Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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3.3.2 Webアプリケーションのデプロイと設定

サーブレットエンジンモードとJ2EEサーバモードでは,Webアプリケーションのデプロイおよび属性の設定方法が異なります。

<この項の構成>
(1) Webアプリケーションのデプロイ
(2) Webアプリケーションの属性の設定

(1) Webアプリケーションのデプロイ

サーブレットエンジンモードとJ2EEサーバモードでは,Webアプリケーションのデプロイ方法が異なります。

サーブレットエンジンモードとJ2EEサーバモードのWebアプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ方法の違いを次に示します。

項目 サーブレットエンジンモードの場合 J2EEサーバモードの場合
WARファイルのコピーの場合 ディレクトリのコピーの場合 アーカイブ形式の場合 展開ディレクトリ形式の場合
アセンブル WAR形式にアセンブルする アセンブルは不要 EAR形式またはZIP形式にアセンブルする アセンブルは不要
デプロイ/アンデプロイ単位 WARファイル単位 ディレクトリ単位 EARファイルまたはZIPファイル単位 ディレクトリ単位
入れ替えできる最小単位 WARファイル単位 JSPファイルやServletクラス単位 EARファイルまたはZIPファイル単位 JSPファイルやServletクラス単位
デプロイ/アンデプロイできるタイミング Webコンテナサーバの起動中/停止中 J2EEサーバの起動中
デプロイ/アンデプロイ結果の反映 Webコンテナサーバの起動/再起動後 デプロイ操作完了後

サーブレットエンジンモードからJ2EEサーバモードへ移行する場合には,サーブレットエンジンモードでのWebアプリケーションのデプロイ方法と操作性が近い,展開ディレクトリ形式によるデプロイ方法をお勧めします。

アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「13.3 アーカイブ形式のJ2EEアプリケーション」を参照してください。展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「13.4 展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーション」を参照してください。

(2) Webアプリケーションの属性の設定

サーブレットエンジンモードの場合は,アプリケーション開発時にWebアプリケーションのDD(web.xml)を直接編集するか,またはhitachi_web.propertiesのキーを設定して,Webアプリケーションの属性を設定します。なお,WebアプリケーションのDD(web.xml)とhitachi_web.propertiesは,WebアプリケーションのWEB-INFディレクトリ下に置きます。

J2EEサーバモードの場合は,これらに加えて,次の手順でWebアプリケーションの属性を設定できます。

  1. システム構築時に,サーバ管理コマンドでJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートする。
  2. 属性ファイルを編集して属性を設定する。

サーバ管理コマンドでは,J2EEアプリケーションの実行時間の監視や同時実行スレッド数の制御など,J2EEサーバの拡張機能の設定ができます。J2EEサーバモードの場合は,サーバ管理コマンドで設定する方法をお勧めします。サーバ管理コマンドの操作方法,および設定内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。

なお,hitachi_web.propertiesの設定内容は,サーブレットエンジンモードとJ2EEサーバモードで異なります。