダプタです。
- Object Transaction Service
- 1.4モードで,TPBroker OTSによる分散トランザクションを使用するために必要なサービスです。
- Oracle RAC
- Oracleデータベースのクラスタ機能です。アプリケーションサーバでは,Oracle RAC機能を使用してクラスタ化されたOracleデータベースに接続できます。
- ORBゲートウェイ
- CORBAクライアントからJ2EEサーバ内で動作しているEJBアプリケーションを直接呼び出しできるゲートウェイ機能です。CTMレギュレータプロセスによって提供されます。
- OTMゲートウェイ
- TPBroker OTMのクライアントからJ2EEサーバ内で動作しているEJBアプリケーションを直接呼び出しできるゲートウェイ機能です。OTMゲートウェイプロセスによって提供されます。
- OTS
- Object Transaction Serviceの略称です。説明については,「Object Transaction Service」を参照してください。
- Outbound
- Connector 1.5仕様で定められたJ2EEサーバとリソースアダプタ間の通信モデルの一つです。J2EEサーバからリソースアダプタにアクセスする通信モデルです。
- Performance Tracer
- リクエストが処理されるときに,決められたポイントごとに各機能が出力する性能解析情報をファイルに出力するための構成ソフトウェアです。
- Plain Old Java ObjectまたはPlain Ordinary Java Object
- Javaの仕様範囲で作成するJavaオブジェクトを示す用語です。
- POJO
- Plain Old Java ObjectまたはPlain Ordinary Java Objectの略称です。説明については,「Plain Old Java ObjectまたはPlain Ordinary Java Object」を参照してください。
- PRFデーモン
- バッファに出力されたPRFトレースをPRFトレースファイルに出力するIOプロセスです。
- Management Serverでは,論理サーバとして扱えます。Management Serverで扱う場合は,パフォーマンストレーサといいます。
- PRFトレース
- リクエストを処理する時にアプリケーションサーバの各機能で出力されたトレース情報です。バッファに出力されて,一定量たまったらPRFトレースファイルに出力されます。
- PRFトレースサービス
- PRFトレースを出力するために動作するプログラムです。PRFトレースを出力するプロセス,またはPRFデーモンに常駐します。
- PRFトレース出力ライブラリ
- アプリケーションサーバで構築したシステムの各機能に組み込まれているライブラリです。機能レイヤごとのPRFトレースをバッファに出力する機能を提供しています。
- PRFトレース取得レベル
- PRFトレースを取得するレベルです。「標準レベル」,「詳細レベル」,「保守レベル」があります。「詳細レベル」または「保守レベル」を指定した場合,「標準レベル」に比べてトレース取得ポイントが多くなります。
- PRFトレースファイル
- PRFトレースを出力したバイナリ形式のファイルです。性能解析トレースファイル(CSV形式)に変換する基になるファイルです。
- RAPサーバ
- リモートAPI接続時に,クライアントからの要求を代理実行するサービスです。
- RAPリスナー
- リモートAPI接続で,クライアントからのコネクション確立要求を受け付けるサービスです。
- RealServer
- 負荷分散機の実サーバを意味します。説明については,「負荷分散機の実サーバ」を参照してください。
- Reliable Messaging
- アプリケーションサーバで構築したシステム上のJ2EEアプリケーションがメッセージを使用して非同期に通信するための構成ソフトウェアです。JMSインタフェースでのメッセージ通信機能をJ2EEアプリケーションに提供します。
- Remote Method Invocation over Internet Inter-ORB Protocol
- JavaRMIとJavaIDLを統合したAPIです。EJBコンポーネントとそれぞれのコンテナは,Remote Method Invocation(RMI)テクノロジを使って,分散オブジェクト間のメソッド呼び出しを実装します。
- Remote Procedure Call
- ネットワーク上の異なるマシンで処理を実行する手続きのことをいいます。RPC形態のSOAPアプリケーションでは,クライアント側で引数を指定して,サーバ側から戻り値を受け取る形でサービスを提供します。
- RMI-IIOP
- Remote Method Invocation over Internet Inter-ORB Protocolの略称です。説明については,「Remote Method Invocation over Internet Inter-ORB Protocol」を参照してください。
- RPC
- Remote Procedure Callの略称です。説明については,「Remote Procedure Call」を参照してください。
- SAAJ
- SOAP with Attachments API for Javaの略称です。説明については,「SOAP with Attachments API for Java」を参照してください。
- SAX
- Simple API for XMLの略称です。説明については,「Simple API for XML」を参照してください。
- Secure Sockets Layer
- 情報を暗号化してネットワークで送受信するためのプロトコルの一つです。TCP層の上位層です。クライアントとWebサーバの間で証明書による認証,鍵交換,暗号化およびメッセージ認証をします。
- SecurityManager
- セキュリティポリシーに基づいたWebコンテナの実行時保護をするJ2EEサーバの機能です。
- Service Architect
- サービスプラットフォームの開発環境を構築・運用するための製品です。
- Service Coordinator
- Service Platformを構成する構成ソフトウェアの一つです。サービスプラットフォームでSOAを適用したシステムを構築,運用するための機能として,ビジネスプロセス実行機能,データ変換機能,アダプタ定義機能,実行環境の運用管理機能,およびメッセージング制御機能を提供しています。
- Service Platform
- サービスプラットフォームの実行環境・運用環境を構築・運用するための製品です。
- Session Bean
- Session Beanは,主に業務処理を実行するためのBeanです。Session Beanは,クライアントを一つだけ持つことができます。クライアントが終了すると,対応するSession Beanも終了します。クライアントとのセッションの間だけ動作するため,一時的であり,非永続的なBeanです。Session Beanは,Stateful Session Beanと,Stateless Session Beanに分類されます。
- SFOサーバ
- システム内のJ2EEサーバのJ2EEアプリケーション内で生成されたグローバルセッション情報を管理するJ2EEサーバです。メモリセッションフェイルオーバ機能を使用するときにシステム構成に含めます。旧バージョンとの互換用機能です。
- SFOサーバアプリケーション
- SFOサーバ上で稼働するJ2EEアプリケーションを,SFOサーバアプリケーションといいます。SFOサーバアプリケーションはEJBで実装されています。なお,SFOサーバアプリケーションはアプリケーションサーバで提供しています。
- Simple API for XML
- XML文書内の構文要素を逐次,通知することでXML文書の内容にアクセスするためのコールバックAPIです。SAXの場合,解析中の個所に関する情報だけをユーザプログラムに渡し,DOMのようにツリーを作成しません。このため,DOMに比べてメモリ所要量が少なくなります。
- Smart Composer機能
- 一般的な3階層モデルのアプリケーションサーバのシステムを,簡単に構築および運用できるよう支援する機能です。システム全体に対して,システムの設定,およびJ2EEアプリケーションやリソースアダプタのデプロイを一括で実行できるので,簡単,迅速にシステム構築ができます。
- 構築したシステムを一括で起動したり,一括でシステムの設定を変更したりするなど,運用機能についてもサポートしています。
- snapshotログ
- ある時点でのJ2EEサーバやバッチサーバの状態が出力されたログファイルです。
- トラブルシューティングに必要な情報が自動的に出力されます。
- Management Serverを利用している場合は,次のタイミングで出力されます。
- 論理サーバに異常が発生した時
- 運用管理ポータルまたは運用管理コマンドによってsnapshotログの収集を要求した時
- Management Serverを利用していない場合は,コマンド(snapshotlog)を実行した時に出力されます。このコマンドで出力できるのは,そのコマンドを実行したホストの情報だけです。
- SNMP連携用形式ファイル
- SNMP Manager製品と連携するためのファイルです。MIBファイルに変換する基になる形式のファイルです。Management Serverの運用管理コマンド(mngsvrutil)で出力できます。
- SOAP
- HTTPなどの通信プロトコルを下位に持ち,ネットワークを経由したシステム間の通信を規定した,XMLベースのプロトコルです。
- SOAP1.1/1.2併用モード
- サービスプラットフォームで,利用するWebサービスの標準仕様および通信基盤を表すモードです。SOAP1.1仕様およびSOAP1.2仕様に対応したサービス部品/サービスリクエスタを利用するときに指定します。SOAP1.1/1.2併用モードでは,通信基盤としてアプリケーションサーバが提供するJAX-WSエンジンを利用します。
- SOAP1.1モード
- サービスプラットフォームで,利用するWebサービスの標準仕様および通信基盤を表すモードです。SOAP1.1仕様に対応したサービス部品/サービスリクエスタを利用するときに指定します。SOAP1.1モードでは,通信基盤としてアプリケーションサーバが提供するSOAP通信基盤を利用します。
- SOAP Fault
- SOAPメッセージの処理中に発生したエラーを記述するためのSOAPメッセージです。SOAP Faultは,SOAPエンジンが作成するものと,SOAPサービスの開発者が作成するものに分けられます。
- SOAP with Attachments API for Java
- Java XML Packに含まれている機能の一つで,添付ファイル付きSOAPメッセージを扱うためのAPIを提供します。
- SOAPアタッチメント
- SOAPメッセージの本体情報を複数含む部分です。また,バイナリ形式のデータもここに含む場合があります。
- SOAPアプリケーション
- アプリケーションサーバの既存機能であるSOAPアプリケーション開発支援機能で開発されたWebサービス用のアプリケーションです。
- SOAPアプリケーション開発支援機能
- アプリケーションサーバが提供する,SOAPアプリケーションを開発するための機能です。SOAPアプリケーション開発支援機能では,開発支援コマンドを使用してSOAPアプリケーションを開発できます。
- SOAP受付
- Webサービス(SOAP通信)を使用したシステムでサービス部品呼び出し要求を受け付ける機能(インタフェース)です。
- SOAPエンジン
- クライアントと,SOAPサービスの送受信の仲介をするエンジンです。SOAPエンジンでは,クライアントから送信されたメッセージを解析し,SOAPサービスへ送信します。SOAPサービスで処理が行われたあと,返されたメッセージをクライアントに送信します。
- SOAPエンベロープ
- SOAPメッセージの要素です。メッセージのいちばん外側の要素で,SOAPヘッダとSOAPボディという子要素を持ちます。
- SOAPクライアントライブラリ
- クライアントに実装した処理と,サーバの送受信の仲介をするライブラリです。SOAPクライアントライブラリでは,クライアントに実装した処理からメッセージを受信し,SOAPサービスを呼び出します。SOAPサービスで処理が行われたあと,返されたメッセージを解析し,処理結果として呼び出し元に返します。
- SOAPサービス
- SOAPアプリケーションを形成するプログラムのうち,サーバ側に配置して,クライアントから要求された処理を行うプログラム(サービス)のことをいいます。
- SOAP通信基盤
- アプリケーションサーバが提供するWebサービス(SOAPアプリケーション)の通信基盤です。SOAP1.1仕様に対応しています。
- SOAPヘッダ
- SOAPメッセージの要素です。SOAPヘッダでは,メッセージ処理のあて先,およびメッセージ処理が必須かどうかを指定します。
- SOAPボディ
- SOAPメッセージの要素です。SOAPボディに送信するメッセージの内容を記述します。
- SOAPメッセージ
- SOAPプロトコルでシステム間の送受信に使用するメッセージです。SOAPメッセージは,SOAPエンベロープ,SOAPヘッダ,およびSOAPボディという要素で構成されます。
- SPP
- OpenTP1のUAPのうち,ファイルへのアクセスなどサーバの役割をするプログラムです。
- SQLオペレーション定義ファイル
- DBアダプタを利用してデータベースにアクセスする場合に,実行するSQLを定義するファイルです。DBアダプタ用のXMLフォーマット定義ファイルを作成するときの基となるファイルです。
- SSL
- Secure Sockets Layerの略称です。説明については,「Secure Sockets Layer」を参照してください。
- Stateful Session Bean
- Stateful Session Beanは,内部的な状態を保持できるBeanです。Stateless Session Beanとは異なり,ホームインタフェースからの生成によってインスタンス化されたあとは,メソッドの呼び出しごとに生成,消滅することはありません。セッション単位で連続した処理を行う場合に適したBeanです。
