Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編
形式
javagc [-i|-f] [-v] [-s] [-force] [-ehgc] -p <プロセスID>
機能
メモリリーク,システム障害およびアプリケーションのデバッグのために,プロセスIDが<プロセスID>のjavaプロセスに対して,任意のタイミングでFullGCを発生させます。また,プロセスIDが<プロセスID>のjavaプロセスに対して,任意のタイミングでFullGCと,Explicitメモリブロックの解放を実行します。
javaプロセスとの通信にはSIGQUITシグナルを使用します。コマンドを実行すると,コマンドの処理内容をユーザに確認します。n(発生させない,実行しない,または送信しない)と回答した場合には,コマンドの処理は実行されません(戻り値が1となります)。この確認動作は,-fオプションを指定することで省略できます。
<プロセスID>のjavaプロセスが通常の要因で発生するCopyGCやFullGCを実行中の場合は,その終了を待ってからコマンドを実行します。
引数
JavaVM拡張オプションについては,次の個所を参照してください。
戻り値
入力例
javagc -i -v -p 8326
出力例
[VGC]<Wed Mar 17 00:42:30 2004>(Skip Full:0,Copy:0)[Full GC 149K->149K(1984K), 0.0786038 secs][DefNew::Eden: 264K->0K(512K)][DefNew::Survivor: 0K->63K(64K)][Tenured: 85K->149K(1408K)][Metaspace: 3634K(4492K, 4492K)->3634K(4492K, 4492K)][class space: 356K(388K, 388K)->356K(388K, 388K)][cause:JavaGC Command] |
出力メッセージ
表10-7 javagcコマンドで出力されるメッセージ(Windowsの場合)
項番 | メッセージ | 説明 |
---|---|---|
1 | usage: javagc [-f|-i] [-v] [-s] [-ehgc] -p process-id | javagcコマンドへの引数の指定が間違っています。 |
2 | javagc: illegal option--<オプション> | javagcコマンドに指定した<オプション>が不正です。 |
3 | javagc: can't communicate with process <プロセスID> | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に問題があり,通信処理でエラーが発生しているため通信できません。または,javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスがありません。 |
4 | <プロセスID>: Not owner | javagcコマンドで指定した<プロセスID>に0が指定されています。 |
5 | <プロセスID>: Now processing previous request, this request canceled | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスは,前回のjavagcコマンドによるGCを実行中です。javagcコマンドによるGC実行要求はキャンセルされます。 |
6 | javagc: can’t create work file at temporary directory, this request canceled | 一時ファイル用ディレクトリに参照・書き込み権限がない場合,GC要求ファイルが作成できません。このGC実行要求はキャンセルされます。 |
7 | javagc: can't get temporary directory, this request canceled | 一時ファイル用ディレクトリが取り出せない場合,GC要求ファイルが作成できません。このGC実行要求はキャンセルされます。 |
8 | javagc: unexpected error occurred:<エラー原因> | javagcコマンド実行中に予期しないエラーが発生しました。 <エラー原因>には,例えば下記のような表示がされます。
|
9 | <プロセスID>: Timeout occurred. Java process not responding. | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスから,一定時間内にGC処理終了の応答がありませんでした。 |
10 | javagc : please delete <削除できなかったファイル名> in <削除できなかったファイルのフルパス> | javagcコマンドを終了したときに,内部ファイルを削除できませんでした。削除できなかったファイルのフルパスにある,削除できなかったファイルを削除してください。 |
11 | <プロセスID>: Failed to retry GC. Java process is GC locked. | javagcコマンドに引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスが,GC実行が抑止された状態で,GC処理が実行できませんでした。 |
表10-8 javagcコマンドで出力されるメッセージ(UNIXの場合)
項番 | メッセージ | 説明 |
---|---|---|
1 | javagc [-f|-i][-v][-s] [-force] [-ehgc] -p process-id | javagcコマンドへの引数の指定が間違っています。 |
2 | javagc: illegal option--<オプション> | javagcコマンドに指定した<オプション>が不正です。 |
3 | <プロセスID>: No such process | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスがありません。または,javagcコマンドで指定した<プロセスID>に該当するプロセスがjavaプロセス以外でした。 |
4 | <プロセスID>: Not owner | 実行ユーザは,javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスのオーナーではありません。 |
5 | <プロセスID>: Now processing previous request, this request canceled | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスは,前回のjavagcコマンドによるGCを実行中です。javagcコマンドによるGC実行要求はキャンセルされます。 |
6 | javagc: can't create work file at /tmp, this request canceled | /tmpに参照および書き込み権限がないため,GC要求ファイルが作成できません。javagcコマンドによるGC実行要求はキャンセルされます。 |
7 | javagc: unexpected error occurred:<エラー原因> | javagcコマンド実行中に予期しないエラーが発生しました。 <エラー原因>には,例えば下記のような表示がされます。
|
8 | <プロセスID>: Timeout occurred. Java process not responding. | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスから,一定時間内にGC処理終了の応答がありませんでした。 |
9 | javagc : please delete <削除できなかったファイル名> in <削除できなかったファイルのフルパス> | javagcコマンドを終了したときに,内部ファイルを削除できませんでした。削除できなかったファイルのフルパスにある,削除できなかったファイルを削除してください。 |
10 | <プロセスID>: Failed to retry GC. Java process is GC locked. | javagcコマンドに引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスが,GC実行が抑止された状態で,GC処理が実行できませんでした。 |
注意事項
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