Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging
Reliable Messagingがキューに関連する障害を検知した場合,該当のキューが閉塞状態になる場合があります。閉塞状態のキューは,hrmdelqueコマンドおよびhrmlsqueコマンドだけ受け付け,それ以外のコマンドおよびメッセージの送受信は実行できません。Reliable Messagingは,次の契機でキューの障害を検知します。
キューの障害が発生したときの対処方法について次に説明します。
Reliable Messagingの復元処理時に,管理情報テーブル(キュー情報テーブル,FIFO情報テーブル,およびメッセージ情報テーブル)のレコードの不正が検知された場合,キューが閉塞します。復元対象と対処方法を次の表に示します。
表9-13 管理情報テーブルのレコード不正検知時の復元対象とその対処方法
復元対象 | 対処方法 |
---|---|
キュー情報テーブル | hrmdelqueコマンドで該当のキューを削除してください。 |
FIFO情報テーブル | hrmdelqueコマンドで該当のキューを削除してください。※ |
メッセージ情報テーブル | Reliable Messagingを停止したあと,不正なメッセージ情報テーブルのレコードを削除してください。 |
共用キューの復元時に,復元した共用キューのバージョンが,使用中のReliable Messagingのバージョンに対応する共用キューバージョンと互換性がなかった場合,該当の共用キューを閉塞します。受信用共用キューの場合は,共用キュー用のDBテーブルに格納されているバージョンをチェックし,送信用共用キューの場合は,格納先のDBテーブルに格納されているバージョンをチェックします。なお,格納先のDBテーブルが存在しない場合も不正とみなして閉塞します。
Reliable Messagingを停止したあと,受信用共用キューの場合は該当の共用キューを,送信用共用キューの場合は格納先の受信用共用キューをバージョンアップしてください。共用キューのバージョンアップについては,「付録H.3 共用キューのバージョンアップ」を参照してください。
Reliable Messaging起動時,メッセージ送受信時,コマンド実行時など,共用キューのDBテーブルにアクセスする契機でDBの情報に不正や矛盾を検知すると閉塞します。なお,閉塞した共用キューは使用できないため,hrmdelqueコマンドで削除してください。
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