- Stateless Session Bean
- Stateless Session Beanは,内部的な状態を保持しないBeanです。Beanのインスタンスの生成・消滅は,すべてEJBコンテナが独自に管理しています。同じBeanのメソッドを続けて呼び出した場合にも,それらが同じインスタンスである保証はありません。そのため,Stateless Session Beanでは,内部状態を保持して,複数メソッドで連続した処理を行うことはできません。1メソッドで完結するような処理を記述する場合に適しています。
- StAX
- Streaming API for XMLの略称です。説明については,「Streaming API for XML」を参照してください。
- Streaming API for XML
- JAXPの仕様に含まれるイベントベースのAPIで,Java Community ProcessのJSR 173で定義されているJavaの標準APIです。StAXの場合,XML文書をパースするときにハンドラを使う必要がないため,XML文書を手続き的に処理できます。
- Struts
- Webアプリケーションのユーザインタフェースを開発するためのフレームワークです。MVC(Model View Controller)アーキテクチャのControllerであるサーブレットでWebアプリケーションを管理する機能のほか,ユーザインタフェースの構成要素を部品として持っており,それらの部品をフォームに配置することでユーザインタフェースを構築できます。
- Timer Service
- EJBコンテナで提供される機能です。指定した時刻,経過時間,または間隔で,EJBコンテナがタイムアウトメソッドをコールバックします。
- TLS
- Transport Layer Securityの略称です。説明については,「Transport Layer Security」を参照してください。
- TP1/Client/J
- WWWブラウザで動作するJavaアプレット,Javaアプリケーション,およびアプリケーションサーバで動作するJavaサーブレットから,OpenTP1のサーバUAPへRPCでサービスを要求するための製品です。
- TP1/EE
- TP1/Server Baseと合わせて使用するオプション製品です。Reliable Messagingとの間でDBを介したメッセージの送受信を行う機能を備えています。TP1/EEを利用することによって,OpenTP1との間での異なるコンポーネント間の通信が実現できます。
- TP1/RPC受付
- 既存のOpenTP1システム内にあるサービスリクエスタからのサービス部品呼び出し要求を受け付けるための機能(インタフェース)です。
- TP1アダプタ
- サービスプラットフォームの実行環境から既存のOpenTP1システム内にあるサービス部品を呼び出す場合に利用するアダプタです。
- TP1インバウンドアダプタ
- TP1インバウンド連携機能で使用するリソースアダプタです。Connector 1.5仕様に準拠しています。
- TP1インバウンド連携機能
- TP1インバウンドアダプタを使用して,OpenTP1システムのSUPからアプリケーションサーバ上のMessage-driven BeanをInboundで呼び出す機能です。
- TP1連携システム
- OpenTP1システム内にあるサービスリクエスタおよびサービス部品と接続するためのシステム構成です。
- Transformation API for XML
- JAXPの仕様に含まれるAPIで,XSLTトランスフォーマの標準APIです。
- TrAXを使用することでJavaプログラムからXML変換処理を実現できます。単純なXML文書の変換であればTrAXだけで実現できます。
- Transport Layer Security
- 情報を暗号化してネットワークで送受信するためのプロトコルの一つです。SSLを基に改良が加えられたプロトコルです。
- TrAX
- Transformation API for XMLの略称です。説明については,「Transformation API for XML」を参照してください。
- UAP
- ユーザの業務をプログラムとして作成したものです。
- UDDI
- UDDIはSOAP Webサービスに関する情報を公開したり,検索したりするためのAPI,およびその情報を格納するUDDIレジストリを規定しています。
- UML
- Unified Modeling Languageの略称です。説明については,「Unified Modeling Language」を参照してください。
- Unified Modeling Language
- OMGが制定したモデリング言語です。オブジェクト指向をベースとするアプリケーションの構造を,ソースコードよりも抽象化した形で構造的かつ形式的な形で表現できる表記方法を提供します。UMLが提供する表記方法は,分析する内容や目的に応じて,ユースケース図,クラス図,シーケンス図などに分けられます。
- Uniform Resource Identifier
- URLのようにWeb上のデータの位置を指定する方法と,Web上の特定のデータを固有の名前で指定する方法を持ち合わせた規格です。URLとURNを組み合わせたもので,XML文書中でインターネット資源を表したり,名前空間を識別したりするときに使用します。URIは一般的概念で,URLの上位集合です。RFC1630で規定されています。
- Uniform Resource Locator
- Web上にある特定のデータの位置を指定する規格です。
- URI
- Uniform Resource Identifierの略称です。説明については,「Uniform Resource Identifier」を参照してください。
- URIのデコード機能
- リクエストURIのサーブレットパスおよび追加のパス情報に含まれるURLエンコードされた文字列をデコードする機能です。URIのデコード機能でデコードされた文字列が,アプリケーションサーバの各種マッチング処理で使用されます。
- URL
- Uniform Resource Locatorの略称です。説明については,「Uniform Resource Locator」を参照してください。
- usrconf.properties
- 説明については,「ユーザプロパティファイル」を参照してください。
- Virtage
- ハイパーバイザの種類の一つです。サーバ論理分割機構のことです。単純なサーバ統合にも,基幹系システムにも適した高性能・高信頼なサーバ仮想化技術を提供します。
- VirtualServer
- 負荷分散機の仮想サーバの略称です。説明については,「負荷分散機の仮想サーバ」を参照してください。
- VMware ESX
- ハイパーバイザの種類の一つです。VMware社によって開発されている,物理マシン上に仮想的なハードウェア(仮想サーバ)を生成するソフトウェアです。
- W3C
- World Wide Web Consortiumの略称です。説明については,「World Wide Web Consortium」を参照してください。
- WARファイル
- Web ARchiveファイルの略称です。説明については,「Web ARchiveファイル」を参照してください。
- Web ARchiveファイル
- Webアプリケーションの構成要素をWAR形式に圧縮したファイルです。Webアプリケーションの実行に必要なHTMLファイル,JSPファイル,Javaクラスファイル,JARファイル,およびWebアプリケーション配置記述子が含まれます。
- Web Service Description Language
- SOAP Webサービスを記述するための言語仕様の一つです。XMLがベースとなっています。
- Web Services Interoperability Organization
- WS-Iとは,異なるベンダで作成されたWebサービス製品やプラットフォーム間の相互接続性を向上させるための標準仕様を制定している団体です。
- Web Services Reliability
- 標準化団体OASISで標準化された,インターネット向けのオープンな非同期通信プロトコルです。WS-Reliabilityと表記することもあります。
- Webアプリケーション
- Webブラウザを備えたクライアントを対象に作成されたアプリケーションです。具体的には,サーブレットプログラム,JSPファイル,およびHTML/XMLドキュメントなどの集合体です。
- Webアプリケーションのバージョン設定機能
- web.xmlで定義されているWebアプリケーションのバージョンを変更しないで,設定したバージョンに準拠してWebアプリケーションを実行する機能です。旧バージョンで作成したアプリケーションを移行するときなどに利用できます。
- Web画面
- このマニュアルでは,Webアプリケーションの画面遷移を構成する,個々の画面を指します。
- Webコンテナ
- Webアプリケーションを制御する実行環境です。また,セキュリティ,トランザクションなどの各種サービスも提供します。Webアプリケーションは,Webコンテナ上で動作します。
- Java Servlet2.5仕様,およびJavaServer Pages Specification v2.1仕様に準拠したWebアプリケーションを実行できます。
- Webコンテナサーバ
- サーブレットエンジンモードで動作するサーバを指します。旧バージョンとの互換用機能です。
- Webサーバ
- Webブラウザからのリクエスト受信およびWebブラウザへのデータ送信に関連する処理を実行するプログラムです。アプリケーションサーバでは,HTTP Server,Microsoft IIS,またはインプロセスHTTPサーバを使用できます。インプロセスHTTPサーバは,J2EEサーバプロセス内で動作するWebサーバです。
- Webサーバ連携
- アプリケーションサーバで使用するWebサーバとして,HTTP ServerまたはMicrosoft IISを使用する方法です。
- HTTP ServerまたはMicrosoft IISにComponent Containerが提供するリダイレクタモジュールを組み込んで使用します。
- Webサービス
- Web関連の技術を利用して,ネットワークを介して提供されるプログラム(サービス)です。アプリケーションサーバではSOAP WebサービスとRESTful Webサービスを開発し,実行できます。
- Webサービスクライアント
- Webサービスを利用するクライアントプログラムです。SOAP Webサービスのクライアントの開発では,コマンドで自動生成されたクラスを利用して,Webサービスを呼び出す処理を記述します。RESTful Webサービスのクライアントは,標準的なJava APIを使用して開発します。
- Webサービス実装クラス
- SOAP Webサービスの実装に当たるプログラムです。SOAP Webサービスの開発では,コマンドで自動生成されたクラスを利用して実装を記述します。
- Webサービスセキュリティ
- このマニュアルでは,WS-Security仕様に基づいた,SOAPメッセージに対するセキュリティ技術をWebサービスセキュリティと呼びます。
- Webサービスセキュリティ機能
- Webサービスセキュリティを実現するための機能です。Webサービスセキュリティ機能は,Web Services - Securityが提供する定義ファイルを設定することによって,使用できます。
- Webサービスセキュリティ機能定義ファイル
- Webサービスセキュリティ機能の詳細を定義するためのXMLファイルです。Webサービスセキュリティ機能定義ファイルは,サーバとクライアントの両方に配置します。
- Webサービスセキュリティ方針定義ファイル
- Webサービスセキュリティ機能を使用する場合に従う方針を定義するためのXMLファイルです。Webサービスセキュリティ方針定義ファイルは,サーバとクライアントの両方に配置します。
- Webシステム
- 1台の負荷分散機(ロードバランサ)と複数のWebサーバおよびアプリケーションサーバで構築されるWebクラスタシステムで,単一の業務サービスを提供します。
- Webリソース
- JAX-RS機能を使用したRESTful Webサービスのことです。
- WFA
- Work-Flow Architectureの略称です。説明については,「Work-Flow Architecture」を参照してください。
- Windows Server Failover Cluster
- クラスタソフトウェアの一つです。
- システムを監視し,障害発生時などにシステムの切り替えを実行するプログラムです。Windows Server Failover Clusterと連携することで,アプリケーションサーバで構築したシステムの信頼性や稼働率を向上できます。Windows Server 2008,Windows Server 2012で使用できます。
- Windows Server Failover Clusterと連携したシステムでは,1:1系切り替えシステム,相互系切り替えシステム,N:1リカバリシステム,およびホスト単位管理モデルを対象とした系切り替えシステムが実現できます。
- Work-Flow Architecture
- 経済産業省がエンタープライズアーキテクチャで提案している業務フローの記法です。業務に関わる組織や担当者,業務の流れ,および流れる情報を明示できます。
- World Wide Web Consortium
- XMLやDOMを含むWeb関連技術の標準化を推進する非営利団体です。
- WS-I
- Web Services Interoperability Organizationの略称です。説明については,「Web Services Interoperability Organization」を参照してください。
- WS-R
- Web Services Reliabilityの略称です。説明については,「Web Services Reliability」を参照してください。
- WS-Security
- OASISが規定している,SOAP Webサービスのセキュリティに関する仕様です。WS-Securityは,XMLセキュリティの技術を利用しています。
- WSDL
- Web Service Description Languageの略称です。説明については,「Web Service Description Language」を参照してください。
