Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス

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23.11 Environment

 
class CORBA::Environment
 

Environmentクラスは,C++言語例外がサポートされていないプラットフォーム上でシステム例外,およびユーザ例外の両方にアクセスし,それらの例外を報告するために使います。ユーザ例外がオブジェクトのメソッドによって発生したものであるとインタフェースが指定する場合,Environmentクラスがそのメソッドの明示的なパラメタとなります。インタフェースが例外を発生させない場合,Environmentクラスは,暗黙的なパラメタとなり,システム例外を報告するだけの目的で使用されます。クライアントからスタブへEnvironmentオブジェクトが渡されない場合,各オブジェクトのEnvironmentのデフォルトが使用されます。

マルチスレッドアプリケーションには,各スレッドに対してグローバルEnvironmentオブジェクトが生成されます。マルチスレッドではないアプリケーションは,グローバルEnvironmentオブジェクトが一つしかありません。

<この節の構成>
23.11.1 インクルードファイル
23.11.2 Environmentのメソッド