Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
EARファイルや,J2EEサーバからエクスポートしたZIPファイルを,展開ディレクトリ形式でJ2EEサーバにインポートできます。この機能を使用することで,作成済みのEARファイル/ZIPファイルを,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションとして動作させることが容易になります。
EARファイル/ZIPファイルの内容を任意のディレクトリに展開して,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションとしてJ2EEサーバにインポートします。EARファイル/ZIPファイルの展開を次の図に示します。
図13-4 EARファイル/ZIPファイルの展開
インポートするときに,コマンドの引数として,EARファイル/ZIPファイルと,アプリケーションディレクトリとなる展開先のディレクトリを指定します。J2EEサーバは,展開先のディレクトリのパス情報をコマンドから受け取り,そのパス情報を基にアプリケーションディレクトリを生成して,アプリケーションディレクトリ下にEARファイル/ZIPファイルの内容を展開します。
EARファイル/ZIPファイルを展開ディレクトリ形式としてインポートする場合,ディレクトリ名の衝突が発生することがあります。ディレクトリ名の生成規則は,ディレクトリ名の衝突パターンによって異なります。EARファイル/ZIPファイルを展開する場合の,EJB-JARディレクトリとWARディレクトリのディレクトリ名の生成規則を表に示します。
表13-6 EARファイル/ZIPファイルを展開する場合の,EJB-JARディレクトリとWARディレクトリのディレクトリ名の生成規則
ディレクトリ名の衝突パターン | ディレクトリ名の生成規則 |
---|---|
application.xmlがあり,EARファイル内のディレクトリと衝突しない。 | EJB-JARファイルとWARファイルから拡張子(「.jar」または「.war」)を除いたものが,EJB-JARディレクトリとWARディレクトリの名称になる。 EJB-JARファイルとWARファイルに拡張子がない場合は,ファイル名がそのままディレクトリ名になる。 |
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EJB-JARファイルとWARファイルの拡張子(「.jar」または「.war」)をそれぞれ「_jar」または「_war」に置き換えたものが,EJB-JARディレクトリとWARディレクトリの名称になる。 |
「_jar」または「_war」に置き換えても衝突する。 | 「_jar」または「_war」の後ろに通し番号(1〜2147483647)が付加される。 |
ディレクトリ名の衝突が発生する場合のEARファイルの構成と,生成されるアプリケーションディレクトリの構成を次の図に示します。
図13-5 ディレクトリ名の衝突の例
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