Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編
setupwizardコマンド(システムのセットアップ,アンセットアップと複製)
形式
- セットアップウィザードの起動
setupwizard
- セットアップ情報ファイルを使用した一括セットアップ
setupwizard -f <セットアップ情報ファイル> [-force]
- 簡易構築定義ファイルのエクスポート
setupwizard -export -omd <簡易構築定義ファイル>
- システムの複製
setupwizard -f <セットアップ情報ファイル> -md <簡易構築定義ファイル> [-force]
- アンセットアップ
setupwizard -clean [-force]
- セットアップ情報ファイルの内容表示
setupwizard -view -f <セットアップ情報ファイル>
- コマンドの使用方法の表示
setupwizard -h|-help
機能
- セットアップウィザードの起動
セットアップウィザードを起動します。
- セットアップ情報ファイルを使用した一括セットアップ
-fオプションに指定したセットアップ情報ファイルの情報に従って,一括セットアップをします。-forceオプションを指定すると,セットアップ情報ファイルの内容を確認しないで一括セットアップをします。
- 簡易構築定義ファイルのエクスポート
簡易構築定義ファイルをエクスポートします。-omdオプションには,簡易構築定義ファイルの出力先とファイル名を指定します。エクスポートした簡易構築定義ファイルは,システムの複製時の入力ファイルとなります。
- システムの複製
次のファイルの情報に従って,システムを複製します。
- -fオプションに指定したセットアップ情報ファイル
- -mdオプションに指定した簡易構築定義ファイル
-forceオプションを指定すると,セットアップ情報ファイルの内容を確認しないで,システムを複製します。
なお,次の情報は,セットアップ情報ファイルの内容ではなく,簡易構築定義ファイルの内容に従います。
- Webシステムの設定
- JDBCドライバの設定(データベースの設定を「する」を選択している場合)
- アンセットアップ
セットアップウィザードでセットアップ,またはセットアップウィザード以外で構築したシステムのアンセットアップをします。-forceオプションを指定すると,アンセットアップをするかどうか確認しないでアンセットアップをします。
- セットアップ情報ファイルの内容表示
-fオプションに指定したセットアップ情報ファイルの内容を表示します。
- コマンドの使用方法の表示
setupwizardコマンドの使用方法を表示します。
引数
- -f <セットアップ情報ファイル>
- セットアップ情報ファイルのパスを指定します。
- -export
- 簡易構築定義ファイルをエクスポートする場合に指定します。
- -omd <簡易構築定義ファイル>
- エクスポートする簡易構築定義ファイルのパスを指定します。
- -md <簡易構築定義ファイル>
- システムの複製で使用する簡易構築定義ファイルのパスを指定します。
- -clean
- システムのアンセットアップをする場合に指定します。
- -force
- 次の操作を処理の実施確認をしないで実施するときに指定します。
- セットアップ情報ファイルを使用した一括セットアップ
- アンセットアップ
- システムの複製
- -view
- セットアップ情報ファイルの内容を表示する場合に指定します。
- -h|-help
- setupwizardコマンドの使用方法を表示する場合に指定します。
入力例
- 入力例1
セットアップウィザードを起動する場合
setupwizard
- 入力例2
セットアップ情報ファイルを使用して一括セットアップする場合
setupwizard -f <Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/setup/config/setupwizard.dat -force
- 入力例3
簡易構築定義ファイルをエクスポートする場合
setupwizard -export -omd <任意のディレクトリ>/<簡易構築定義ファイルのファイル名>
- 入力例4
システムを複製する場合
setupwizard -f <Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/setup/config/setupwizard_success.dat -md <任意のディレクトリ>/<簡易構築定義ファイルのファイル名>
- 入力例5
実施確認をしないアンセットアップする場合
setupwizard -clean -force
- 入力例6
セットアップ情報ファイルの内容を表示する場合
setupwizard -view -f <Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/setup/config/setupwizard.dat
- 入力例7
コマンドの使用方法を表示する場合
setupwizard -h
戻り値
- 0:
- 正常終了しました。
- 1:
- 実行時エラーが発生しました。
- 2:
- シンタックスエラーが発生しました。
注意事項
- コマンドを実行できるユーザは次のとおりです。次に示すユーザ以外がコマンドを実行した場合,エラーとなります。
- Windowsの場合
- Windows Server 2012,Windows Server 2008,Windows 8,Windows 7,またはWindows Vistaのときは,管理者特権のあるユーザがコマンドを実行できます。それ以外のWindowsのOSのときは,Administrator権限のあるユーザがコマンドを実行できます。
- UNIXの場合
- root権限のあるユーザがコマンドを実行できます。
- セットアップ情報ファイルを使用した一括セットアップで-forceオプションを指定して,セットアップに失敗すると,障害に対処するための資料として,snapshotログが自動的に収集されます。
snapshotログの格納先と収集内容を次に示します。
- snapshotログの格納先
- <セットアップウィザードのログの出力先>/snapshot.zip
- snapshotログの収集内容
- <Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/config/snapshotlog.confで示す範囲
- <セットアップウィザードのログの出力先>/setupwizard<ファイル面数>.log
- <セットアップウィザードのログの出力先>/maintenance/setupwizard<ファイル面数>.log
- <Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/setup/config/
- <Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/setup/tmp/
<セットアップウィザードのログの出力先>は,setup.cfgのsetup.log.dirで指定した出力先です。setup.cfgについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.20 setup.cfg(セットアップウィザード用設定ファイル)」を参照してください。
- -mdオプションに指定する簡易構築定義ファイルは,-exportオプションでエクスポートした簡易構築定義ファイルを指定してください。ほかの簡易構築定義ファイルを指定すると,システムの複製に失敗することがあります。
- -exportオプションを指定してコマンドを実行する場合は,Management Serverが起動している必要があります。Management Serverが起動していない場合,コマンドの実行に失敗します。
- 次の環境で-cleanオプションを指定してコマンドを実行すると,KEOS28058-Iメッセージが出力され,コマンドは終了コード0で終了します。
- セットアップを実行していない環境
- 一度-cleanオプションを指定したコマンド(アンセットアップ)を実行した環境
- Management Serverをセットアップしていない環境
- コマンドを実行している間は,Ctrl+Cキーなどで外部から停止しないでください。停止した場合は再度セットアップウィザードを実行してください。再度セットアップウィザードを実行してもエラーが発生する場合は,OSを再起動してください。
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