Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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6.7.3 グローバルセッションIDの送信に使用するURLのパスパラメタ

ここでは,グローバルセッションIDの送信に使用するURLのパスパラメタについて説明します。

グローバルセッションIDは,URLのパスパラメタ名として設定されます。使用されるパスパラメタ名は,Webアプリケーション単位に設定できます。デフォルトの設定の場合,「gsessionid」になります。パスパラメタ名は,大文字と小文字を区別されます。設定方法については,「6.14 J2EEサーバの設定」を参照してください。

注意
HTTPセッションのセッションIDで使用するURLのパスパラメタ名は,大文字,小文字に関係なく,URLのパスパラメタ名に指定できません。これと同じ名称を使用すると,セッションフェイルオーバ用フィルタの初期化処理でエラーとなり,アプリケーションが開始できなくなります。
セッションフェイルオーバ用フィルタの初期化処理については,「6.9.3 J2EEアプリケーション開始時の処理」を参照してください。
なお,Webコンテナが自動で設定するURLのパスパラメタ名は「jsessionid」です。この名称はアプリケーションサーバのバージョンが09-00以降の場合,変更できます。URLのパスパラメタ名を変更した場合の注意事項については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.7.9 セッション管理の注意事項」を参照してください。

Webコンテナは,リクエストのURLにグローバルセッションIDを示すパスパラメタが含まれる場合,そのIDをグローバルセッションIDとして扱い,グローバルセッションを引き継ぎます。

ただし,次の条件のどれかに該当する場合は,URLのパスパラメタに含まれるグローバルセッションIDが無効になります。

URLのパスパラメタに含まれるグローバルセッションIDが無効になる場合
  • リクエストのHTTP CookieにグローバルセッションIDが含まれている場合
  • リクエストのHTTP CookieにHTTPセッションのセッションIDが含まれている場合
  • リクエストのURLがHTTPセッションのセッションIDを表すパスパラメタを含んでいない場合

なお,Webアプリケーション内でURLを取得するServletAPIを使用した場合,取得できるURLにはグローバルセッションIDを示すパスパラメタは含まれません。URLに含まれるパスパラメタがグローバルセッションIDとして無効な場合も同様です。

リクエストURLを取得するServletAPIについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.7.3 セッションの管理方法」を参照してください。