Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.4.1 リソース接続でのトランザクション管理の方法

リソース接続でのトランザクションの管理方法には,アプリケーションサーバが管理する方法と,アプリケーションサーバが管理しない方法(ユーザが直接管理する方法)があります。ここでは,それぞれのトランザクションの管理方法について説明します。

<この項の構成>
(1) アプリケーションサーバが管理するトランザクション
(2) ユーザが直接管理するトランザクション(アプリケーションサーバが管理しないトランザクション)

(1) アプリケーションサーバが管理するトランザクション

アプリケーションサーバのトランザクションマネージャ経由でトランザクションを管理する方法です。ユーザは,javax.transaction.UserTransactionインタフェースのAPIを操作するか,EJBメソッドのCMT属性を設定することで,トランザクションを管理します。

アプリケーションサーバがトランザクションを管理する場合,トランザクションの種類としてローカルトランザクションまたはグローバルトランザクションを選択できます。アプリケーションサーバが管理するトランザクションの種類については,「3.4.2 ローカルトランザクションとグローバルトランザクション」を参照してください。

(2) ユーザが直接管理するトランザクション(アプリケーションサーバが管理しないトランザクション)

リソース固有のAPIによって,ユーザが直接トランザクションを管理する方法です。例えば,データベースにJDBCインタフェースで接続する場合,java.sql.ConnectionインタフェースのsetAutoCommit(),commit(),rollback()などのAPIをユーザが直接操作します。