Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
クラスタ化されたコネクションプールのことをクラスタコネクションプールといいます。ここでは,クラスタコネクションプールの構成,およびクラスタコネクションプールで使用できる機能について説明します。
クラスタコネクションプールは,各データベースノードと接続するメンバリソースアダプタと,それら複数のメンバリソースアダプタを束ねるルートリソースアダプタで構成されています。ルートリソースアダプタとメンバリソースアダプタについて説明します。
コネクションプールをクラスタ化しているときのコネクション取得時の処理の流れを次の図に示します。
図3-63 コネクション取得時の処理の流れ
クラスタコネクションプール機能を利用できるデータベースは,Oracle RAC機能を使用している場合だけです。使用できるJDBCドライバは,Oracle JDBC Thin Driverです。
クラスタコネクションプール機能を使用している場合に,データベース接続で使用できるJ2EEコンポーネントおよび機能を次の表に示します。
表3-71 データベース接続で使用できるJ2EEコンポーネントおよび機能(クラスタコネクションプール機能)
項目 | Oracle(クラスタコネクションプール機能を使用した場合) | |
---|---|---|
J2EEコンポーネント | Servlet/JSP | ○ |
Stateless Session Bean | ○ | |
Stateful Session Bean | ○ | |
Singleton Session Bean | ○ | |
Entity Bean(BMP) | ○ | |
Entity Bean(CMP1.1) | × | |
Entity Bean(CMP2.0) | × | |
Message-driven Bean | × | |
使用できる機能 | コネクションプーリング | ○ |
コネクションプールのウォーミングアップ | ○ | |
コネクションプールの情報表示(cjlistpoolコマンド) | ○ | |
コネクションプールのクリア | ○ | |
リソースへの接続テスト | ○ | |
コネクションの障害検知 | ○ | |
ステートメントプーリング | ○ | |
ステートメントキャンセル | ○※ | |
ステートメントsetQueryTimeoutメソッド | ○※ | |
コネクションIDのPRFトレース出力 | ○ | |
障害調査用SQLの出力 | ○ |
(凡例)○:使用できる ×:使用できない
注※ Oracleに接続する場合の注意事項があります。注意事項については,「3.6.6 Oracleと接続する場合の前提条件と注意事項」を参照してください。
ルートリソースアダプタ,およびメンバリソースアダプタで使用できる機能については,「3.3.4 リソースアダプタの機能」を参照してください。
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