- WSDL生成機能
- 開発支援コマンドによって,WSDLを自動的に生成する機能です。
- WTP
- Eclipse Web Tools Platformの略称です。説明については,「Eclipse Web Tools Platform」を参照してください。
- WTPコネクタ
- Eclipseのプラグインです。WTPからJ2EEサーバを起動したり,J2EEアプリケーションをJ2EEサーバにデプロイしたりするときに使用します。
- XML
- Extensible Markup Languageの略称です。説明については,「Extensible Markup Language」を参照してください。
- XML Schema
- W3C勧告で定められた仕様で,XML文書内の論理的なデータ構造を規定するための仕組みです。
- XML暗号
- データの送受信中に,第三者にデータの内容を知られないようにするための暗号です。XML文書以外のバイナリデータなどにも適用できます。
- XML暗号アプリケーション
- XML Security - Coreが提供する機能を使用して開発した,データを暗号化または復号化するアプリケーションです。
- XML仕様
- W3C勧告の「XML 1.0」および「XML 1.1」で定められた仕様です。XML ProcessorのXMLパーサは,XML仕様に従ったXML文書を処理できます。
- XML署名
- 第三者による成り済ましやデータの改ざんを防止するために,電子データに付加する電子署名です。XML文書以外の電子データにも付けられます。
- XML署名アプリケーション
- XML Security - Coreが提供する機能を使用して開発した,データにXML署名を付与したりデータに付与されたXML署名を検証したりするアプリケーションです。
- XMLスキーマ
- W3C勧告で定められた仕様で,XML文書内の論理的なデータ構造を規定するための仕組みです。
- XMLセキュリティ
- このマニュアルでは,W3Cが規定しているXML署名およびXML暗号を総称してXMLセキュリティと呼びます。
- XMLパーサ
- XML文書を解析するプログラムです。
- パーサには,DOM APIを使用するDOMパーサと,SAXを使用するSAXパーサの2種類があります。DOMパーサは,XML文書の解析結果をDOMツリーとして出力します。SAXパーサは,DOMツリーを出力しない代わりに,解析結果をイベントとしてSAXに通知します。
- このマニュアルではこれらのパーサを総称してXMLパーサと呼びます。
- XMLフォーマット定義ファイル
- XML形式のデータを扱う場合に利用する電文フォーマット定義ファイルです。XMLスキーマファイルとして作成します。
- XML文書
- XML形式で記述された文書です。
- XPath
- XML文書の中の特定の要素を示すための記述方法に関するW3C勧告の標準仕様です。XML形式のデータのツリー構造をたどって要素や属性にアクセスする手段が規定されています。
- XPathを使用すればXML文書中にアンカーを指定しなくても,文書中の任意の位置を指定できます。
- XSL
- Extensible Stylesheet Languageの略称です。説明については,「Extensible Stylesheet Language」を参照してください。
- XSLT
- XSL Transformationsの略称です。説明については,「XSL Transformations」を参照してください。
- XSLTCトランスフォーマ
- XSLTCトランスフォーマは,XML Processorが提供しているXSLTトランスフォーマと同じ機能を持ちながら,XML文書の変換処理時の性能を向上させたものです。XSLTスタイルシートを解析するコンパイラと変換処理を行う実行時プロセッサで構成されます。
- XSL Transformations
- XML文書をスタイルシートに従ったXML文書やHTML,テキストに変換するなどの,XML文書の構造変換を行うための仕様です。
- XSLTトランスフォーマ
- XSLTを実装したプログラムです。XML文書をスタイルシートに従ったXML文書やHTML,テキストに変換できます。
(ア行)
- アーカイブ形式
- EJBやサーブレットなどのアプリケーションの実体をJ2EEサーバの作業ディレクトリに持つJ2EEアプリケーションの形式です。
- J2EEアプリケーションなどを構成するプログラムやDDは,WARファイル,EARファイル,またはZIPファイルにパッケージングされています。
- アウトプロセス
- プロセスの起動のしかたです。アウトプロセスで起動させると,J2EEサーバのプロセス外で実行します。アウトプロセスでネーミングサービスを使用する場合,CORBAネーミングサービスはユーザが起動する必要があります。
- アクション
- Web画面の遷移上での動作を示す用語です。
- アクティビティ
- ビジネスプロセスの処理フローを定義する部品です。基本アクティビティと構造アクティビティに分類されます。複数のアクティビティを画面上に配置,連結して,ビジネスプロセスの処理フローを定義します。
- あて先
- メッセージの送信先であるシステムのことです。
- あて先アドレス
- メッセージの送信先であるシステムのアドレスです。
- アノテーション
- ソースコードにクラスやメソッドの付加情報などを埋め込むための記述方式です。アノテーションを指定することで,Enterprise Beanが依存しているリソースやほかのEnterprise Beanへの参照を取得できます。
- アプリケーション
- ユーザが業務に合わせて実装するプログラムです。
- Reliable Messagingのアプリケーションは,Reliable Messagingが提供するAPIを使用して実装されます。
- アプリケーションサーバ
- 業務システムの中核に位置し,相互の要求・応答の橋渡しをするとともに,ビジネスロジックの実装・管理・制御に必要な機能を提供するミドルウェアのことです。プレゼンテーション層,アプリケーション層,データ層の3階層モデルのうち,アプリケーション層に配置されるビジネスロジックの基盤となります。
- Java EE仕様に準拠したJavaアプリケーションを実行する機能を持つサーバを指すことが多く,Java EE仕様のサポートはもとより,次のような機能と連携した運用機能を備えたアプリケーションサーバを提供しています。
- スケジューラによるEJB流量・優先制御
- 負荷分散
- バッチアプリケーションのスケジューリング機能
- OpenTP1からのRPC接続受付機能
- 仮想化プラットフォーム
- アプレット
- Web経由で読み手のマシンのブラウザ上にダウンロードされるJavaプログラムです。
- アンマーシャル
- JAXB APIを使用してXML文書を読み込み,Javaのオブジェクトに変換することをアンマーシャルといいます。XML文書をデシリアライズすることです。
- 一時クローズ処理
- OpenTP1とTP1インバウンドアダプタ間のコネクション数がしきい値に達した場合に,コネクションを切断する処理のことです。
- イベントリスナ
- イベントを受け取って処理するオブジェクトです。アプリケーションサーバでは,Webアプリケーション単位でサーブレットコンテキストオブジェクトまたはセッションオブジェクトの状態変化イベントを受け取ります。
- インスタンス文書
- スキーマ検証の対象となるXML文書です。
- インプロセス
- プロセスの起動のしかたです。インプロセスで起動させると,J2EEサーバのプロセス内で実行するように最適化されるので,パフォーマンスの高いシステムが実現できます。ネーミングサービス,トランザクションサービスおよびHTTPサーバ機能をインプロセスで起動できます。このとき,CORBAネーミングサービス,インプロセスOTSおよびインプロセスHTTPサーバは,J2EEサーバ起動時に自動で起動されます。
- インプロセスHTTPサーバ
- J2EEサーバのインプロセスで動作するWebサーバ機能です。Webコンテナの機能の一部として提供されます。
- ウィザード
- パッケージ・ソフト製品に組み込まれるヘルプ機能の一種です。設定作業を支援する対話型のナビゲータ機能を一般にウィザードと呼びます。表や文書の書式設定やクロス集計表の作成など,細かなノウハウが求められる複雑なパラメタ設定作業を対話形式で誘導(ナビゲーション)します。
- 受付処理
- サービス部品の呼び出し要求を受け付けたり,電文を転送したりする処理を記述したAPIです。ユーザが作成した受付処理をカスタム受付フレームワーク上で動作させることで,任意のプロトコルに対応した受付を開発できます。
- 運用環境
- 開発環境で作成したEARファイルをリポジトリから読み込み,実行環境に配備する環境です。また,実行環境で利用するHCSCサーバをセットアップします。実行環境での業務の運用を開始したあとは,システムの起動・停止,および状態を監視します。
- 運用監視エージェント
- ホスト上で動作する論理サーバの稼働状況を監視して,稼働情報を収集するエージェントプログラムです。
- 運用管理エージェント
- 運用管理者の代わりに,それぞれのホスト上の論理サーバを起動したり,設定ファイルを更新したりするエージェントプログラムです。
- 運用管理コマンド
- mngsvrutilを指します。説明については,「mngsvrutil」を参照してください。
- 運用管理サーバ
- Smart Composer機能または運用管理ポータルでシステムを構築している場合に,Management Serverを配置したホストです。運用管理ドメイン内の各ホストに配置されている運用管理エージェントに対して,管理操作を指示します。
- 運用管理サーバモデル
- Smart Composer機能または運用管理ポータルでシステムを構築している場合に,アプリケーションサーバとは別の運用管理用のホストにManagement Serverを配置するシステム構成モデルです。
- 運用管理ドメイン
- Management Serverが管理する論理サーバの集合です。同じ運用管理ポリシーが適用されます。
- 運用管理ポータル
- Management Serverを操作するためのGUIです。Webブラウザで表示します。
- 運用管理ポリシー
- 運用,監視,セキュリティなど,運用管理に関するポリシーです。
- 永続化〔Reliable Messaging〕
- 不揮発性の記憶媒体にデータを保存し,変化しない状態にすることです。
- 永続化〔サービスプラットフォーム〕
- ビジネスプロセスのプロセスインスタンスの実行状況を履歴として,データベースに記録することです。
- 永続版リソースアダプタ
- データベースにメッセージを永続化するReliable Messagingのリソースアダプタのことです。メッセージの再現性を保持し,高信頼な非同期のメッセージの受け渡しを実現します。
- エラーページのカスタマイズ
- Webクライアントから存在しないリソースへのアクセスなどがあった場合に,Webコンテナから返却されるエラーページをユーザが作成した任意のページに変更して表示させる機能です。
- エンティティ
- XML文書中で使用される画像データやPDFファイルなどのファイルや,置換する文字列などのデータを保持する実体です。
- 応答電文
- サービス部品の実行結果を返すための電文です。応答電文には,サービス部品からHCSCサーバに送信される電文と,HCSCサーバからサービスリクエスタに送信される電文があります。
(カ行)
- 開発環境
- 実行環境でサービス部品を呼び出すために必要なHCSCコンポーネントを作成したり,作成したHCSCコンポーネントをHCSCサーバおよびクラスタにどのように配備するか定義(配備定義)したりする環境です。
- 開発環境インスタントセットアップ機能
- J2EEアプリケーションの開発に必要なサーバ環境をセットアップします。Developerが提供する機能です。この機能を実行すると,Management Server,ホスト,パフォーマンストレーサ,J2EEサーバ,および組み込みデータベースがセットアップされます。
- 鍵暗号化鍵
- 送信中に第三者に内容を知られたくないデータを暗号化する場合,データを暗号化した鍵(データ暗号化鍵)を暗号化して送信するときに使用する鍵です。
- 鍵合意
- 送信者と受信者が事前に秘密情報を共有しない状態で,第三者に知られない秘密情報を生成して共有するための仕組みです。鍵合意で生成した秘密情報を基に生成した鍵は,送信者と受信者だけが共有する共通鍵として使用できます。
- カスタム受付
- サービスリクエスタからの実行要求を受け付けるための機能(インタフェース)です。ユーザが作成した受付処理をカスタム受付フレームワーク上で動作させることで,任意のプロトコルからの実行要求を受け付けることができます。
- カスタム受付フレームワーク
- カスタム受付を作成するためにサービスプラットフォームで提供している開発用フレームワークです。
- カスタムジョブ
- JP1/AJS以外のプログラムとJP1/AJSが連携するジョブを定義する場合に,目的のジョブを容易に作成するために使用できるジョブのテンプレートです。Windowsの場合,アプリケーションサーバでは,「論理サーバ制御用カスタムジョブ」と「アプリケーション制御用カスタムジョブ」の2種類を提供しています。
- カスタムバインディング宣言
- スキーマコンパイラを使用してJavaソースファイルを生成するとき,入力のスキーマ文書中に記述するカスタマイズ指示です。デフォルトのJAXBバインディングを変更したい場合に使用します。
- カスタムファンクション
- データ変換の定義で使用するファンクションの一つです。このファンクションでは,ユーザが作成した任意のJavaプログラムを呼び出し,データを加工できます。
- カスタムログインモジュール
- 標準ログインモジュール以外の認証モジュールを使用して,アプリケーションのユーザ認証をする場合に作成する実装クラスです。
- 仮想化環境
- 仮想化ソフトウェアによって実現される仮想サーバを使用した環境のことです。
- 仮想化ソフトウェア
- ソフトウェアで仮想サーバを実現する製品の総称です。
- 仮想サーバ(仮想化ソフトウェア)
- 仮想化ソフトウェアによって実現される論理的なマシンです。OSや製品がインストールされたものに対して,仮想サーバマネージャによってアプリケーション実行環境(アプリケーションサーバ)の運用管理ができます。
