トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド
運用支援機能を使用したTPBrokerの終了方法および終了モードについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) 終了方法
- (2) TPBrokerの終了モード
- (3) 注意事項
(1) 終了方法
TPBrokerの終了は,admstopコマンドで行います。このとき,次の二つの終了モードのどちらかを指定できます。
admstopコマンドの指定方法については,「9.3 運用コマンドの詳細」を参照してください。オプションの指定がない場合は,正常終了になります。
Windows版の場合,サービス「TPBroker」を停止すると,TPBrokerは強制正常終了します。このとき,admstopコマンドが自動的に発行され,ADMデーモンが停止します。TPBrokerを正常終了する場合は,admstopコマンドを実行してからサービス「TPBroker」を停止してください。サービス「TPBroker」を停止した場合のTPBrokerの終了モードは,運用定義/ADM/service_stop_modeの設定に依存します。
TPBrokerの終了モードには,次の三つがあります。
- 正常終了
admstopと入力した場合の終了モードです。
プロセス監視定義ファイルに正常終了用コマンドが定義されている場合は,運用支援機能はそのコマンドを発行します。
- 強制正常終了
admstop -fまたはadmstop -frと入力した場合の終了モードです。
プロセス監視定義ファイルに強制正常終了用コマンドが定義されている場合は,運用支援機能はそのコマンドを発行します。
- 異常終了
admstopと入力しないで,TPBrokerが終了した場合の終了モードです。
(3) 注意事項
- TPBrokerの停止コマンドを使用しないで,UNIXのkillコマンドなどで直接プロセスを停止させた場合には,TPBrokerはダウンします。
- Windows版の場合,サービス「TPBroker」の停止に1時間以上掛かると,ADMデーモンを強制停止します。この場合,監視中のプロセスは停止しません。また,次回起動時の開始モードは再開始になります。
- Windows版の場合,WindowsのGUIを持つアプリケーションのプロセスを監視対象にしているときは,そのアプリケーションを監視対象から外すか,またはサービス「TPBroker」を停止してから,ログオフしてください。サービス「TPBroker」に対するWindowsのサービスの設定で「デスクトップとの対話をサービスに許可」チェックボックスをオンにしている状態で,TPBrokerを稼働したままログオフすると,監視対象プロセスがWindowsのGUIを持つアプリケーションだった場合,このアプリケーションは異常終了することがあります。
- Windows版の場合,マシンをシャットダウンすると,TPBrokerのデーモンプロセスや監視対象プロセスもOSによって強制停止されます。サービス「TPBroker」を停止してから,マシンをシャットダウンしてください。
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