Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging

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3.4.13 キュー間転送を使用する場合の設定

キュー間転送を使用する場合の設定について説明します。

<この項の構成>
(1) SOAP通信基盤の設定
(2) キュー間転送を使用する場合のReliable Messagingの設定
(3) 転送データ相互接続用インタフェースを利用する場合の設定

(1) SOAP通信基盤の設定

キュー間転送をする場合,SOAP通信基盤を使用します。

SOAP通信基盤は,クライアント定義ファイルおよびサーバ定義ファイルに定義された内容に従って送受信処理をします。

(a) クライアント定義ファイルの使用方法

SOAP通信基盤が出力するメッセージログ,トレースファイルの内容を指定する場合,またはReliable Messagingを複数デプロイする場合は次に示す順序に従ってください。

  1. クライアント定義ファイルを任意のディレクトリにコピーします。
  2. Reliable MessagingのRMTRTransferControlDirプロパティに,コピーしたクライアント定義ファイルが格納されているディレクトリのパスを指定します。

 

注意
  • クライアント定義ファイルは削除しないでください。
  • クライアント定義ファイルのファイル名は変更しないでください。
  • Reliable Messagingを複数デプロイする場合,RMTRTransferControlDirプロパティには,クライアント定義ファイルが格納されているディレクトリのパスをReliable Messagingごとに指定してください。なお,クライアント定義ファイルで設定する,c4web.logger.log_file_prefixキーはReliable Messagingごとに異なる文字列を設定してください。
  • uCosminexus Reliable Messaging 01-00からReliable Messaging 01-02以降にバージョンアップする場合は,J2EEサーバを起動する前にJ2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)をテキストエディタで開き,次に示す行を削除してください。
    add.class.path=<uCosminexus Reliable Messaging 01-00のインストールディレクトリ>\conf
  • J2EEサーバ用オプションファイル(usrconf.cfg)をテキストエディタで開き,add.class.path=<Application Serverのインストールディレクトリ>\c4web\lib\hitsaaj.jarが指定されていて,add.class.path=<Application Serverのインストールディレクトリ>\jaxws\lib\cjjaxws.jarが指定されていないことを確認してください。

クライアント定義ファイルで設定できるキー名称と値の一覧を次の表に示します。次の表に示したキーだけを設定してください。ほかのキーを設定した場合,動作は保証されません。

表3-16 クライアント定義ファイルで設定できるキー名称と値の一覧

キー名称
c4web.logger.log_file_prefix トレースファイル,アプリケーションログのプレフィクス
c4web.common.prf_trace_level 性能解析トレースの出力オプション
c4web.common.send_max_soap_envelope_size 送信できるSOAPEnvelopeの最大サイズ
c4web.common.receive_max_soap_envelope_size 受信できるSOAPEnvelopeの最大サイズ
c4web.attachment.send_max_attachment_count 送信できる添付データの最大個数
c4web.attachment.receive_max_attachment_count 受信できる添付データの最大個数
c4web.attachment.send_max_attachment_size 送信できる添付データの最大サイズ
c4web.attachment.receive_max_attachment_size 受信できる添付データの最大サイズ

クライアント定義ファイルで設定できるキーの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引」を参照してください。

(b) サーバ定義ファイルの設定

キュー間転送をする場合,サーバ定義ファイルは,キュー間転送用Webアプリケーションを対象に設定する必要があります。

サーバ定義ファイルで設定できるキー名称と値の一覧を次の表に示します。次の表に示したキーだけを設定してください。ほかのキーを設定した場合,動作は保証されません。

表3-17 サーバ定義ファイルで設定できるキー名称と値の一覧

キー名称
c4web.logger.<識別子>.log_file_prefix トレースファイル,アプリケーションログのプレフィクス
c4web.common.<識別子>.prf_trace_level 性能解析トレースの出力オプション
c4web.common.<識別子>.send_max_soap_envelope_size 送信できるSOAPEnvelopeの最大サイズ
c4web.common.<識別子>.receive_max_soap_envelope_size 受信できるSOAPEnvelopeの最大サイズ
c4web.attachment.<識別子>.send_max_attachment_count 送信できる添付データの最大個数
c4web.attachment.<識別子>.receive_max_attachment_count 受信できる添付データの最大個数
c4web.attachment.<識別子>.send_max_attachment_size 送信できる添付データの最大サイズ
c4web.attachment.<識別子>.receive_max_attachment_size 受信できる添付データの最大サイズ

キー名称の<識別子>には,キュー間転送用Webアプリケーションのコンテキストルートを指定します。

サーバ定義ファイルで設定できるキーの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引」を参照してください。

(2) キュー間転送を使用する場合のReliable Messagingの設定

キュー間転送を使用する場合は,送信側と受信側のReliable Messagingに対して次に示す設定をしてください。

  1. Application ServerのWebサーバ連携機能またはインプロセスHTTPサーバ機能を有効に設定
    Webサーバ連携機能およびインプロセスHTTPサーバ機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」を参照してください。
  2. コンフィグレーションプロパティのRMTRConnectFlagにtrueを指定
  3. サーバ管理コマンドでReliable Messagingのearファイル(キュー間転送用Webアプリケーション)をインポート
  4. サーバ管理コマンドでReliable Messagingのキュー間転送用WebアプリケーションとReliable Messagingのリソースアダプタを関連づけ
  5. hrmstartコマンドを入力してReliable Messagingを実行状態に移行

(3) 転送データ相互接続用インタフェースを利用する場合の設定

転送データ相互接続用インタフェースを利用したアプリケーションを作成する場合,転送データ相互接続用インタフェースのライブラリを開発環境のクラスパスに含める必要があります。詳細は「7.5 転送データ相互接続用インタフェースの一覧」を参照してください。