- 仮想サーバ(負荷分散)
- 負荷分散機で複数の実サーバを管理するための仮想的なサーバです。負荷分散機では,クライアントから仮想サーバにアクセスされたトラフィックを,実サーバに自動分配します。
- 仮想サーバ識別子
- 仮想サーバマネージャが,仮想サーバを識別するために使用する識別子です。管理LAN(管理用のサーバを配置したLAN)に接続されているNIC(ネットワークアダプタ)のIPアドレスを設定します。
- 仮想サーバマネージャ
- 仮想化システムの運用環境で動作するプロセスです。仮想化システムの運用環境を構築し,仮想サーバへのアプリケーション実行環境(アプリケーションサーバ)の構築,業務の開始,停止など,仮想サーバを運用管理するための機能を提供します。
- 仮想サーバマネージャ管理者アカウント
- 仮想サーバマネージャのすべての機能を操作できる権限を持つアカウントです。仮想化システムの運用環境を操作する,仮想サーバマネージャ管理者に対して与えます。
- カタログ機能
- カタログ機能とは,XML Catalogs 1.1仕様に基づき,マッピング(対応付け)を実行する機能です。マッピング(対応付け)には次の2とおりがあります。
- xsd:import要素のnamespace属性で指定するXMLスキーマの名前空間URIと,XMLスキーマのロケーションを示すURI参照とのマッピング
- WSDLまたはXMLスキーマのロケーションを示すURI参照と,別のWSDLまたはXMLスキーマのロケーションを示すURI参照とのマッピング
- カタログファイル
- カタログファイルは,カタログ機能を利用する場合に配置するファイルです。このファイルにマッピング(対応付け)情報を定義します
- 稼働情報収集機能
- J2EEサーバやバッチサーバ内の各機能の稼働情報を定期的に収集し,ファイルに出力する機能です。出力されたファイルを稼働情報ファイルといいます。
- 簡易Webサーバ
- WebコンテナをHTTPサーバとして使用して,スタブなどのダウンロードに利用する機能です。インプロセスHTTPサーバとは異なり,実運用時にはスタブのダウンロード以外の目的では使用できません。この機能は旧バージョンとの互換用機能です。
- Management Serverを利用する場合は,「管理用サーバ」という名称で扱います。
- 環境設定ファイル
- サーバやクライアントの実行環境に合わせて,必要な設定を変更するためのプロパティファイルです。環境設定ファイルには,キーストアファイルや証明書ファイルの格納場所などを記述します。
- 監査証跡
- データベースの機能で出力する,データベースに対する操作記録のことです。データベースに対する権限の運用が適切に行われているかどうかをチェックするために使用します。アプリケーションサーバでは,監査証跡にアプリケーションサーバで構築したシステムの情報を出力するためのデータベース監査証跡連携機能を提供しています。
- 監査ログ
- システム構築者やシステム運用者がアプリケーションサーバのプログラムに対して実行した操作,およびその操作に伴うプログラムの動作の履歴が出力されるファイルです。監査者が監査ログを調査することで,「いつ」「だれが」「何をしたか」を知ることができて,システムの運用が法規制,セキュリティ評価基準,または業界ごとの各種の基準に準拠していることを証明できます。
- 監視ツリー
- JP1/IM連携をしている場合に,統合スコープに表示するツリーのことです。アプリケーションサーバで構築したシステムでは,監視ツリーとして,アプリケーションサーバの業務指向ツリーとサーバ指向ツリーの2種類を作成する機能を提供しています。
- 管理LAN
- 管理用のサーバを配置したLANのことです。
- 管理対象オブジェクト
- Connector 1.5仕様で定義された,キューやトピックなどを使用したメッセージの送受信で使用するオブジェクト(AdminObject)です。メッセージ送信や,同期または非同期でのメッセージ受信でのメッセージ変換で使用します。
- 管理対象オブジェクトは,メッセージプロバイダごとに特有のオブジェクトです。リソースアダプタが使用する管理対象オブジェクトは,リソースアダプタのDD(ra.xml)の<adminobject>タグで指定します。
- 管理ユニット
- 同一のデプロイメント(プロセスの配置,J2EEアプリケーションやリソースアダプタのデプロイ,定義)を適用する仮想サーバの集合です。
- 仮想化システムの構築・運用で使用する概念です。
- キーストア
- 秘密鍵,公開鍵,および証明書を持つ,保護されたデータベースです。
- 機能レイヤ
- 性能解析トレース収集をする場合に,PRFトレースを出力する機能の層です。EJBクライアント,リダイレクタ,Webコンテナ,CTM,EJBコンテナ,JNDI,JTA,JCA/JDBCなどがあります。
- 基本アクティビティ
- 受付処理,応答処理,サービス部品の呼び出しなど,ビジネスプロセス内の基本的な処理を定義するためのアクティビティです。
- キャッシュテーブル
- メモリキャッシュを格納する内部のテーブルです。J2EEサーバを起動したときに作成されます。
- キャッシュファイル
- ディスクキャッシュを格納するディスク上のファイルです。
- キュー
- アプリケーションが送受信するメッセージの格納先です。
- Reliable Messagingでは,DB上にキューが作成されます。
- キュー間転送
- サーバ間転送で,自サーバのキューから相手サーバのキューへメッセージを転送することです。
- キュー作成ファイル
- 非永続版リソースアダプタで使用するキューを定義するためのファイルです。永続版リソースアダプタではコマンドでキューを作成しますが,非永続版リソースアダプタではキュー作成ファイルにキュー属性を定義しておくことでリソースアダプタの起動時にキュー情報が有効になります。
- キュー定義ファイル
- JNDIネーミングサービスに登録するキュー表示名と実際のキュー名を関連づけるファイルです。キュー定義ファイルのフルパスをQueueConfigFileNameプロパティに指定すると,Reliable Messagingの開始時に,定義されたキュー表示名がJNDIネーミングサービスに登録されます。
- キュー定義文
- キュー作成ファイル内でキュー属性やキュー名を定義するための文のことです。キュー定義文に記述された内容に従って,リソースアダプタの起動時にキュー情報を復元します。
- 共通鍵
- 共通鍵暗号で使用する,決められた2者間だけで共有する鍵(secret key)です。共通鍵暗号では,共通鍵でデータを復号化します。共通鍵は,決められた2者が安全に管理します。
- 共通定義ファイル
- システム共通の動作を設定するための定義ファイルです。
- 共通フォルダ
- FTP連携で,複数のビジネスプロセスからアクセスできるファイルを格納するためにHCSCサーバに作成する任意のフォルダです。
- 業務LAN
- 業務用のサーバを配置したLANのことです。
- 業務指向ツリー
- JP1/IMと連携している場合に統合スコープに表示する監視ツリーの一つです。アプリケーションサーバで構築したシステム上で稼働しているJ2EEアプリケーションを主体に構成されている監視ツリーです。どの業務で問題が発生しているか,業務の視点でトラブルを監視できます。
- 業務処理プログラム
- ビジネスロジックを実装したEnterprise Beanのことです。
- 業務用IPアドレス
- 負荷分散機が仮想サーバにリクエストを送信するために使用するIPアドレスです。業務LAN(業務用のサーバを配置したLAN)に接続されているNIC(ネットワークアダプタ)のIPアドレスを設定します。
- 共有スレッド数
- Webコンテナ上にデプロイされているWebアプリケーションで共有されるスレッド数です。
- 組み込みデータベース
- Developerに標準提供されているデータベースのことです。ローカルマシンでのアプリケーション開発,テストなどで利用できます。
- クライアントアプリケーション情報
- 性能解析トレースに出力される情報です。次に示すEnterprise Beanを呼び出す単位で設定される情報です。
- WebコンテナからEJBコンテナの呼び出し
- EJBクライアントからEJBコンテナの呼び出し
- EJBコンテナからEJBコンテナの呼び出し
- クライアント定義ファイル
- SOAP通信基盤が使用するファイルです。SOAPメッセージを送信するとき,SOAP通信基盤の動作を定義するために使用します。
- クライアント認証
- サーバが,クライアントから送られてきたクライアントの証明書を基に,信頼できるクライアントかどうかを確認することです。
- クラスタ
- ある共通の機能を提供するサーバの集合です。集合全体で1台のサーバとして運用・管理できます。
- クラスタソフトウェア
- システムの信頼性向上,稼働率向上を目的として,システムの切り替えを実現するプログラムです。
- 実行中のサーバシステムに障害が発生した場合,事前に待機しているサーバシステムに,直ちに自動で切り替えることができます。そのため,オペレータが特に意識することなく,システムの信頼性や稼働率を高められます。
- アプリケーションサーバでは,クラスタソフトウェアを使用して,1:1系切り替えシステム,N:1リカバリシステム,相互系切り替えシステム,およびホスト単位管理モデルを対象とした系切り替えシステムを実現できます。
- AIX,HP-UXまたはLinuxを使用している場合は,クラスタソフトウェアとしてHAモニタが使用できます。Windowsの場合は,クラスタソフトウェアとしてWindows Server Failover Clusterが使用できます。
- グループ
- 通信層でメッセージをグルーピングするための単位です。メッセージはグループごとに管理されます。順序保証などのQoSは,グループの範囲で提供されます。
- グローバルCORBAネーミングサービス
- CTMによってリクエストをスケジューリングする場合に,CTMドメイン内に含まれる複数のJ2EEサーバに登録されている業務処理プログラム(Stateless Session Bean)の情報を共有管理するネーミングサービスです。
- グローバルセッション
- セッションフェイルオーバ機能では,障害発生前のHTTPセッションと,障害発生後に引き継がれたHTTPセッションを一つのセッションとして扱います。これをグローバルセッションといいます。
- グローバルセッションID
- グローバルセッションを管理するIDです。システム内でグローバルセッション情報を一意に識別するために,グローバルセッションに付けられます。
- グローバルセッション情報
- グローバルセッションが持つ情報をグローバルセッション情報といいます。グローバルセッション情報は,データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,データベースで管理されます。EADsセッションフェイルオーバ機能の場合,EADsサーバで管理されます。また,メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,SFOサーバで管理されます。
- グローバルトランザクション
- J2EEサーバが提供するトランザクションマネジャによって管理されるトランザクションです。2フェーズコミットプロトコルを使用できるので,トランザクションに複数のリソースを参加させることができます。
- 系
- 系とは,業務処理に必要なハードウェアのほか,実行するプログラムや通信機器を含めたシステム全体の総称です。系の種類には,実行系と待機系があります。
- 計画系切り替え
- 系切り替えの方法の一つで,オペレータが系を保守する際に,計画的に系を切り替える方法です。
- 計画停止
- 実行中のサーバプロセスまたはサーバスレッドを,実行終了後に停止する方法です。
- 系切り替え
- システムに障害が発生した場合やシステムの保守のために,システムを切り替えることをいいます。系切り替えが行われると,待機系は業務処理を引き継いで実行系となります。一方,実行系は,さらに障害が発生した場合に備えて待機系となります。以降,系切り替えのたびに,実行と待機を交代して,どちらかの系で常に業務処理を実行するようにします。
- 系障害
- サーバを除いた系に発生する障害を指します。系のハードウェア障害やHAモニタの障害などがあります。なお,サーバに発生する障害はサーバ障害といいます。
- ゲートウェイ指定機能
- クライアントとWebサーバとの間に,SSLアクセラレータや負荷分散機などのゲートウェイを配置している場合に,Webコンテナにゲートウェイ情報を通知し,welcomeファイルやForm認証画面に正しくリダイレクトできるようにするための機能です。
- 検証処理
- データに付加された電子署名が改ざんされていないかどうかを調べる処理です。
- 現用系
- 最初に実行系として動作させる系を現用系といいます。系切り替えによって,実行系が待機系になった場合でも,呼び方は変わりません。
- 公開
- HCSCコンポーネントをHCSCサーバに追加(配備定義)して,システム構成定義を更新することです。
- 公開鍵
- 公開鍵暗号で使用する,データの暗号化または電子署名を検証するための鍵です。公開鍵は,通常ネットワーク上などで公開されています。データを暗号化して送信する場合,送信者は受信者の公開鍵を使用してデータを暗号化します。また,受信した電子署名を検証する場合は,受信者は送信者の公開鍵を使用して電子署名を検証します。
- 構造アクティビティ
- 分岐処理,並列処理,繰り返し処理など,ビジネスプロセス内の処理の構造を定義するためのアクティビティです。
- コネクションスイーパ
- 一定の間隔でコネクションプール内の未使用コネクションを破棄する機能です。
- コネクションプーリング
- サーブレット,JSP,Enterprise BeanなどのJ2EEコンポーネントや,バッチアプリケーションからリソースへのアクセス量に応じて,リソースコネクションをメモリ上にプーリングする機能です。リソースコネクションには,JDBCコネクション,リソースアダプタのコネクションなどがあります。コネクションをプーリングしておくことで,アプリケーションからのリソース接続要求を高速に処理できます。
- コマンドラインJavaアプリケーション
- コマンドラインから起動して使用するJavaアプリケーションです。
- コミットオプション
