Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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13.8.2 リロードの適用範囲

リロードの対象として指定できるアプリケーションの種類を次の表に示します。

表13-9 リロードの対象として指定できるアプリケーションの種類

アプリケーションの種類 適用の有無 制限事項
EJBアプリケーション(EJB-JAR) Stateless Session Bean リロード中の新規リクエストはエラーになります。なお,CTMを利用している場合は,リロード中の新規リクエストは実行待ちになります。
Stateful Session Bean リロード中の新規リクエストはエラーになります。また,リロードするとアプリケーションの状態が破棄されるため,アプリケーション開始前の状態になります。
Singleton Session Bean リロードするとBeanのインスタンスが破棄され,新しいインスタンスが作り直されるため,インスタンスの状態は保持されません。
Entity Bean リロード中の新規リクエストはエラーになります。
Message-driven Bean
Webアプリケーション(WAR) サーブレット
JSP
ライブラリJAR

(凡例)
○:リロードの対象として指定できる
△:リロードの対象として指定できるが,制限事項がある
−:該当しない

リロードの適用範囲は,次の範囲で指定できます。

注 app,web,jspは,usrconf.propertiesのejbserver.deploy.context.reload_scopeキーの指定値です。なお,noneを指定した場合は,リロード機能は無効になります。

appを指定した場合
  • EJBアプリケーションを更新すると,EJBアプリケーション,サーブレット,およびJSPがリロードされます。
  • サーブレットを更新するとサーブレットとJSPがリロードされます。
  • JSPを更新するとJSPがリロードされます。

webを指定した場合
  • サーブレットを更新するとサーブレットとJSPがリロードされ,JSPを更新するとJSPがリロードされます。
  • サーブレットがあってJSPがない場合は,サーブレットだけがリロードされます。JSPがあってサーブレットがない場合は,JSPだけがリロードされます。
  • EJBアプリケーションを更新してもリロードは動作しません。

jspを指定した場合
  • JSPを更新するとJSPがリロードされます。
  • EJBアプリケーションまたはサーブレットを更新しても,リロードは動作しません。

なお,リロード機能の有効/無効は,usrconf.propertiesのejbserver.rmi.localinvocation.scopeキーで指定するローカル呼び出し最適化機能の適用範囲と,リロード機能の適用範囲の組み合わせによって決まります。ローカル呼び出し最適化機能の適用範囲とリロード機能の適用範囲の対応を次の表に示します。

表13-10 ローカル呼び出し最適化機能の適用範囲とリロード機能の適用範囲の対応

項目 ejbserver.rmi.localinvocation.scopeキーの値
all app none
ローカル呼び出し最適化の範囲 同一J2EEサーバ内となります。 同一アプリケーション内となります。 範囲はありません。
ejbserver.deploy.context.reload_scopeキーの値 app ×
web
jsp
none × × ×

(凡例)○:リロード機能を使用できる ×:リロード機能を使用できない

注※ 設定に誤りがあります。ejbserver.rmi.localinvocation.scope=allの場合にejbserver.deploy.context.reload_scope=appを指定すると,J2EEサーバを起動するときにメッセージが出力されて起動に失敗します。