Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス

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22.5 Context

 
class CORBA::Context
 

Contextクラスは,静的,または動的なメソッドの呼び出しの際に暗黙的なパラメタとしてサーバに渡され,クライアントアプリケーションの環境についての情報を表します。このクラスは,リクエストと対応づける必要がある特別な情報の伝達に使用できますが,このクラスはメソッドの引数の一部ではありません。

Contextクラスは,名前・値のペアとして格納されているプロパティのリストによって構成されています。このクラスは,それらのプロパティの設定,および操作に必要なメソッドを提供します。Contextは,NVListオブジェクトを含んでいて,名前・値ペア群を保持します。

また,Context_varクラスも使用できます。このクラスは,メモリ管理を容易にするセマンティックを提供します。

22.9.2 CORBA::ORBのメソッド」の「void get_default_context(CORBA::Context_out contextPtr);」も参照してください。

<この節の構成>
22.5.1 インクルードファイル
22.5.2 Contextのメソッド