- CMPフィールドのキャッシュ方法とEntity Beanの状態遷移のキャッシュモデルを指定するオプションです。
- Full cachingの場合,Entity Beanは前回のトランザクションコミット時と同じ状態で開始されます。
- Cachingの場合,Entity Beanはデータベースの最新状態と同じ状態で開始されます。
- No cachingの場合,Entity Beanはデータベースの最新状態と同じ状態で開始され,かつ,トランザクションコミット時にEntity Beanは非活性になります。
- コンテキスト
- Webアプリケーションをまとめた管理単位です。
- コンテキストパス
- 「コンテキストルート」を参照してください。
- コンテキストルート
- コンテキストのルートパスです。コンテキスト内のWebアプリケーションにアクセスするときにURL上に指定します。コンテキストパスとも呼びます。
- コンテナ拡張ライブラリ
- ユーザ作成ライブラリのインタフェースおよび機能を,J2EEコンテナ,Webコンテナ,またはバッチサーバから利用できるように拡張したライブラリです。
(サ行)
- サーバ仮想化技術
- 一つのサーバを,あたかも複数のサーバであるかのように見せる技術です。この技術によって,1台の物理サーバのリソースを分割または統合して,何台もの仮想化したサーバが動作しているように見せたり,複数の物理サーバを1台のサーバのように見せたりできます。また,この仮想化されたサーバごとに,OS,アプリケーションなどを割り当てられます。
- サーバ間転送
- Reliable Messaging同士,またはReliable Messagingと通信可能な他製品の間で,メッセージを転送することです。
- サーバ管理コマンド
- サーバで管理しているアプリケーションおよびリソースの設定をするためのコマンド群です。
- サーバ起動・停止フック機能
- J2EEサーバ,バッチサーバまたはWebサーバの起動・停止時に,コンテナ拡張ライブラリを使用するための初期化処理および停止処理を自動的に呼び出す機能です。J2EEサーバまたはWebサーバが異常終了した場合には機能しません。
- サーバ指向ツリー
- JP1/IMと連携している場合に統合スコープに表示する監視ツリーの一つです。サーバマシン(ホスト)を主体に構成されている監視ツリーです。
- サーバ通信エージェント
- 仮想サーバマネージャから,仮想サーバ上のアプリケーションサーバをセットアップするために,仮想サーバ上で起動するエージェントプログラムです。
- サーバ認証
- クライアントが,サーバから送られてきたサーバの証明書を基に,信頼できるサーバかどうかを確認することです。
- サービス〔SOA〕
- 業務と1対1に対応し,業務に必要な機能を再利用できるソフトウェア部品のことです。SOAでは,サービスを組み合わせて業務システムを構築します。これによって,業務の変化に対して,システムを迅速に変更できます。
- サービス〔Windows〕
- Windowsシステムで,ユーザがログインしたときとは別に,システムを起動したときに自動的に開始するプロセスを作成して処理する機能です。メールを監視するMessengerサービス,atコマンドで登録されたタスクを一定時間ごとに実行するScheduleサービスなどがあります。
- サービスアダプタ
- サービスプラットフォームで,さまざまな種類のサービスと連携するための部品です。Webサービス,DB,メインフレームシステム,オンラインシステムといったさまざまなシステムと接続するアダプタ群を提供しています。また,必要に応じて,任意のプロトコルを持つシステムを呼び出すための汎用カスタムアダプタを作成することもできます。
- サービス型ソフトウェア
- ソフトウェアの機能のうち,ユーザが必要とするものだけをサービスとして配布し利用できるようにしたソフトウェアの配布形態です。SaaS(Software as a Service)ともいいます。
- サービス部品
- サービスアダプタおよび汎用カスタムアダプタから実行できる業務処理のことです。Webサービス,SessionBean,MDB(WS-R),MDB(DBキュー),およびデータベースの操作をサービス部品として利用できます。
- サービス部品電文
- サービス部品独自の電文フォーマットを持った電文です。サービス部品がデータベースの操作の場合,DBアダプタ電文といいます。
- サービス閉塞
- J2EEアプリケーションの運用中に特定の業務処理プログラムを入れ替えたい場合などに,システム全体は稼働させたまま,該当サービスだけを安全に閉塞させる機能です。
- サービスユニット
- J2EEサーバやWebサーバで構成される業務サービスを提供する閉じた部分系を,サービスユニットといいます。Smart Composer機能では,サービスユニット単位でシステムを構築したり,一括起動や一括停止をしたりできます。
- Smart Composer機能を利用してシステムを構築するときの概念です。
- サービスリクエスタ
- HCSCサーバ上の受付を呼び出すクライアントアプリケーションです。
- 受付の種別によって,使用するプロトコルや電文フォーマットが異なります。
- サーブレット
- サーバ側でJavaを実行させる方法の一つです。サーブレットは,Webサーバと連携して,Webサーバに単にHTML文書や画像ファイルを送るだけではなく,アプリケーションを実行し,その結果をHTML文書として送り返す機能を提供します。
- サーブレットエンジンモード
- サーバの動作モードの一つです。Webコンテナ部分だけを使用して,サーブレットエンジンを単独で動作させます。Enterprise Beanは動作しません。
- サーブレットエンジンとは,サーブレット実行機能およびJSP実行機能を持つサーバのことです。
- なお,サーブレットエンジンモードは互換用の動作モードとなります。
- サーブレットおよびJSPのサービスメソッド
- javax.servlet.Servletのserviceメソッド,およびserviceメソッドから呼び出すメソッドです。serviceメソッドから呼び出すメソッドは,サーブレットの場合はdo*メソッド(doGet,doDeleteなど),JSPの場合は_jspServiceメソッドです。
- サーブレットフィルタ
- サーブレット/JSPへのリクエストや,サーブレット/JSPからのレスポンスを,フィルタリングする機能です。サーブレットフィルタによって,サーブレット/JSPの実行前のリクエスト,または実行後のレスポンスをラップして,データの変更,リソースに対するトレースの取得などができます。
- アプリケーションサーバの機能を実現するためのサーブレットフィルタとしては,セッションフェイルオーバ用フィルタ,HTTPレスポンス圧縮用フィルタ,およびクライアント性能フィルタが提供されています。
- サイジング
- 業務のシステム要件(性能要件と信頼性要件)を満たすマシンスペックとマシン数を決定するプロセスです。サイジングによって,業務システムで使用するマシン構成が決定できます。
- 作業フォルダ
- FTP連携で,FTPクライアントやFTPサーバなどから受信したファイルを扱うためにHCSCサーバに作成されるフォルダです。
- 識別子
- サーバ定義ファイル中から動作中のサーバの情報を取得するためのキーとして使用する文字列です。サーバにデプロイしたSOAPアプリケーションのコンテキストルートから先頭の「/」を抜いた名称を使用します。
- システム構成定義
- HCSCサーバおよびクラスタのセットアップ情報と,HCSCコンポーネントをHCSCサーバおよびクラスタにどのように配備するかの情報が含まれる定義情報です。
- HCSCサーバおよびクラスタのセットアップ情報は,運用環境で更新されます。開発環境では,HCSCサーバおよびクラスタにHCSCコンポーネントをどのように配備するかの情報を定義します。
- システム構築者アカウント
- 管理ユニットに対する操作を実行できる権限を持つアカウントです。管理ユニットを操作するシステム構築者に対して,仮想サーバマネージャ管理者が与えます。
- 実行環境
- サービスリクエスタで受け付けた実行要求に応じて,HCSCサーバを介して適切なサービス部品を呼び出し,業務を実行する環境です。
- 実行系
- 業務処理を実行させる系(実行中のサーバ)を指します。
- 実行待ちキュー
- 同時実行スレッドの最大値を設定している場合に,実行スレッド数が最大に達したときに,リクエストをためておくキューのことです。
- 実行履歴
- ビジネスプロセスのプロセスインスタンスの実行履歴と電文の実行履歴とがあります。ビジネスプロセスの実行状況や応答状況を確認したり,サービス部品の情報や電文の配送経路や配送状態を確認したりできます。
- 実行履歴情報テーブル
- ビジネスプロセスや電文のプロセスインスタンスおよび電文の実行履歴を管理するテーブルです。
- 実パラメタ
- アプリケーションサーバの定義ファイルに設定するパラメタです。Smart Composer機能では,抽象パラメタを一つ設定することで,互いに関連のある複数の実パラメタに,一括で値を設定できます。
- 自動系切り替え
- 系切り替えの方法の一つで,クラスタソフトウェアが自動的に系を切り替える方法です。
- 自動生成クラス
- cjwsimportコマンドおよびaptコマンドを実行したときに生成されるJavaクラスを表します。
- 条件分岐
- Web画面から入力された情報や,業務処理プログラムの処理結果によって,遷移先を分岐させる処理をいいます。
- 常設コネクション
- コネクションを確立する契機となった要求が終了しても,コネクションを解放しないで利用し続ける確立方式です。
- 証明書
- オープンな企業情報システム上で情報をやり取りするときに,通信相手が本人であることを証明するための電子的な情報です。暗号技術を用いることで,他人が成り済ませないようになっています。証明書は,認証局が発行します。
- Webサービスセキュリティ機能では,X.509証明書を扱えます。
- ジョブ
- JP1/AJSで扱うシステム運用の各作業のことです。
- ジョブネット
- JP1/AJSで扱うジョブの実行順序を関連づけたものです。
- シングルサインオン
- 一度のログイン処理で,ユーザIDが異なる複数のシステムをシームレスに利用できるようにする機能です。
- シングルサインオン情報リポジトリ
- 統合ユーザ管理フレームワークのユーザマッピングを実行して,シングルサインオンでユーザ認証するための各システムの認証情報とマッピング情報を格納するリポジトリです。
- シングルサインオンライブラリ
- ユーザマッピング情報の格納されたシングルサインオン情報リポジトリの情報を基にユーザマッピングをして,シングルサインオンを実現するライブラリです。
- スキーマキャッシュ
- スキーマ文書を再利用するために保存されたgrammarオブジェクトです。
- スキーマ定義ファイルの指定などによって,メモリ上またはディスク上に保存されます。
- スキーマコンパイラ
- スキーマ文書を入力し,JAXBマッピングアノテーションを追加したJavaBean様式のJavaソースコードを生成するプログラムです。スキーマ文書中にカスタムバインディング宣言によるユーザの指示がある場合は,指示に基づいてスキーマ要素をJavaソースコードに結び付けます。
- スキーマジェネレータ
- Javaソースファイルを入力し,クラスやフィールドなどの宣言部からスキーマ文書を生成するプログラムです。Javaクラス中にJAXBマッピングアノテーションによるユーザの指示がある場合は,指示に基づいてスキーマコンポーネントへマッピングします。
- スキーマ定義ファイル
- キャッシュの対象とするスキーマ文書や,キャッシュの格納場所を指定するファイルです。
- スキーマ文書
- XML Schemaの仕様に従って記述された,XML文書内の論理的なデータ構造を規定したXML文書です。
- スケールアウト
- システム全体の処理性能を向上させることを目的として,サーバの台数を増やすことをいいます。
- スケールアップ
- システム内のマシンのメモリやCPUなどを増強して,パフォーマンスを向上することをいいます。
- スケールイン
- システムの規模を縮小する場合などに,サーバの台数を減らすことをいいます。
- スケジュールキュー
- CTMによってリクエストをスケジューリングする場合に,リクエストをためておくキューです。J2EEアプリケーション単位で作成され,CTMデーモンによって管理されます。
- スケジュールポリシー
- CTMによってリクエストをスケジューリングする場合に,振り分ける基準を決めるポリシーです。負荷が軽いCTMデーモンに振り分ける方法と,リクエストを受け付けたCTMデーモンに優先的に処理させる方法のどちらかを選択できます。
- スマートエージェント
- 1.4モードでグローバルトランザクションを使用する場合,またはCTMを使用する場合に,動的な分散ディレクトリサービスを提供するプロセスです。
- Management Serverを利用する場合,スマートエージェントは論理サーバとして扱えます。CTMはスマートエージェントによって管理されます。
- なお,グローバルトランザクションの場合でも,インプロセストランザクションサービスを利用するときは,スマートエージェントは不要です。
- スレッドの非同期並行処理
- Java EE環境で非同期タイマ処理や非同期スレッド処理などのスレッドの非同期並行処理を実現する機能です。アプリケーションサーバでは,CommonJが定めたTimer and Work Manager for Application Serversの仕様に基づいたAPIを提供しています。これによって,TimerManagerを使用した非同期タイマ処理およびWorkManagerを使用した非同期スレッド処理ができます。
- 正規化
- XML文書の表現の違いをなくすために,ある一定の規則に従ってXML文書を変更する処理です。正規化によって変更されるのは記述方法だけです。XML文書の意味は変更されません。
- 静的コンテンツ
- HTMLファイルや画像ファイルなど,クライアントからの要求に対する応答に使用するファイルのうち,リクエスト内容に影響されないで常に同じ内容になるコンテンツのことです。
- 静的コンテンツキャッシュ機能
- 静的コンテンツをメモリにキャッシュする機能です。一度アクセスした静的コンテンツの内容をメモリにキャッシュすることで,二度目以降のアクセス時にファイルシステムへのアクセス回数を減らし,応答速度を向上できます。
