Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
拡張データベースアクセストレースファイル運用時の注意事項を次に示します。
- 拡張データベースアクセストレースでは,DABroker Library動作環境定義ファイルで設定した行数を超える出力があった場合,現在のトレースファイルがバックアップファイルとして別名で保存されます。トレース内容は,トレースファイルの先頭から再び出力されます。
- バックアップファイルは1世代前までしか残りません。このため,すでにバックアップファイルがある場合に,現在のトレースファイルが設定した行数を超えると, 既存のバックアップファイルが上書きされます。複数世代のバックアップファイルを保存する必要がある場合は,あらかじめ別のディレクトリに退避してください。
- トレースファイルは実行しているコネクションの数だけ作成されます。
- トレースファイルは自動的に削除されません。ユーザが不要になった時点で削除してください。
- ハードディスクの空き容量が十分でない場合,トレースの出力が停止されることがあります。
エラートレースファイル運用時の注意事項を次に示します。
- dabevttrcerr1.txtファイルのサイズが512キロバイトを超えている場合にログを出力すると,dabevttrcerr1.txtファイルをバックアップ用ファイル(dabevttrcerr2.txt)に名称を変更したあと,新規作成したdabevttrcerr1.txtファイルにログを出力します。
- バックアップ用ファイルは1世代前までだけ残せます。バックアップファイルを保存する必要がある場合は,あらかじめ別のディスクに退避してください。
- ハードディスクの空き容量が十分でない場合,ログの出力を停止します。
Exceptionトレースログのファイル運用時の注意事項を次に示します。
- Exceptionトレースログのファイルは1世代前まで保持されます。ファイル出力時にすでにカレントファイルと1世代前のファイルが存在する場合は,1世代前のファイルが削除され,カレントファイルが1世代前のファイルに置き換えられます。
- ファイルの出力先は,環境変数DAB_FILEDIRで設定できます。
デフォルトは,<DABroker Library運用ディレクトリ>\spool(Windowsの場合),または<DABroker Library運用ディレクトリ>/spool(UNIXの場合)です。
<ファイルの出力先ディレクトリ>\J2EEサーバ名称+MTrc.logl(Windowsの場合),または<ファイルの出力先ディレクトリ>/J2EEサーバ名称+MTrc.logl(UNIXの場合)のバイト数が259バイトを超えないように注意してください。また,<ファイルの出力先ディレクトリ>\J2EEサーバ名称+MTrcOLD.log(Windowsの場合),または<ファイルの出力先ディレクトリ>/J2EEサーバ名称+MTrcOLD.log(UNIXの場合)のバイト数が259バイトを超える場合も注意が必要です。
259バイトを超えた場合の動作は,次のようになります。
- <ファイルの出力先ディレクトリ>\J2EEサーバ名称+MTrc.log のバイト数が259バイトを超えた場合,ログファイル,および1世代前のファイルが作成されません。
- <ファイルの出力先ディレクトリ>\<J2EEサーバ名称+MTrc.log>のバイト数が259バイトを超えない場合に,<ファイルの出力先ディレクトリ>\<J2EEサーバ名称+MTrcOLD.log>のバイト数が259バイトを超えたときは,ログファイルは作成されますが,1世代前のファイルが作成されません。この場合,ファイル出力情報量を超えても1世代前のファイルが作成されないで,カレントファイルへ出力され続けます。
- ファイルの作成や出力に失敗した場合,ログファイルに情報が出力されません。このとき,J2EEアプリケーションへのエラーメッセージの返却や,リトライは実行されません。エラーになった要因が解決されると,ログファイルにファイルが出力されるようになります。
ログファイル初回接続時にエラーが発生した場合に考えられる要因を次に示します。
- ディレクトリが存在しない,またはディレクトリに対する権限がない
- カレントファイルを1世代前のファイルに移動できない
- 1世代前のファイルを削除できない
ログファイル出力時にエラーが発生した場合に考えられる要因を次に示します。
- ディレクトリが存在しない,またはディレクトリに対する権限がない
- カレントファイルを作成または出力できない
- カレントファイルを1世代前のファイルに移動できない
- 1世代前のファイルを削除できない
JDBCドライバのトレースファイル運用時の注意事項を次に示します。
- JDBCドライバ内でトレース情報の数がエントリ数を超えた場合は,トレースの古い順にトレース情報が上書きされます。
- JDBCインタフェースメソッドトレース(キーワード:JDBC_IF)は,EntryおよびReturnでそれぞれ1エントリのトレース領域を使用します。
- DABrokerとのイベントトレース(キーワード:SV_EVENT)は,送信または受信イベントでそれぞれ1エントリのトレース領域を使用します。
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