トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド

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2.7.2 TPBrokerの運用支援機能実行環境のOSへの登録

OSが起動するときにTPBrokerの運用支援機能実行環境が自動的に起動されるようにするために,TPBrokerをOSへ登録します。

admsetupコマンドを実行すると,TPBrokerはOSに登録されます。TPBrokerのOSへの登録を解除するには,admsetupコマンドに-dオプションを付けて実行します。

<この項の構成>
(1) UNIX版の場合
(2) Windows版の場合

(1) UNIX版の場合

admsetupコマンドでセットアップを実行すると,TPBrokerは/etc/inittabに登録されます。以降,OSを起動すると自動的にTPBrokerが開始されます。一つのOSに複数のTPBrokerを登録できます。

一つのOSに複数のTPBrokerを登録する場合は,それぞれのTPBrokerで環境変数TPSPOOL,ADMSPOOL,およびADMFSが異なるように設定してください。

(2) Windows版の場合

admsetupコマンドでセットアップを実行すると,TPBrokerはWindowsのサービスとして登録されます。この場合,サービス名称は「TPBroker」となります。TPBroker 05-15以降では,指定したサービス名でWindowsのサービスとして登録されます。また,TPBroker 05-15以降では一つのOSに複数のTPBrokerを登録できます。

TPBroker 05-15以降では,指定したサービス名でサービスとして登録されますが,以降の説明では,サービス「TPBroker」と記述します。

(a) サービスコントロールパネルでTPBrokerを開始する場合

サービス「TPBroker」を開始すると,TPBrokerが開始されて使用できるようになります。運用定義/ADM/set_conf_modeの設定が"AUTO"の場合,自動的にオンライン状態(プロセス監視開始)になります。運用定義については,「8.3.1 運用定義」を参照してください。

サービスコントロールパネルからサービス「TPBroker」を開始する場合,デフォルトで指定された運用支援機能で使用するプロセス監視定義ファイルを基に,ADMデーモンが起動されます。デフォルトのプロセス監視定義ファイルはadmsetupコマンド実行時に引数で指定した定義ファイルです。

また,サービスコントロールパネルからサービス「TPBroker」を開始する場合,スタートアップパラメタにプロセス監視定義ファイル名を指定すると,ADMデーモン起動時に使用するプロセス監視定義ファイルを変更できます。プロセス監視定義ファイル名は絶対パス名で指定してください。このとき,スタートアップパラメタで指定されたプロセス監視定義ファイル名は,次回ADMデーモンがサービス「TPBroker」から起動されるときのデフォルトのプロセス監視定義ファイル名になります。

(b) サービスコントロールパネルでTPBrokerを終了する場合

サービス「TPBroker」を停止すると,TPBrokerは強制正常終了します。このとき,運用定義/ADM/service_stop_modeの設定値に応じてadmstopコマンドが-fまたは-frオプション付きで自動的に発行され,ADMデーモンが停止します。また,マシンのシャットダウン時はTPBrokerは強制正常終了します。

(c) 注意事項

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