- 性能解析トレース
- アプリケーションサーバ,およびBPM/ESB基盤の各機能やアプリケーションの処理の性能を解析するためのトレース情報です。
- 性能解析トレースファイル
- アプリケーションサーバで構築したシステムの性能を解析するためのトレース情報をCSV形式で編集出力したテキストファイルです。
- セキュリティアイデンティティ
- J2EEサーバによるユーザ認証が成功した時にWebコンテナやEJBコンテナに伝達される認証情報です。
- セキュリティトークン要素
- WS-Securityで規定されている,セキュリティトークンに関する要素です。Webサービスセキュリティ機能で扱うセキュリティトークン要素は,UsernameToken要素とBinarySecurityToken要素です。
- セキュリティヘッダ
- SOAPヘッダに含まれるwsse:Securityという名称の要素です。セキュリティヘッダはセキュリティ要素で構成されます。
- セキュリティ要素
- SOAPメッセージに含まれる,セキュリティに関する要素です。このマニュアルでは,セキュリティトークン要素,署名要素,暗号化要素などを総称してセキュリティ要素と呼びます。
- セッション
- Webアプリケーションに対する一連の作業を示す単位です。セッションは通常,WebクライアントからWebサーバへの複数のリクエストの集合から構成されます。
- セッションフェイルオーバ機能
- J2EEアプリケーション実行中のHttpSessionオブジェクトに登録されたオブジェクトをセッション情報として管理し,J2EEサーバで障害が発生した場合には,管理しているセッション情報をほかのJ2EEサーバに引き渡す機能です。J2EEサーバで障害が発生し,ほかのJ2EEサーバにリクエストが転送された場合でも,障害発生前の状態で業務を続行できます。
- セッションフェイルオーバ機能には,データベースセッションフェイルオーバ機能,EADsセッションフェイルオーバ機能,およびメモリセッションフェイルオーバ機能の3種類があります。ただし,メモリセッションフェイルオーバ機能は旧バージョンとの互換用機能です。
- データベースセッションフェイルオーバ機能の場合,セッション情報をデータベースで管理します。EADsセッションフェイルオーバ機能の場合,セッション情報をEADsサーバで管理します。メモリセッションフェイルオーバ機能の場合,セッション情報をSFOサーバで管理します。
- セッションフェイルオーバサーバ
- メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に,J2EEサーバを配置しないで,SFOサーバを配置して使用するホストです。
- セットアップウィザード
- 対話形式のウィザードプログラムを使用してシステムを構築するための機能です。必要最低限の項目を設定するだけで,J2EEアプリケーションを実行するためのシステムを構築できます。できるだけ少ない手順で実行環境を構築したい場合にお勧めの機能です。ただし,セットアップウィザードで実行できるのは,1台のマシンを対象にしたシステム構築だけです。
- セントラルコンソール
- JP1/IMと連携している場合に,システムで発生した事象をJP1イベントによって集中管理することで,システムを統合管理するための仕組みです。
- セントラルスコープ
- JP1/IMと連携している場合に,システムの監視画面として管理者の目的に合わせた画面を提供することで,目的指向型のシステムを監視するための仕組みです。
- 占有スレッド数
- 利用できるスレッド数のうち,同時実行スレッド数制御の対象となるリクエストを確実に実行できるスレッド数です。Webコンテナ上にデプロイされているWebアプリケーションごと,またはWebアプリケーション内の業務処理ロジックごとに指定できます。
- 相関セット
- サービスリクエスタから送信された要求電文を一意に識別するために利用する文字列です。HCSCサーバには,サービスリクエスタから相関セットを含む要求電文が送信されます。サービス部品のHCSCサーバは,相関セットを含んだ応答電文をサービスリクエスタに返信します。その結果,サービスリクエスタは受信した応答電文が,どの要求電文に対する応答であるのかを一意に識別できます。
- 相互系切り替えシステム
- クラスタソフトウェアを使用して実現できるシステムの一つです。アプリケーションサーバの実行系と待機系を1:1にする構成で,それぞれのアプリケーションサーバを実行系として稼働させながら,お互いの待機系にするシステムです。
- 相互スタンバイ
- クラスタソフトウェアを使用した運用をする場合に,アプリケーションサーバの実行系と待機系を1:1にする構成で,それぞれのアプリケーションサーバを実行系として稼働させながら,お互いの待機系にすることです。
- 送信
- サーバ間転送で,転送先キューに対してメッセージを転送することです。
- ソースコード生成機能
- 開発支援コマンドによって,SOAPアプリケーションの開発に必要なソースコードをWSDLから自動的に生成する機能です。
(タ行)
- 待機系
- 障害に備えて待機させている系(待機中のサーバ)を指します。
- ダイジェスト値
- 電子署名としてデータに付ける値です。ダイジェスト値は,署名の対象となる電子データに対して特定の計算をして算出します。
- 抽象パラメタ
- 互いに関連のあるパラメタを一つのパラメタとしてまとめたものです。Smart Composer機能で使用します。Smart Composer機能のコマンドを使用してパラメタを展開すると,一度に複数の実パラメタに値が展開されます。
- 直列化
- プログラム内のオブジェクトを,SOAPメッセージで表現できる形式に変換することをいいます。
- 通常モード
- J2EEアプリケーションの動作モードです。通常モードは,本番稼働するJ2EEアプリケーションを動作させるためのモードです。
- ディスクキャッシュ
- ディスク上に保存されたスキーマキャッシュです。
- データ暗号化鍵
- 送信中に第三者に内容を知られたくないデータを暗号化する場合に使用する鍵です。データ暗号化鍵そのものを暗号化する鍵は,データ暗号化鍵とは区別して「鍵暗号化鍵」と呼びます。
- データソース
- JDBCを使用してデータベースに接続する機能です。
- データ変換
- 標準電文とサービス部品電文の電文フォーマットが異なる場合に,データ変換定義に従って,標準電文をサービス部品電文の電文フォーマットに変換することです。
- データ変換基盤
- データ変換定義に従って,要求電文・応答電文の電文フォーマットを変換する機能です。
- データ変換定義
- 標準電文とサービス部品電文の電文フォーマットの相違を解消するためのデータ変換方法を定義したものです。標準電文とサービス部品電文の電文フォーマット定義ファイルの各要素をマッピングし,必要に応じてファンクションを設定して定義します。
- データ要素
- XML文書の構成要素となるデータです。タグに挟まれた文字列やタグ属性の値を指します。
- テストモード
- J2EEアプリケーションの動作モードです。テストモードは,テスト用のJ2EEアプリケーションを本番環境と同じように動作させるためのモードです。この機能は旧バージョンとの互換用機能です。
- デプロイ
- J2EEアプリケーションの場合,J2EEサーバ内にインポートしたJ2EEアプリケーションを,クライアントから実行可能な状態にすることです。
- J2EEリソースアダプタの場合,J2EEサーバ内にインポートしたJ2EEリソースアダプタを,そのJ2EEサーバ上で動作するすべてのJ2EEアプリケーションから使用可能な状態にすることです。
- デプロイ定義ファイル
- Webサービスセキュリティ機能を利用するために必要な情報を読み込む処理を定義するXMLファイルです。デプロイ定義ファイルには,サーバ用のファイルとクライアント用のファイルの2種類があります。
- 展開ディレクトリ形式
- EJBやサーブレットなどのアプリケーションの実体を,J2EEサーバの外部にある一定のルールに従ったファイル/ディレクトリに持つJ2EEアプリケーションの形式です。
- 転送先キュー
- メッセージが転送されるキューです。
- 転送先キューのアドレス
- メッセージが転送されるキューのアドレスです。あて先アドレスとキュー名で表します。
- 添付ファイル付きSOAPメッセージ
- SOAPヘッダやSOAPボディに加えて,任意のファイルが添付されたSOAPメッセージです。
- 電文フォーマット
- 要求電文および応答電文のデータ構造です。
- サービスリクエスタからHCSCサーバに送信される要求電文の電文フォーマットは,標準電文の電文フォーマットに合わせる必要があります。標準電文とサービス部品に実行要求するための電文(サービス部品電文)の電文フォーマットが異なる場合は,データ変換定義を作成して,電文フォーマットの相違を解消します。
- 電文フォーマット定義ファイル
- 電文の構造(電文フォーマット)を定義したファイルです。XMLフォーマット定義ファイルとバイナリフォーマット定義ファイルとがあります。サービス部品の実行に利用する電文でXML形式のデータを扱う場合は,XMLフォーマット定義ファイルを,バイナリ形式(XML形式以外)のデータを扱う場合は,バイナリフォーマット定義ファイルを利用します。
- 同期点処理
- OpenTP1が,トランザクションブランチに対してトランザクションを決着させるために実行する処理のことです。
- 同期点電文
- OpenTP1が,トランザクションブランチに対してトランザクションを決着させるための指示を格納した電文のことです。
- 統合コンソール
- JP1/IMと連携している場合に,システムで発生した事象に関するエラーメッセージなどを表示する画面です。
- 統合スコープ
- JP1/IMと連携している場合に,システムの監視画面として管理者の目的に合った監視ツリーを表示する画面です。
- 統合ネーミングスケジューラサーバ
- CTMによるリクエストのスケジューリングをする場合に,J2EEサーバを配置しないで,グローバルCORBAネーミングサービスを配置して使用するホストです。統合ネーミングスケジューラサーバのレプリカを作成することで,可用性を向上できます。なお,統合ネーミングスケジューラサーバにもCTMデーモンは必要です。
- 統合ネーミングスケジューラサーバモデル
- CTMによるリクエストのスケジューリングをする場合に,J2EEサーバを配置しないでグローバルCORBAネーミングサービスを配置するホストを作成するシステム構成モデルです。
- 統合ユーザ管理
- アプリケーションサーバで構築したシステムにログインするユーザを統合管理するための仕組みです。ユーザ認証を実現する統合ユーザ管理フレームワークが使用できます。また,運用管理ポータルを使用して,リポジトリ管理およびリソース監視を実現できます。
- 統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル
- JAAS対応ユーザ管理,およびシングルサインオンの機能を使用するための設定ファイル(ua.conf)です。
- 統合ユーザ管理フレームワーク
- 統合ユーザ管理でのユーザ認証を実現するフレームワークです。Java標準仕様(JAAS)に従ったAPIが提供されています。
- 動作定義ファイル
- 共通定義ファイルおよびプロセス別の定義ファイルの総称です。ログ出力やタイムアウトなど,JAX-WSエンジンまたはJAX-RSエンジンの動作を設定する場合に定義します。
- 動作モード
- サーバの動作モードです。J2EEサーバモードとサーブレットエンジンモードがあります。J2EEサーバモードには,さらに,1.4モード,ベーシックモードがあります。
- ただし,ベーシックモードおよびサーブレットエンジンモードは旧バージョンとの互換用の動作モードとなります。
- 動的コンテンツ
- サーブレットやJSPのように,クライアントからの要求に応じて動的に生成されるコンテンツのことです。
- トラストストア
- 信頼できる証明書を格納したキーストアです。サーバ認証をする場合に,このトラストストアに格納されている証明書を基に,そのサーバが信頼できるかどうかが判断されます。
- トランザクショングローバル識別子
- システムノードIDとグローバルトランザクション番号(グローバルトランザクションを管理するためにシステムで一意に付けた番号)を合わせた識別子のことです。
- トランザクションサービス
- グローバルトランザクションを使用する場合に,トランザクションを管理するサービスです。TPBroker OTSによって提供されるサービス全体を表します。トランザクションサービスは,J2EEサーバのインプロセスで起動されます。
- トランザクション識別子
- トランザクションを一意に識別するための識別子のことです。
- トランザクションマネジャ
- トランザクションを管理する機能です。アプリケーションサーバが提供しています。グローバルトランザクションの場合は,トランザクションマネジャのバックエンドでTPBroker OTSが使用されています。
- トランスレット
- XSLTCトランスフォーマを構成するコンパイラがXSLTスタイルシートを解析してメモリ上に生成する,Javaのバイトコードです。XML文書の変換処理を高速に実行できます。
- トレース共通ライブラリ
- トレース採取用のライブラリです。複数の製品で共通のライブラリを利用するので,各製品のトレース形式が統一できます。
- トレース取得ポイント
- アプリケーションサーバで構築したシステムの各機能レイヤでPRFトレースを出力するポイントのことです。PRFトレース取得レベルの指定によって,トレース取得ポイントの数は異なります。
(ナ行)
- 名前空間
- XML文書内で同じ名前を持つ要素や属性が,異なる意味を表すために定義する識別子です。
- 認証局
- 証明書を発行する,信頼できる第三者機関です。CAともいいます。
- ネーミング切り替え
- JNDIを介してEJBホームオブジェクトの登録,削除,検索をする時に,JNDIが接続するCORBAネーミングサービスを切り替えることです。
- ネーミングサービス
- オブジェクトに名前を付けて格納場所を管理しておくことで,格納先を知らなくても名前からそのオブジェクトを利用できるようにするサービスです。アプリケーションサーバではCORBAネーミングサービスを利用します。
- Management Serverでは,ネーミングサービスを論理サーバとして扱えます。
- ノード
