Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス

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17.2.1 ORBオプション

次の表に,ORB.init( )メソッドのオプションの概要を示します。

表17-1 ORB.initオプション(Java)

オプション 説明
ORBagentAddr <hostname | ip_address> クライアントが使うスマートエージェントを実行するホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。
スマートエージェントが指定のアドレスで見つからない場合,またはこのオプションの指定がない場合,ブロードキャストメッセージでスマートエージェントを探します。
ORBagentAddrFile <file_name> デフォルトファイルのagentaddrの代わりに使用するファイルを指定します。
ORBagentNoFailOver <false | true> VisiBrokerアプリケーションが通信しているosagentが終了した場合,ほかのosagentとの通信を行うかどうかを指定します。
trueを指定した場合,VisiBrokerアプリケーションは先に通信を行っていたosagentにだけ,再度通信を試みます。
falseを指定した場合,VisiBrokerアプリケーションは先に通信を行っていたosagentだけでなくほかのosagentにも再度通信を試みます。
デフォルトはfalseです。
不正な値を指定した場合,trueを設定したときと同じ動作をします。
ORBagentPort <port_number> スマートエージェントのポート番号を指定します。このオプションは,複数のORBドメインが必要なときに便利です。このオプションを指定しないと,デフォルトのポート番号14000が使用されます。
アプリケーション内でORB.init( )メソッドの第2引数にORBagentPortまたはORBdisableLocatorのプロパティを設定した場合,その効果はありません。ORBオプションの値を有効にする場合は,コマンドライン上で-Dオプションで指定してください。
ORBalwaysProxy <false | true> クライアントが常にゲートキーパーを使用して接続する必要があるかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。
trueを設定した場合は,ORBgatekeeperIORオプションも設定してください。
不正な値を指定した場合,trueを設定したときと同じ動作をします。
ORBalwaysTunnel <false | true> クライアントが常にHTTPを使用してゲートキーパーに接続する必要があるかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。
trueを設定した場合は,ORBgatekeeperIORオプションも設定してください。
不正な値を指定した場合,trueを設定したときと同じ動作をします。
ORBconnectionMax <#> 可能なコネクションの最大数を指定します。
このオプションを指定しない場合,コネクション数は無制限です。
ORBconnectionMaxIdle <#> コネクションが非アクティブな状態の最大監視時間を秒単位で指定します。最大監視時間を経過してもコネクションが非アクティブなままの場合,VisiBrokerがコネクションを終了します。
このオプションはインターネットアプリケーションで設定します。
0を設定した場合,監視しません。デフォルトは0です。
最大アイドル時間の監視は,プロパティvbroker.orb.gcTimeoutの設定値(デフォルト30秒)の範囲の誤差があります。
ORBdebug <false | true> デバッグ機能を有効にします。
ORBDefaultInitRef デフォルトの初期リファレンスを指定します。nameservには,ORBDefaultInitRefを使用しないでください。ORBInitRefを使用してください。
ORBdisableAgentCache <false | true> スマートエージェントのキャッシュを有効にします。デフォルトはfalseです。
不正な値を指定した場合,trueを設定したときと同じ動作をします。
ORBdisableGatekeeperCallbacks <false | true> ゲートキーパーのコールバックを有効(または無効)にします。デフォルトはfalseです。
falseを設定した場合は,ゲートキーパーのコールバックが有効となります。trueを設定した場合は,ORBgatekeeperIORオプションも設定してください。
ORBdisableLocator <false | true> スマートエージェントとゲートキーパーを無効にします。
アプリケーション内でORB.init( )メソッドの第2引数にORBagentPortまたはORBdisableLocatorのプロパティを設定した場合,その効果はありません。ORBオプションの値を有効にする場合は,コマンドライン上で-Dオプションで指定してください。
不正な値を指定した場合,trueを設定したときと同じ動作をします。
ORBgatekeeperIOR <URL> IORに対応するURLを指定します。
ORBgcTimeout <#> ORBのガーベッジコレクションを実行する周期(秒)を指定します。デフォルトは30(秒)です。
ORBInitRef 初期リファレンスを指定します。
ORBmbufSize <buffer_size> Borland Enterprise Server VisiBrokerがオペレーションリクエストを処理するときに使用する中間バッファのサイズ(バイト)を指定します。
ORBは,VisiBrokerの旧バージョンよりも複雑なバッファ管理で性能の向上を図っています。
送信バッファと受信バッファのデフォルトサイズは4096バイトです。送受信データがデフォルトサイズより大きい場合は,リクエスト/応答の実行ごとに追加バッファが割り当てられます。デフォルトサイズより大きいデータを頻繁に送信するアプリケーションを使用する場合は,このシステムプロパティでバイト数を指定してデフォルトサイズを調整すると,効率的にバッファ管理ができます。
ORBnullString <false | true> trueを設定すると,NULL文字列のマーシャリングが有効になります。デフォルトはfalseです。
ORBwarn <#> 出力する警告メッセージのレベルを,0,1,2のどれかの値で設定します。
0:デフォルトです。警告メッセージを出力しません。
1:ユーザ作成コードからのCORBA以外の例外と,その例外のスタックトレースを出力します。
2:1に加えて,CORBAの例外と,その例外のスタックトレースを出力します。