Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging

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5.4.1 Windows使用時の注意事項

Windowsで,Reliable Messagingのシステムを構築,運用する場合の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) UAC(ユーザーアカウント制御)機能が有効な環境でReliable Messagingが提供するコマンドを使用する時の注意事項
(2) JIS X0213:2004に含まれるUnicodeの補助文字を使用する場合の注意事項

(1) UAC(ユーザーアカウント制御)機能が有効な環境でReliable Messagingが提供するコマンドを使用する時の注意事項

Reliable Messagingが提供するコマンドは,管理者特権で実行する必要があります。Reliable Messagingが提供するコマンドは,「管理者:コマンドプロンプト」で実行してください。

「管理者:コマンドプロンプト」は,Windowsで提供されている機能を使用して起動してください。起動方法の例を次に示します。

  1. [スタート]ボタンをクリックします。
  2. [プログラム]−[アクセサリ]を選択します。
  3. [コマンド プロンプト]を右クリックして,[管理者として実行]をクリックします。
    管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は,画面の指示に従って,パスワードを入力するか,または確認情報を提供してください。

(2) JIS X0213:2004に含まれるUnicodeの補助文字を使用する場合の注意事項

Windows VistaなどでサポートされたJIS X0213:2004の第三水準および第四水準の文字の一部には,Unicodeの補助文字が含まれます。Unicodeの補助文字とは,基本多言語面以外の文字(UnicodeのコードポイントがU+10000〜U+10FFFFの範囲の文字)のことです。UTF-16エンコーディングでは,サロゲートペアとして表されます。

Unicodeの補助文字を使用する場合の注意事項を次に示します。

(a) リクエストで使用する場合の注意事項

Reliable Messagingに対して,Internet Explorer 7などのクライアントからUnicodeの補助文字を含むリクエストを送信した場合,Unicodeの補助文字は,ログやPRFトレースに正しく出力されません。ただし,その場合も,Unicodeの補助文字以外の文字は,ログやPRFトレースに正しく出力されます。

また,リクエストにUnicodeの補助文字が含まれる場合も,アプリケーションは正しく動作します。

リクエストでのUnicodeの補助文字の使用を制限したい場合には,アプリケーションでの対応などを検討してください。

(b) 環境構築/運用時の注意事項

Reliable Messagingのシステムを構築,運用する場合,およびアプリケーションやリソースをデプロイする場合に使用する定義に,Unicodeの補助文字は使用できません。

Unicodeの補助文字を使用できない定義の例を示します。