- データ変換定義画面で,ツリービューアに表示される各要素のことです。データ変換の元になる変換元ノードと,変換先になる変換先ノードがあります。
(ハ行)
- パーセントエンコード
- パーセントエンコードとは,パーセント記号とそのあとに続く2文字の16進数で,URLに使用できない日本語などの文字を表現することです。
- (例)いろは → %E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%AF
- バイナリフォーマット定義ファイル
- バイナリ形式(XML形式以外)のデータを扱う場合に利用する電文フォーマット定義ファイルです。XMLスキーマファイルとして作成します。バイナリ形式のデータ内の値の格納形式を定義し,定義した情報をXMLスキーマファイルに付加したファイル(拡張子:.fdx)です。
- ハイパーバイザ
- 仮想化ソフトウェアが仮想サーバを実現するための制御プログラムで,ゲストOSのリソース管理や,エミュレーション処理を実施します。ハードウェア上で直接動作し,仮想化環境で複数OSを稼働・制御します。
- ハイパーバイザ管理ソフトウェア
- ハイパーバイザを一括管理するツールです。ハイパーバイザの種類ごとに用意します。
- 配備
- HCSCコンポーネントを適切なHCSCサーバに配置することです。開発環境で作成したHCSCコンポーネントは,運用環境を利用して実行環境(HCSCサーバ)に配備します。
- 配備定義
- 開発環境で,HCSCコンポーネントをHCSCサーバおよびクラスタにどのように配備するか定義し,システム構成定義を更新することです。運用環境からHCSCコンポーネントを配備するときには,開発環境で配備定義したシステム構成定義の内容に従って配備します。
- バインディング
- JAXBによって行われるスキーマ文書で定義されたXML文書と,Javaオブジェクトの間のデータ対応付けを指します。
- バインド先アドレス設定機能
- Webサーバ連携および簡易Webサーバで利用するIPアドレスを,Webコンテナで明示的に指定する機能をバインド先アドレス設定機能といいます。複数の物理ネットワークインタフェースを持つホストまたは一つの物理ネットワークインタフェースに対して,ホストで実行する場合に,この機能を使用することで,任意のIPアドレスを設定できます。
- パッケージング
- 開発環境で作成したHCSCコンポーネントを,実行環境に配備できるようにEARファイルに組み立てることです。
- バッチアプリケーション
- バッチ処理を実装したJavaアプリケーションです。バッチ実行コマンドを使用して,バッチサーバ上で実行します。バッチ実行コマンドをJP1/AJSのジョブとして定義しておくと,JP1/AJSからバッチアプリケーションを実行できます。
- バッチサーバ
- バッチアプリケーションを実行するためのサーバです。バッチアプリケーションの実行機能のほかに,バッチアプリケーションからデータベースに接続したり,EJBにアクセスしたりする機能も提供しています。
- パフォーマンストレーサ
- PRFデーモンのことです。
- Management Serverでは,パフォーマンストレーサを論理サーバとして扱えます。
- ハンドラ
- ロガーから受け取ったアプリケーションのログをファイルやコンソールに出力する,JavaロギングAPIのHandlerオブジェクトです。J2EEアプリケーション,バッチアプリケーション,EJBクライアントアプリケーションで使用できます。
- アプリケーションサーバでは,トレース共通ライブラリ形式のログをファイルに出力するためのファイルハンドラである,CJMessageFileHandlerを提供しています。
- ハンドラフレームワーク
- SOAPメッセージを送受信するときに,JAX-WSエンジン内で処理をインターセプトして,処理を追加する機能(フレームワーク)です。WebサービスクライアントとWebサービス実装クラスの間に複数のハンドラを追加し,Webサービスの機能を拡張できます。
- 汎用カスタムアダプタ
- 任意のプロトコルを持つシステムのサービス部品を呼び出すアダプタです。
- サービスプラットフォームが提供するカスタムアダプタ開発フレームワークを使用して,ユーザが任意のプロトコルに対応したアダプタを開発できます。
- 非永続化〔Reliable Messaging〕
- 不揮発性の記憶媒体を使用しないで,揮発性のメモリだけにデータを保存して,処理を実施することです。
- 非永続版リソースアダプタ〔Reliable Messaging〕
- データベースによるメッセージの永続化をしないReliable Messagingのリソースアダプタのことです。非永続なローカルキューだけが利用できます。
- 非公開〔サービスプラットフォーム〕
- HCSCコンポーネントをHCSCサーバから削除(配備定義を削除)して,システム構成定義を更新することです。
- ビジネスインタフェース
- Enterprise Beanを呼び出すためのビジネスメソッドを定義するインタフェースです。
- ビジネスプロセス
- 複数のサービス部品の処理の順番や条件などを定義して,一連の業務の流れとして定義したものです。サービスプラットフォームの開発環境では,複数のアクティビティを画面上に配置し,コネクションで連結して定義します。
- ビジネスプロセス基盤
- ビジネスプロセスの定義に従って,適切なサービス部品を呼び出すための機能です。
- 非常設コネクション
- コネクションを確立する契機となった要求の処理が終了した場合に,そのつどコネクションを解放する確立方式です。
- 非保護区
- メソッドキャンセルができる領域を指します。ユーザプログラムのコードが非保護区に該当します。メソッドキャンセルとは,J2EEアプリケーション実行時間の監視で提供される機能の一つです。また,バッチ強制停止コマンドでも使用されます。
- 秘密鍵
- 公開鍵暗号で使用する,データの復号化または電子署名を作成するのための鍵(private key)です。非公開鍵ともいいます。秘密鍵は,その所有者が安全に管理します。
- 暗号化されたデータを受信した場合,受信者は自分の秘密鍵を使用してデータを復号化します。また,送信するデータに電子署名を付加する場合は,送信者は自分の秘密鍵を使用し電子署名を作成します。
- 標準受付
- サービスリクエスタからのサービス部品の実行要求を受け付ける固定のインタフェースです。HCSCサーバの機能として提供しています。標準受付を開始すると,サービスリクエスタからの要求電文を受け付けられる状態になります。
- 同期受付(Webサービス/SessionBean)および非同期受付(MDB(WS-R)/MDB(DBキュー))の要求を受け付けることができます。
- 標準電文(標準電文フォーマット)
- ビジネスプロセス内で共通に使用する電文(電文フォーマット)です。電文フォーマットが異なるサービスと連携する際は,標準電文の電文形式をデータ変換で接続先サービスに合わせて変更して連携することで,ビジネスプロセス内で共通の電文として使用することができます。
- 標準ログインモジュール
- 統合ユーザ管理のユーザ認証処理で使用するログインモジュールです。javax.security.auth.spiに含まれるLoginModuleインタフェースの実装クラスです。
- 次のログインモジュールがあります。
- WebPasswordLoginModule
パスワードを使用してユーザを認証します。
- WebCertificateLoginModule
クライアント証明書を使用してユーザを認証します。
- WebPasswordLDAPLoginModule
LDAPディレクトリサーバの認証機能を使用してユーザを認証します。
- WebPasswordJDBCLoginModule
RDBに格納された情報を使用してユーザを認証します。
- DelegationLoginModule
カスタムログインモジュールを呼び出します。
- WebSSOLoginModule
シングルサインオンをするときに,ほかのログインモジュールを呼び出します。
- ファイルアダプタ
- サービスプラットフォームの実行環境からHCSCサーバ上のローカルディスクに対して直接ファイルの入出力をする場合に利用するアダプタです。
- ファイル操作アダプタ
- ファイルのレイアウト変換,文字コード変換,複製,圧縮,伸張,およびファイルやフォルダの削除をするためのアダプタです。
- ファンクション
- データ変換を定義する場合に,変換元ノードの値を加工して変換先ノードにマッピングする場合に使用するときの加工の方法を定義するものです。
- 文字列や数値を変換するファンクション,ノードの名称を取得するファンクション,条件による処理の選択や繰り返しを定義するファンクションなどがあります。
- 負荷分散機
- Webブラウザなどからのリクエストを一元的に受け付けて,同等の機能を持つ複数のサーバに転送して各サーバの負荷を分散させるための装置です。
- 負荷分散機の仮想サーバ
- 負荷分散機上で,リクエストの受け口となる仮想的なサーバを表すオブジェクトのことです。仮想化システムの管理ユニットごとに一つ作成されます。
- 負荷分散機の実サーバ
- 負荷分散機上で,VirtualServerが受け付けたリクエストの振り分け先となる実際のサーバを表すオブジェクトのことです。仮想化システムの仮想サーバごとに一つ作成されます。
- 物理コネクション
- 接続先リソースのコネクションです。通常はJ2EEコンテナが操作します。リソースアダプタの場合は,javax.resource.spi.ManagedConnection,JDBCの場合はjavax.sql.XAConnectionに該当します。
- 物理ティア
- 同一のデプロイメント(プロセスの配置,J2EEアプリケーションやリソースアダプタのデプロイ,定義)を適用するサーバマシンの集合を物理ティアといいます。
- Smart Composer機能を利用してシステムを構築するときの概念です。
- 物理マシン
- 物理的なコンピュータのことです。
- フレームワーク
- ある機能やサービスを規定するための枠組みです。フレームワークを使用することで,業務で使用するアプリケーションを容易に作成できます。
- プロセスインスタンス
- ビジネスプロセスで実行している業務の一つの実体です。ワークフローの案件に相当します。
- プロセス別の定義ファイル
- プロセス固有の動作を設定する必要がある場合に作成する定義ファイルです。
- フロントEJB
- リクエストの受け口となるEnterprise BeanをフロントEJBといいます。
- ベーシックモード
- 旧バージョンとの互換性を確保するためのサーバの動作モードの一つです。
- 単一リソースとのトランザクション管理ができます。
- 別名
- JNDI名前空間に登録するEJBホームオブジェクトリファレンスや,J2EEリソースに付けられる任意の名前です。ユーザ指定名前空間機能を使用している場合,別名を付けられます。Optional Nameともいいます。
- 変換ファンクション
- カスタムファンクションから呼び出すJavaプログラムのことです。
- 変換ファンクション定義ファイル
- カスタムファンクションから呼び出す変換ファンクションの構成を定義したファイルです。
- 保護区
- メソッドキャンセルができない領域を指します。J2EEサービスのソースなどが保護区に該当します。メソッドキャンセルとは,J2EEアプリケーション実行時間の監視で提供される機能の一つです。また,バッチ強制停止コマンドでも使用されます。
- ホスト単位管理モデル
- Smart Composer機能または運用管理ポータルでシステムを構築している場合に,Management Serverをアプリケーションサーバと同じホストに配置するシステム構成モデルです。
- ホスト単位管理モデルを対象とした系切り替えシステム
- クラスタソフトウェアを使用して実現できるシステムの一つです。複数の実行系アプリケーションサーバと1台の待機系アプリケーションサーバを配置して,それぞれにManagement Serverおよび運用管理エージェントを配置したシステムです。
(マ行)
- マーシャル
- JAXB APIを使用してJavaのオブジェクトをXML文書に保存することをマーシャルといいます。JavaのオブジェクトをXML文書にシリアライズすることです。
- マッピング〔XML Processor〕
- JAXBによって行われるバインディングと同じ意味です。Javaクラスからスキーマ文書への対応付けの場合,「バインディング」ではなく「マッピング」と呼ぶ場合があります。
- マッピング〔サービスプラットフォーム〕
- データ変換を定義する場合に,変換元と変換先のノードを連結することです。マッピングの始点をマッピング元,終点をマッピング先といいます。
- 未決着トランザクション
- 決着していない,仕掛かり中のトランザクションです。
- 明示管理ヒープ機能
- Javaオブジェクトの配置先として,Explicitヒープを使用する機能です。ExplicitヒープはJavaヒープ外にある,FullGCの対象にならない領域です。明示管理ヒープ機能を使用することによって,FullGCの発生を抑止できます。
- メールアダプタ
- SMTPプロトコルをサポートしたメールサーバをサービスプラットフォーム上でサービス部品として呼び出す場合に利用するアダプタです。
- メソッドキャンセル機能
- J2EEアプリケーション実行時間の監視機能の機能の一つです。メソッドタイムアウト機能でタイムアウトが通知されたあと,メソッドのキャンセルを実施する機能です。キャンセル時にデータベースにアクセスしている場合は,トランザクションの強制決着もします。
- メソッドタイムアウト機能
- J2EEアプリケーション実行時間の監視機能の機能の一つです。監視基盤にあるリクエストのうち,一定時間内に終了しなかったメソッド処理を,タイムアウトとしてユーザに通知します。
- メソッドトレース
- 障害が発生し,原因の究明が困難な場合に必要な情報です。
- メッセージ
- JMSインタフェースによって実装されたアプリケーション間で送受信される,データの単位です。
- Reliable Messagingのアプリケーションが使用するメッセージは,Messageインタフェース,およびそのサブインタフェースによって実装されます。
- メッセージインフロー
- メッセージプロバイダがアプリケーションサーバ上のメッセージエンドポイントにメッセージを配送する場合の規約です。Connector 1.5のInboundの通信モデルを使用する場合に使用できる機能です。
