Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server

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4.11 有効期限設定機能

Webサーバ上のコンテンツに有効期間を設定すると,その期間中,キャッシュ機能をサポートしているクライアントやプロキシサーバは,Webサーバにアクセスしないで,自身のキャッシュにアクセスするようになるため,効率的です。

HTTP Serverにmod_expiresモジュールを組み込むことで,有効期限設定機能を使用できます。有効期限設定機能を使用すると,次に示すことができます。

設定されたExpiresヘッダおよびCache-Controlヘッダの扱いは,クライアントやプロキシサーバに依存します。

<この節の構成>
(1) mod_expiresモジュールの組み込み
(2) ディレクティブの設定方法
(3) 注意事項

(1) mod_expiresモジュールの組み込み

有効期限設定機能を使用するためには,mod_expiresモジュールの組み込みが必要です。mod_expiresモジュールを組み込むには,コンフィグファイル(httpsd.conf)に次に示すディレクティブを指定します。

(2) ディレクティブの設定方法

有効期限設定機能を使用するための,ディレクティブの設定例を次に示します。

(a) デフォルトの有効期限の設定

Webサーバ上のすべてのコンテンツを対象に,ExpiresDefaultディレクティブでデフォルトの有効期限を設定します。有効期限は,ファイルの更新時刻またはクライアントがアクセスした時刻を基準にして設定します。

次のように指定すると,クライアントがアクセスした時刻から60秒後を有効期限として,ExpiresヘッダおよびCache-Controlヘッダがレスポンスに追加されます。

ExpiresActive On
ExpiresDefault A60

ExpiresDefaultの"A"指定は,クライアントがアクセスした時刻を基準時刻としていることを示します。

(b) MIMEタイプ別の有効期限の設定

ExpiresByTypeディレクティブでMIMEタイプ別に有効期限を設定します。ExpiresDefaultディレクティブで設定されたデフォルトの有効期限は,この設定によってMIMEタイプ別に上書きされます。有効期限は,ファイルの更新時刻またはクライアントがアクセスした時刻を基準にして設定します。

次のように指定すると,MIMEタイプがtext/htmlの場合にだけ,ファイルの更新時刻から1時間後を有効期限として,ExpiresヘッダおよびCache-Controlヘッダがレスポンスに追加されます。

ExpiresActive On
ExpiresByType text/html M3600

ExpiresByTypeの"M"指定は,ファイルの更新時刻を基準時刻としていることを示します。

(3) 注意事項