Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド
サーバ管理コマンドのログは,ログの出力先,ログレベルを変更できます。変更できる項目と,項目に対応するユーザ定義ファイルとキーを次に示します。
項目 |
対応するユーザ定義ファイルとキー |
ログの出力先 |
usrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)のUSRCONF_JVM_ARGSキーの-Dejbserver.log.directoryオプション |
ログレベル |
usrconf.propertiesのejbserver.logger.enabled.*キー |
ファイルおよびキーの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「5. サーバ管理コマンドで使用するファイル」を参照してください。
- 注意
- サーバ管理コマンドのログ出力ディレクトリに必要なディスク容量は,ejbserver.cui.logfile.compatibleキーの指定値によって異なります。
- 指定値がtrueの場合
- 51,655KB+TPBrokerのトレース情報
- 指定値がfalseの場合
- 18,624KB+TPBrokerのトレース情報
- TPBrokerのトレース情報を出力するために必要なディスク容量については,マニュアル「TPBroker 運用ガイド」のディスク占有量に関する説明を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) ログの出力先の変更
- (2) ログレベルの変更
(1) ログの出力先の変更
サーバ管理コマンドのログの出力先を変更する場合は,サーバ管理コマンド用のusrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)でログの出力先ディレクトリを指定します。
- ログの出力先の変更
- デフォルトのログ出力先を次に示します。
- Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/
- サーバ管理コマンドのログの出力先は,usrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)のUSRCONF_JVM_ARGSキーの-Dejbserver.log.directoryオプションで変更できます。
- 設定例
- Windowsの場合
set USRCONF_JVM_ARGS="-Dejbserver.log.directory=C:\CClogs\admin"
- UNIXの場合
set USRCONF_JVM_ARGS="-Dejbserver.log.directory=/CClogs/admin"
- カレントディレクトリ
- ログ出力先を相対パスで指定する場合のカレントディレクトリは,サーバ管理コマンドを実行したときのカレントディレクトリです。
- 例えば,ユーザIDが「user1」でユーザのホームディレクトリが「C:\Documents and Settings\user1」の場合に,このユーザIDでログインすると,ログイン直後のカレントディレクトリは「C:\Documents and Settings\user1」になります。ここで,サーバ管理コマンドを実行すると,カレントディレクトリは「C:\Documents and Settings\user1」になります。
- 注意
- ログの出力先を変更した場合は,J2EEサーバを起動する前に,変更後のログの出力先ディレクトリを作成しておいてください。
変更後のログの出力先ディレクトリがない場合は,サーバ管理コマンドの実行時にKDJE37209-E,KDJE37210-E,KDJE37211-Eのメッセージが出力されて異常終了します。
- 同一ホスト内で複数のJ2EEサーバを起動させている場合は,ログ出力先が同じディレクトリにならないように,ディレクトリにサーバ名称を含めるなど,サーバごとにユニークなディレクトリ名になるようにしてください。なお,キーの値に同じディレクトリを指定した場合は,動作の保証はしません。
- ログの出力先を変更して作業ディレクトリ以外にログを出力する場合,ログファイルはサーバのアンセットアップ時に削除されません。ログファイルを削除したい場合には,手動で削除してください。
- JavaVMの保守情報およびGCのログの出力先は,ユーザ定義ファイルで設定しても,usrconf.cfgのadd.jvm.arg=-XX:HitachiJavaLog:<ログ出力先>に設定されている値が優先されます。JavaVMの保守情報およびGCのログの出力先を設定する場合は,注意してください。
- Management Serverリモート管理機能から操作した場合,サーバ管理コマンドのログ出力先は変更できません。
(2) ログレベルの変更
サーバ管理コマンドのログレベルは,ログの重要度を表します。ログレベルには,「Error」,「Warning」,「Information」,「Debug」の四つがあります。ログレベルを設定すると,設定したレベルのログが出力されます。デフォルトでは,Errorレベルのログだけが取得されます。通常はデフォルトのまま利用してください。
ログレベルは,サーバ管理コマンド用のusrconf.propertiesの次のキーで設定します。
ejbserver.logger.enabled.*=<レベル名>
レベル名には,「Error」,「Warning」,「Information」,「Debug」の文字列を一つ,または複数設定します。複数設定する場合には,レベル名の文字列の間をコンマ(,)で区切ります。
- 記述例
- ejbserver.logger.enabled.*=Error
- ejbserver.logger.enabled.*=Error,Warning
- ejbserver.logger.enabled.*=Error,Warning,Information
- ejbserver.logger.enabled.*=Error,Warning,Information,Debug
- 注意
- 記述例の1.,2.,3.,4.の順に,取得できるログの件数が増加していきます。複数のログレベルを設定してログを取得すると,性能が劣化し,ログファイルの面の切り替えが頻繁に起こるようになります。
- レベル名に「Error」,「Warning」,「Information」,「Debug」以外の文字列,または空の値を設定した場合は,KDJE90009-Wのメッセージが出力されます。Errorレベルのログは取得されます。
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