Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
JavaBeansリソースの新規設定の流れを次の図に示します。
図3-29 JavaBeansリソースの新規設定の流れ
図中の1.〜2.について説明します。
- JavaBeansリソース属性ファイルを作成し,JavaBeansリソースのプロパティを定義します。
JavaBeansリソース属性ファイルのテンプレートを使用してJavaBeansリソース属性ファイルを作成して,JavaBeansリソースのプロパティを定義してください。JavaBeansリソース属性ファイルのテンプレートは次のディレクトリに格納されています。
- Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\templates\jb_template.xml
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/templates/jb_template.xml
JavaBeansリソースのプロパティ定義で設定できる内容については,「(4) JavaBeansリソースのプロパティ定義で設定できること」を参照してください。
- サーバ管理コマンドを使用して,JavaBeansリソースをインポートします。
1.で設定したJavaBeansリソース属性ファイルと,JavaBeansリソースを含むJARファイルのパスを引数に指定し,cjimportjbコマンドを使用して,JavaBeansリソースをインポートします。
サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。また,コマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2.4 J2EEサーバで使用するリソース操作コマンド」を参照してください。属性ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.2 JavaBeansリソース属性ファイル」を参照してください。
- 参考
- JavaBeansリソースを複数インポートする場合,インポート済みのJavaBeansリソースと同じ実装クラス名のJavaBeansリソースはインポートできません。先にインポートしたJavaBeansリソースを削除してからインポートするか,または実装クラス名を変更して再作成したあとでインポートしてください。
また,JavaBeansリソースの実装クラス以外にほかのクラスファイルを使用している場合,ほかのクラスファイルに関してはチェックされません。
- インポート時にcjimportjbコマンドに-dオプションを使用すると,アーカイブを生成しないで,ディレクトリ構成のままインポートできます。ディレクトリは,インポートしたいディレクトリの最上位を指定します。
なお,指定したディレクトリがディレクトリ構成でない場合は,指定したディレクトリ直下のファイルをすべてインポートします。
指定したディレクトリ下にあるすべてのファイルをインポートするため,不要なファイルをディレクトリに含めないでください。
- 注意
- JavaBeansリソースを使用する場合,J2EEアプリケーションからJavaBeansリソースへのリファレンスを解決しておく必要があります。JavaBeansリソースを使用しているJ2EEアプリケーションのプロパティを定義するときに,J2EEアプリケーションからJavaBeansリソースへのリファレンスを解決しておいてください。
JavaBeansリソースの設定変更の流れを次の図に示します。
図3-30 JavaBeansリソースの設定変更の流れ
図中の1.〜2.について説明します。
- サーバ管理コマンドを使用して,JavaBeansリソースを停止します。
cjstopjbコマンドを使用してJavaBeansリソースを停止します。なお,JavaBeansリソースを停止する前に,そのJavaBeansリソースを使用しているJ2EEアプリケーションをすべて停止してください。
- サーバ管理コマンドを使用して,JavaBeansリソースのプロパティを定義します。
cjgetjbpropコマンドを使用してJavaBeansリソース属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetjbpropコマンドで編集内容を反映させます。
JavaBeansリソースのプロパティ定義で設定できる内容については,「(4) JavaBeansリソースのプロパティ定義で設定できること」を参照してください。
JavaBeansリソースの入れ替えの流れを次の図に示します。
図3-31 JavaBeansリソースの入れ替えの流れ
図中の1.〜4.について説明します。
- サーバ管理コマンドを使用して,JavaBeansリソースを停止します。
cjstopjbコマンドを使用して入れ替えるJavaBeansリソースを停止します。なお,JavaBeansリソースを停止する前に,そのJavaBeansリソースを使用しているJ2EEアプリケーションをすべて停止してください。
- J2EEサーバを再起動します。
cjstopsvコマンドを使用してJ2EEサーバを停止し,cjstartsvコマンドを使用してJ2EEサーバを再起動します。
- サーバ管理コマンドを使用して,JavaBeansリソースを削除します。
cjdeletejbコマンドを使用して,入れ替えるJavaBeansリソースを削除します。
- サーバ管理コマンドを使用してJavaBeansリソースをインポートします。
cjimportjbコマンドを使用して,新しいJavaBeansリソースをインポートします。
JavaBeansリソースのプロパティを新規に設定する場合は,JavaBeansリソース属性ファイルのテンプレートを使用してJavaBeansリソース属性ファイルを作成して,プロパティを定義します。また,設定変更の場合は,サーバ管理コマンドでJavaBeansリソース属性ファイルを取得して,プロパティを定義します。cjgetjbpropコマンドでJavaBeansリソース属性ファイルを取得して,ファイル編集後に,cjsetjbpropコマンドで編集内容を反映させてください。
JavaBeansリソースのプロパティ定義で設定できる主な内容を次の表に示します。
表3-40 JavaBeansリソースのプロパティ定義で設定できる主な内容
分類 |
項目 |
設定内容 |
実行時プロパティ |
リソースのタイプ |
<res-type>タグにJavaBeansリソースのクラス名を指定します。 |
プロパティ情報 |
<property>タグ下の次のタグに設定します。
- <property-name>タグにJavaBeansリソースのsetメソッド,getメソッドのメソッド名を指定します。
- <property-type>タグにJavaBeansリソースのsetメソッドの引数の型を指定します。
- <property-value>タグにJavaBeansリソースのsetメソッドの引数に渡す値を指定します。
|
別名情報 |
別名 |
JavaBeansリソースに別名を付与する場合,<resource-env-external-property>−<optional-name>タグにJavaBeansリソースの別名を指定します。
別名の設定については,「2.6.6 J2EEリソースの別名の設定」を参照してください。 |
- 参考
- DD(ra.xml)の<resource-ref>タグで指定していた<res-auth>属性と,<res-sharing-scope>属性は,JavaBeansリソース属性ファイルの<resource-env-external-property>タグには指定できません。
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