Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
ここでは,サーブレットエンジンモードの場合の,Webアプリケーション作成時の注意事項について説明します。
サーブレットエンジンモードの場合で,web.xmlを編集するときには次の内容に注意してください。
なお,これ以外の注意事項については,1.4モードとの差異はありません。このほかの注意事項については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「5.2.4 web.xml編集時の注意事項」を参照してください。
表3-20 web.xmlの記述内容とサーブレットエンジンモードの場合のサーバの動作
web.xmlの記述内容 | サーバの動作 |
---|---|
プロパティにwebserver.xml.validate=falseを設定している場合で,DTDの仕様で必須となっているタグを記述しないとき | 無視して実行されるか,リクエスト実行時にエラーとなります。 必須のタグは,必ず記述してください。 |
<filter>タグに含まれる<filter-name>タグ要素を空要素にし,<filter-mapping>タグに含まれる<filter-name>タグ要素も空要素にした場合 | 指定されたフィルタが実行されます。 |
<listener>タグに含まれる<listener-class>タグ要素を空要素にした場合 | サーバ起動時に該当するWebアプリケーションが無効となります。 |
プロパティにwebserver.xml.validate=falseを設定している場合で,DTDの仕様で一つだけ指定が許されているタグを複数記述したとき | 後ろに記述された値を使用して正常に動作することがありますが,一つだけ指定が許されているタグを複数記述しないでください。 |
要素が同じ<filter-mapping>タグを複数記述した場合 | 記述された回数分のdoFilterメソッドが呼び出されます。 |
親タグと,その下に要素としてキーとなるタグとそのほかの情報を持つタグを複数記述した場合で,キーとなるタグの要素が同じでそのほかの情報が異なるとき | あとに記述された親タグを有効にします。 |
プロパティにwebserver.xml.validate=falseを設定している場合で,DTDの仕様で規定されていない順序でタグを記述した場合 | 正常に動作することがありますが,規定されている順序でタグを記述するようにしてください。 |
<jsp-file>タグに「/」で始まらない文字列を記述した場合 | サーバ起動時にエラーになります。 |
次に示す<url-pattern>タグに,「*.」以外の「/」で始まらない文字列を記述した場合
|
サーバ起動時にエラーになります。 |
<mime-mapping>タグに含まれる<extension>タグ要素に空文字を記述した場合 | 設定を無視して起動されます。 |
<mime-mapping>タグに含まれる<mime-type>タグ要素に空文字を記述した場合 | 正常に動作します。 |
<error-page>タグに含まれる<error-code>タグ要素に空文字を記述した場合 | 設定を無視して起動されます。 |
<transport-guarantee>タグに空文字を記述した場合 | 「CONFIDENTIAL」として動作します。 |
<form-login-page>タグまたは<form-error-page>タグに空文字を記述した場合 | サーバ起動時にエラーになります。 |
<env-entry-type>タグ,<ejb-ref-type>タグ,または<ejb-ref-type>タグに空文字を設定した場合 | 正常に起動します。 |
<security-constraint>を設定して<auth-method>を省略した場合 | サーバ起動時にエラーになります。 |
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