Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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7.4.1 JSP1.1仕様およびJSP1.2仕様に準拠したJSPソースのチェックで使用するコマンド(cjjsp2javaJSPソースのチェック))

JSP1.1仕様およびJSP1.2仕様に準拠したJSPソースのチェックでは,次のコマンドを使用します。

表7-17 JSP1.1仕様およびJSP1.2仕様に準拠したJSPソースのチェックで使用するコマンド

コマンド名称 分類 概要
cjjsp2java JSPソースのチェック JSPファイルのシンタックスチェックをします。

コマンドの格納先
JSP1.1仕様およびJSP1.2仕様に準拠したJSPソースのチェックで使用するコマンドは,次のディレクトリに格納されています。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\web\bin\
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/bin/

以降にコマンドの文法を示します。

●形式
cjjsp2java [-d <ディレクトリ>|-d:non] [-classpath <クラスパス>]
           [-root <ディレクトリ> [[-taglib <uri> <location>]...]]
           <JSPファイル名>...
●機能

JSP1.1仕様およびJSP1.2仕様に準拠したJSPファイルからJavaソースを生成し,JSPファイルのシンタックスチェックをします。

なお,JSP2.0仕様以降に準拠したJSPファイルのシンタックスチェックをする場合は,cjjspcコマンドを使用してください。

●引数

-d <ディレクトリ>
生成したjavaソースファイルの出力先ディレクトリを指定します。このオプションを指定しなかった場合は,コマンドを実行したカレントディレクトリ下に生成されます。
-rootオプションを指定していない場合,-dオプションで指定したディレクトリの直下にjavaソースファイルが生成されます。同一ファイル名のJSPファイルが複数指定された場合,javaソースファイルも同一名称となるため,先に生成されたjavaソースファイルは,あとから生成されたjavaソースファイルに上書きされます。-rootオプションを指定している場合,-dオプションで指定したディレクトリ下に-rootオプションで指定したwebアプリケーションのルートディレクトリからJSPファイルまでのパスが生成され,そのディレクトリ下にjavaソースファイルが生成されます。

-d:non
javaソースファイルを生成しません。JSPファイルの確認だけを実施します。

-classpath <クラスパス>
JSPファイルからjavaファイルを生成する時に必要となるクラスのクラスパスを絶対パスで指定します。次のクラスパスが必要です。
  • タグライブラリの実装クラス(タグライブラリバリデータの実装クラスも含む)
  • <jsp:useBean>タグで指定したJavaBeansの実装クラス
複数のパスを指定する場合は,";" で区切って指定します(UNIXの場合,":")。
なお,-rootオプションを使用し,指定したディレクトリ下のWEB-INF\classes\(UNIXの場合,WEB-INF/classes/)ディレクトリ,およびWEB-INF\lib\(UNIXの場合,WEB-INF/lib/)ディレクトリ下に必要なclassファイル,jarファイルを配置する場合,このオプションで指定する必要はありません。

-root <ディレクトリ>
Webアプリケーションのルートディレクトリを指定します。JSPファイルでincludeディレクティブを使用する場合,タグライブラリを使用する場合,またはjavaソースファイル生成時に必要なクラスパスを指定する場合に,このオプションを指定します。-rootオプションを指定した場合,指定したWebアプリケーションのルートディレクトリ下にJSPファイルを配置する必要があります。Webアプリケーションのルートディレクトリ下以外にあるJSPファイルを指定した場合は無視されます。
includeディレクティブを使用する場合
includeディレクティブのpage属性に"/"から始まるパスを指定した場合,このオプションで指定されたルートディレクトリからインクルード対象のJSPファイル,または静的コンテンツが検索されます。また,page属性に"/"から始まるパスを指定していても,-rootオプションを指定していない場合は,コマンドに指定したJSPファイルのディレクトリから"/"以下のファイルが検索されます。
タグライブラリを使用する場合
-taglibオプションの<location>に指定されたパス,または-taglibオプションを使用しないでJSPファイル内に直接記述されたtldファイルの検索に使用されます。タグライブラリを使用する場合,-rootオプションは必ず指定してください。
tldファイルがjarファイルに含まれる場合,そのjarファイルの検索に使用されます。この場合,使用するjarファイルは指定したWebアプリケーションのルートディレクトリ下のWEB-INF\lib\(UNIXの場合,WEB-INF/lib/)ディレクトリ下に配置する必要があります。
クラスパスを指定する場合
javaファイル生成時にクラスパスの指定が必要な場合,Webアプリケーションのルートディレクトリ下のWEB-INF\classes\(UNIXの場合,WEB-INF/classes/)ディレクトリ,またはWEB-INF\lib\(UNIXの場合,WEB-INF/lib/)ディレクトリ下にclassファイル,jarファイルを配置します。クラスパスの指定が必要な場合については,-classpathオプションの説明を参照してください。

-taglib <uri> <location>
タグライブラリを使用する場合に,<uri>および<location>に,それぞれweb.xmlに定義する<taglib-uri>タグ,<taglib-location>タグの内容を指定します。-taglibオプションを指定する場合,-rootオプションでWebアプリケーションのルートディレクトリを指定する必要があります。
複数のタグライブラリを使用する場合,-taglib <uri> <location>の形式で複数指定します。

<JSPファイル名>
javaソースファイルを生成するJSPファイルを指定します。複数のJSPファイルを指定する場合は,空白で区切って指定します。
複数のJSPファイルを指定した場合,同名のJSPファイルがあるときは,先に生成されたjavaソースファイルは,あとから生成されたjavaソースファイルに上書きされます。
複数のJSPファイルを指定した場合,指定した順にjavaソースが生成されます。途中でエラーを検出した場合はjavaソースファイルの生成が中断されます。
●戻り値

0:
正常終了しました。

1:
オプション解析エラーです。

2以上:
異常終了しました。
●注意事項