Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server

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4.2.2 ログの採取方法

アクセスログ,エラーログ,プロセスIDのログおよびリクエストログの採取方法について説明します。

<この項の構成>
(1) アクセスログ
(2) エラーログ
(3) プロセスIDのログ
(4) リクエストログ
(5) 各トレースの出力先

(1) アクセスログ

(a) デフォルトフォーマットのアクセスログ

TransferLogディレクティブを指定して,ログを採取します。

デフォルトフォーマットのアクセスログの形式を次に示します。

クライアントホスト名△クライアントの識別情報△クライアントユーザ名△アクセス時刻△"リクエストライン"△ステータスコード△送信バイト数

(凡例)
△:空白

(出力例)
 
172.17.40.30 - - [25/Dec/2000:16:23:59 +0900] "GET / HTTP/1.0" 200 3546
 
(b) カスタムフォーマットのアクセスログ

CustomLogディレクティブを指定して,ログを採取します。フォーマットの指定方法には,二つあります。

(2) エラーログ

(a) エラーメッセージログ

ErrorLogディレクティブを指定して,ログを採取します。LogLevelディレクティブで採取するエラーのレベルを指定します。

(b) CGIスクリプトのエラーログ

ScriptLogディレクティブを指定して,CGIスクリプトのエラーログを採取します。

(3) プロセスIDのログ

PidFileディレクティブを指定して,制御プロセスIDのログを採取します。

(4) リクエストログ

HWSRequestLogディレクティブとHWSRequestLogTypeディレクティブを指定して,リクエストログを採取します。リクエストログとは,モジュールトレース,リクエストトレースおよびI/Oフィルタトレースの総称です。

モジュールトレースの詳細については「4.2.6 モジュールトレースの採取」,リクエストトレースの詳細については「4.2.7 リクエストトレースの採取」,I/Oフィルタトレースの詳細については「4.2.8 I/Oフィルタトレースの採取」を参照してください。

(5) 各トレースの出力先

(a) モジュールトレースの出力先

モジュールトレースの出力先は,エラーログまたはリクエストログのどちらか一方になります。どちらに出力されるかは,ディレクティブの指定によって決まります。モジュールトレースの出力先と出力条件を次に示します。

表4-2 モジュールトレースの出力先と出力条件

出力先 出力条件
リクエストログ HWSRequestLogディレクティブの指定があり,かつ,HWSRequestLogTypeディレクティブにmodule-infoまたはmodule-debugを指定した場合
エラーログ HWSRequestLogディレクティブの指定がなく,かつ,LogLevelディレクティブにinfoまたはdebugを指定した場合

モジュールトレースの詳細については「4.2.6 モジュールトレースの採取」を参照してください。

(b) リクエストトレースおよびI/Oフィルタトレースの出力先

リクエストトレースおよびI/Oフィルタトレースの出力先はリクエストログになります。

HWSRequestLogディレクティブの指定があり,かつ,HWSRequestLogTypeディレクティブが出力条件を満たしている場合にリクエストログに出力されます。HWSRequestLogTypeディレクティブの出力条件については,「4.2.7 リクエストトレースの採取」および「4.2.8 I/Oフィルタトレースの採取」を参照してください。