Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Webサービスセキュリティ構築ガイド

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3.11.3 定義ファイルの編集

ポリシー記述を使用する場合は,Application Serverが提供する,各ポリシー記述に対応するWebサービスセキュリティ機能定義ファイルおよびWebサービスセキュリティ方針定義ファイルのテンプレートをコピーして使用します。使用するポリシー記述に応じて,次に示す場所からテンプレートをコピーしてください。

表3-9 ポリシー記述に対応した定義ファイルのテンプレートの格納場所

ポリシー記述 定義ファイルの格納場所
SignaturePolicy.wsdl
  • Webサービス側
    <Application Serverのインストールディレクトリ>/wss/policies/signature/templates/server/
  • Webサービスクライアント側
    <Application Serverのインストールディレクトリ>/wss/policies/signature/templates/client/
EncryptionPolicy.wsdl
  • Webサービス側
    <Application Serverのインストールディレクトリ>/wss/policies/encryption/templates/server/
  • Webサービスクライアント側
    <Application Serverのインストールディレクトリ>/wss/policies/encryption/templates/client/
AuthenticationPolicy.wsdl
  • Webサービス側
    <Application Serverのインストールディレクトリ>/wss/policies/authentication/templates/server/
  • Webサービスクライアント側
    <Application Serverのインストールディレクトリ>/wss/policies/authentication/templates/client/

なお,コピーしたWebサービスセキュリティ機能定義ファイルおよびWebサービスセキュリティ方針定義ファイルは,編集する必要があります。編集方法を次に示します。

<この項の構成>
(1) 署名付与/検証機能を設定する場合
(2) 暗号化/復号化機能を設定する場合
(3) 認証機能を設定する場合

(1) 署名付与/検証機能を設定する場合

表3-10 ポリシー記述を使用するために編集が必要な属性(署名付与/検証機能を設定する場合)

定義ファイル 要素 編集が必要な属性
Webサービスセキュリティ機能定義ファイル KeyStore要素
  • File属性
  • Type属性
  • Password属性
Certificate要素 Alias属性
PrivateKey要素
  • Alias属性
  • Password属性
Webサービスセキュリティ方針定義ファイル AuthorityCertificateFile要素 Name属性

(2) 暗号化/復号化機能を設定する場合

表3-11 ポリシー記述を使用するために編集が必要な属性(暗号化/復号化機能を設定する場合)

定義ファイル 要素 編集が必要な属性
Webサービスセキュリティ機能定義ファイル SecretKeyFile要素 Name属性

暗号化/復号化機能を設定する場合,Webサービスセキュリティ方針定義ファイルで編集が必要な属性はありません。

(3) 認証機能を設定する場合

認証機能を設定する場合に編集が必要なのは,Webサービス側に配置するWebサービスセキュリティ機能定義ファイルのConfigurationIndex要素だけです。Webサービスセキュリティ方針定義ファイルおよびWebサービスクライアント側のWebサービスセキュリティ機能定義ファイルは,テンプレートをコピーしたものをそのまま使用してください。

なお,Webサービスクライアントは,認証に必要なユーザー名とパスワード(ダイジェスト形式)を指定するように実装する必要があります。実装に必要なAPIについては,「5. Webサービスセキュリティ機能が提供するAPI」を参照してください。