- メッセージプロバイダにはEISなどが該当します。アプリケーションサーバ上のメッセージエンドポイントにはMessage-driven Beanが該当します。
- メッセージキューの登録
- アプリケーションがキューにメッセージを格納することです。
- メッセージキューの取り出し
- アプリケーションがキューからメッセージを取り出すことです。
- メッセージキューの配信
- 受信したメッセージをキューに格納することです。
- メッセージの受信
- サーバ間転送によるメッセージを受け付けることです。
- メッセージの転送
- 複数のシステム間でメッセージの送受信を行うことです。
- メッセージング
- クライアントとサーバ間で任意のデータをメッセージとして送受信することをいいます。メッセージング形態のSOAPアプリケーションでは,クライアントとサーバ間のデータの送受信に,XML形式のデータであるSOAPメッセージを使用します。
- メッセージング基盤
- サービスアダプタの定義に従って適切なサービス部品を呼び出す機能です。
- メモリキャッシュ
- メモリ上に保存されたスキーマキャッシュです。
- 面数
- ログファイルを保持する数です。ログファイルは面数分作成され,循環して使用されます。
- メンバリソースアダプタ
- コネクションプールをクラスタ構成にしている場合に,データベースノードに接続するリソースアダプタです。メンバリソースアダプタは,必ずルートリソースアダプタを経由してアクセスされます。
- 面番号
- メッセージログやトレースがファイルサイズの上限まで出力された場合に,システムはファイル名称中の通し番号を一つインクリメントして,新しいファイル名称で出力を開始します。この通し番号を面番号といいます。
- このように出力されるファイルの数を面数といいます。
- 文字コード変換UOC
- 文字コード変換用の外部プログラムのことです。文字コード変換UOCは,サービスプラットフォームが提供するjarファイルを使用して開発します。
(ヤ行)
- ユーザ拡張性能解析トレース
- アプリケーションの処理性能を解析するためのトレース情報です。
- ユーザ指定名前空間機能
- JNDI名前空間に登録するEJBホームオブジェクトリファレンスやJ2EEリソースの名前に,ユーザが任意の別名を付けられる機能です。別名を付与することによって,CTMによってリクエストを振り分けたり,負荷分散機やロードバランサによって負荷分散したりする場合に,サーバ名やアプリケーション名に依存しない名前でルックアップできるようになります。
- ユーザ情報
- アプリケーションサーバで構築したシステムにユーザがログインするための情報です。
- ユーザ情報リポジトリ
- 統合ユーザ管理をする場合に,ログイン時のユーザ認証に使用する情報を格納するリポジトリです。LDAPディレクトリサーバまたはデータベース(RDB)が使用できます。
- ユーザスレッド
- ユーザがサーブレットおよびJSPの中で明示して生成するスレッドのことです。
- ユーザ定義受付
- サービスリクエスタからの実行要求を受け付けるための機能(インタフェース)です。HCSCサーバに含まれる標準受付とは異なり,ユーザが任意のインタフェースを定義できます。定義したユーザ定義受付をHCSCサーバに配備して開始すると,サービスリクエスタからの要求電文を受け付けられる状態になります。
- ユーザ定義受付ランタイム定義ファイル
- SOAP受付の情報を定義するファイル(cscurcptnconfig.properties)です。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- 同時実行スレッドの最大値,占有スレッド数および実行待ちキューのサイズを定義できます。
- ユーザ電文
- サービスリクエスタから送信される要求電文です。
- ユーザ認証ライブラリ
- LDAPディレクトリサーバで構築されたユーザ情報リポジトリの情報を基にユーザ認証をして,認証したユーザの情報をアプリケーションに提供する,JAAS対応ユーザ管理用ライブラリです。
- ユーザプロパティファイル
- usrconf.propertiesのことです。J2EEサーバ,Webコンテナサーバまたはサーバ管理コマンドを実行するJavaVMのシステムプロパティを指定します。なお,J2EEサーバ,Webコンテナサーバおよびサーバ管理コマンドで使用するユーザプロパティファイルは,それぞれ格納先および指定できるキーが異なります。
- ユーザマッピング
- 異なるユーザ情報リポジトリに格納した同じユーザについての情報を対応づけることです。
- ユーザログ
- J2EEアプリケーション,バッチアプリケーション,またはEJBクライアントアプリケーションが出力するログのことです。
- 要求電文
- サービス部品の実行を要求するための電文です。要求電文には,サービスリクエスタからHCSCサーバに送信される電文とHCSCサーバ内のアダプタからサービス部品に送信される電文があります。
- 要求リソース
- 性能要件を満たすために必要なマシンリソース(CPU,メモリ,ディスク容量など)のことです。
- 予備系
- 最初に待機系として起動する系を予備系といいます。系切り替えによって,待機系が実行系になった場合でも,呼び方は変わりません。
(ラ行)
- ライトトランザクション
- ローカルトランザクションを最適化した状態で使用できる機能です。
- ライブマイグレーション
- 仮想サーバで動作するゲストOSやソフトウェアを停止することなく,ほかの物理マシンへ物理マシンごと移動させる技術・サービスのことです。
- ライブラリJAR
- JARファイル形式でパッケージされた,共通ライブラリです。J2EEアプリケーション内のJ2EEコンポーネントから共通に使用できます。
- ラウンドロビン検索
- 複数のCORBAネーミングサービス上にある同一名称のEJBホームオブジェクトを,ラウンドロビンポリシーに従ってルックアップする検索機能のことです。
- ラウンドロビンポリシー
- 複数のCORBAネーミングサービス上にある同一名称のEJBホームオブジェクトをルックアップする場合に適用されるポリシーです。
- EJBホームオブジェクトリファレンスをラウンドロビン検索によって取得できるので,EJBクライアントでは意識しないでJ2EEサーバに送信するリクエストの負荷分散を実現できます。
- リカバリ専用サーバ
- クラスタソフトウェアを使用してN:1リカバリシステムを構築している場合に待機系として機能するアプリケーションサーバです。
- 障害が発生した実行系のアプリケーションサーバに未決着のトランザクションがあった場合に,系が切り替えられ,該当するトランザクションを解決してリソースを解放します。
- リクエスタサービス
- サービスリクエスタからの要求電文を受け付けるための機能(インタフェース)です。HCSCサーバに含まれる機能です。リクエスタサービスを開始すると,サービスリクエスタからの要求電文を受け付けられる状態になります。
- 同期受付(Webサービス/SessionBean)および非同期受付(MDB(WS-R)/MDB(DBキュー))の要求を受け付けることができます。
- リクエスト受付
- 標準受付およびユーザ定義受付の総称です。サービスリクエスタからの実行要求を受け付けるための機能(インタフェース)です。
- リクエスト処理スレッド
- Webブラウザなどのクライアントからのリクエストを受け付けて処理するためにWebサーバで生成されるスレッドです。インプロセスHTTPサーバの場合は,Webコンテナで生成されます。
- リクエストトレース
- メッセージング基盤での,標準受付,ビジネスプロセス受付,またはサーバ間転送受付で受け付けたリクエストのBPやサービスアダプタの呼び出し先やその結果を把握するための情報です。
- リクエストのスケジューリング
- クライアントからのリクエストを実行するサーバを負荷に応じて的確に振り分けたり,サーバに送信するリクエストの数を制限したりする機能です。
- リソースアダプタ
- J2EE Connector Architectureによって,J2EEサーバまたはバッチサーバと,EISを接続するための接続機能です。J2EE Connector Architecture(JCA)Specificationによって仕様が規定されます。
- アプリケーションサーバで構築したシステムでは,データベースに接続するためのリソースアダプタであるDB ConnectorおよびDB Connector for Reliable Messagingを提供しています。
- また,OpenTP1のSPPと接続するためのリソースアダプタであるTP1 Connector,TP1/Message Queueと接続するためのリソースアダプタであるTP1/Message Queue - Access,データベース上に実現したキューに接続するためのリソースアダプタであるReliable Messagingも使用できます。
- リソースクラス
- Webリソースの実装に当たるプログラムです。Webリソースの開発では,リソースクラス,プロバイダおよびApplicationを利用して,Webリソースの実装を記述します。
- リソースマネジャ
- リソースを管理する機能です。DBMSなどが該当します。
- リダイレクタ
- Webサーバに登録しWebコンテナへの接続を可能にするプラグインコンポーネント(ライブラリ)です。Webサーバに登録したリダイレクタによって,リクエストをURLパターンまたはラウンドロビン方式で複数のWebコンテナに振り分けて処理できます。
- リデプロイ機能
- J2EEアプリケーションを入れ替えるときに使用する機能です。リデプロイ機能による入れ替えは,J2EEアプリケーションのテスト時などに,修正したJ2EEアプリケーションと動作中のJ2EEアプリケーションを入れ替えたいときに使用します。
- リバースプロキシサーバ
- インターネットなどの外部ネットワークとアプリケーションサーバが配置されている内部ネットワークの間のDMZに配置され,外部ネットワークからのリクエストを内部ネットワークに中継するための機能を持つWebサーバです。
- アプリケーションサーバでは,HTTP Serverをリバースプロキシサーバとして使用できます。リバースプロキシサーバには,リバースプロキシモジュールが組み込まれて動作します。
- リポジトリ
- 定義したHCSCコンポーネントやシステム構成定義を格納するディレクトリです。格納した情報は,リポジトリの管理機能(リポジトリのインポート/エクスポート機能)を利用して,開発環境と運用環境との間で受け渡します。
- リモートインタフェース
- Java RMIのインタフェース規定に従い,RMI-IIOP通信によってEnterprise Beanの呼び出しをするインタフェースです。
- リモートホームインタフェースとリモートビジネスインタフェースが含まれます。
- リロード機能
- 開始状態にあるアプリケーションを停止させないで,アプリケーションを構成するクラスやJSPを,少ない手順で動的に入れ替える機能です。
- リロード機能は,展開ディレクトリ形式でデプロイされたアプリケーションに対して実行できます。
- ルートアプリケーション情報
- 性能解析トレースに出力される情報です。イベントで一連の処理の先頭になるプロセスで取得した情報です。
- ルートコンテキスト
- コンテキストルートが空文字(コンテキストルートに名称が指定されていない)の,WARファイル内のルートパスです。
- ルートリソースアダプタ
- コネクションプールをクラスタ構成にしている場合に,メンバリソースアダプタを束ね,ユーザプログラムからのリクエストを受け付けるアダプタのことです。
- レルム
- 統合ユーザ管理をしているシステムで,同一の認証ポリシーを適用する範囲のことです。
- ローカルインタフェース
- Enterprise Beanの呼び出しをJavaのメソッド呼び出しで実行するインタフェースです。通信は発生しません。
- ローカルホームインタフェースとローカルビジネスインタフェースが含まれます。
- ローカルトランザクション
- 接続先のリソースマネジャによって管理されるトランザクションです。単一のリソースだけがトランザクションに参加できます。
- ロードバランサ
- リダイレクタを使用してリクエストを振り分ける場合に使用するワーカ定義のうち,クラスタ構成の場合に使用する特殊なワーカ定義です。振り分け先のWebコンテナのリストが定義されています。リダイレクタでは,この定義を基に,ラウンドロビン方式でリクエストの振り分け処理をします。
- ロール
- コンテキストに対し,アクセス制御するときに使用される単位です。ロールはグループごとに定義されます。また,アクセス制御するコンテキストについては,そのコンテキストにアクセスするのに必要なロールが定義されます。アクセスしたユーザの持つロールがコンテキストに定義されたロールと一致した場合,そのコンテキストへのアクセスは成功します。
- ロガー
- J2EEアプリケーション,バッチアプリケーション,またはEJBクライアントアプリケーションのログを取得する,JavaロギングAPIのLoggerオブジェクトです。
- 論理コネクション
- サーブレットやEnterprise BeanなどのJ2EEコンポーネントが直接操作するコネクションです。
- リソースアダプタの場合はjavax.resource.cci.Connection,JDBCの場合はjava.sql.Connectionに該当します。
- 論理サーバ
- Management Serverの運用管理の対象になる,サーバまたはクラスタです。サーバには,Webサーバ,J2EEサーバなどがあります。クラスタとは,ある共通の機能を提供するサーバの集合です。
- 論理ネーミングサービス
- JNDIがラウンドロビン検索の対象にする複数のCORBAネーミングサービスのことです。
- 論理ユーザサーバ
- 任意のサービスやプロセスをManagement Serverの管理対象として定義した論理サーバです。Management Serverで起動・停止したり,ステータス監視したりできるようになります。
(ワ行)
- ワーカプロセス
- Webサーバの背後で動作するWebコンテナのプロセスです。リダイレクタから見た場合のWebコンテナ実行プロセスになります。具体的には,J2EEサーバまたはWebコンテナサーバに当たります。
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