Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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3.9.3 旧バージョンからの仕様変更の確認

旧バージョンからの仕様変更について説明します。

次に仕様変更の項目の詳細について説明します。なお,表の「仕様変更の項目」の項番は,説明の項番と対応しています。

<この項の構成>
(1) J2SEのバージョン
(2) TPBrokerの運用支援機能の非サポート
(3) JavaVMのタイプ
(4) JSPから生成されたサーブレット用コンパイラのバージョン
(5) デフォルトのエラーページの内容
(6) カスタムタグのスクリプト変数定義の変更
(7) <jsp:useBean>タグのclass属性に対するエラーチェックの変更
(8) タグの属性値のExpressionチェックの変更
(9) タグの属性値に指定するExpressionに関する変更
(10) taglibディレクティブのprefix属性に関する変更
(11) JSPでの$の扱いの変更
(12) WebコンテナがサポートするServlet仕様のバージョン
(13) サーブレットのデフォルトマッピングのデフォルトでの無効化
(14) javax.servlet.GenericServletクラスでスローされる例外の変更
(15) javax.servlet.ServletRequestインタフェースのsetCharacterEncodingメソッド呼び出し時の動作変更
(16) javax.servlet.GenericServletクラスのinit(ServletConfig)メソッドとdestroy()メソッドでのログ出力
(17) -XX:SurvivorRatioのデフォルト値の変更
(18) JSPから生成されたサーブレット用コンパイラのバージョン
(19) POSTリクエストのフォームデータの最大サイズの制限
(20) サーブレットのサービスメソッド実行中のHTTPセッションのタイムアウト
(21) サーバIDのデフォルト値の変更

(1) J2SEのバージョン

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(2) TPBrokerの運用支援機能の非サポート

07-00以降では,07-00より前まで提供していたTPBrokerの運用支援機能は使用できません。システムの各プロセスを一括起動,停止,および監視する場合には,Management Serverを使用してください。

WebコンテナサーバをTPBrokerの運用支援機能で使用していた場合,次のどちらかで運用してください。

(3) JavaVMのタイプ

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(4) JSPから生成されたサーブレット用コンパイラのバージョン

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(5) デフォルトのエラーページの内容

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(6) カスタムタグのスクリプト変数定義の変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(7) <jsp:useBean>タグのclass属性に対するエラーチェックの変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(8) タグの属性値のExpressionチェックの変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(9) タグの属性値に指定するExpressionに関する変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(10) taglibディレクティブのprefix属性に関する変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(11) JSPでの$の扱いの変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(12) WebコンテナがサポートするServlet仕様のバージョン

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(13) サーブレットのデフォルトマッピングのデフォルトでの無効化

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(14) javax.servlet.GenericServletクラスでスローされる例外の変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(15) javax.servlet.ServletRequestインタフェースのsetCharacterEncodingメソッド呼び出し時の動作変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(16) javax.servlet.GenericServletクラスのinit(ServletConfig)メソッドとdestroy()メソッドでのログ出力

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(17) -XX:SurvivorRatioのデフォルト値の変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。

(18) JSPから生成されたサーブレット用コンパイラのバージョン

製品のバージョンによって,インストールされるJDKが異なります。Webコンテナサーバでは,インストールされているjavacコンパイラのデフォルトバージョンのJava言語仕様に従ってJSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。

コンパイルするJava言語仕様のバージョンを次の表に示します。

表3-50 コンパイルするJava言語仕様のバージョン

アプリケーションサーバのバージョン JDKのバージョン コンパイルJava言語仕様バージョン
Version 6 JDK 1.4 J2SE 1.3
Version 7 JDK 5.0 J2SE 5.0
Version 8 JDK 6 Java SE 6
JDK 5.0 J2SE 5.0
注意
移行前と同様のJava言語仕様に従ってJSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルする場合は,usrconf.properties(Webコンテナサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.jsp.compile.backcompatキーに「1.2」「1.3」「1.4」「1.5」または「5」を設定します。このプロパティは,インストールしているJDKのコンパイルでエラーが発生する場合だけ使用してください。

(19) POSTリクエストのフォームデータの最大サイズの制限

POSTリクエストのフォームデータ(Content-Typeヘッダの値がapplication/x-www-form-urlencodedの場合のPOSTデータ)の最大サイズがデフォルトで2MBに制限されます。アップグレードインストールをした場合,すでにセットアップされているWebコンテナサーバには,POSTリクエストのフォームデータの最大サイズを無制限にする設定(webserver.connector.limit.max_post_form_data=-1)が自動的に実施されます。

(20) サーブレットのサービスメソッド実行中のHTTPセッションのタイムアウト

アプリケーションサーバでは,Webアプリケーションのバージョンに関係なく,Webアプリケーションでのリクエスト処理を実行している間は,HTTPセッションはタイムアウトされません。

ただし,07-00より前のWebコンテナでは,Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数制御機能による実行待ち中であってもHTTPセッションのタイムアウトが発生します。

(21) サーバIDのデフォルト値の変更

変更内容は,J2EEサーバモードの場合と同じです。