Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

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5.12.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)

リクエストデータのサイズ制限の設定をする場合,J2EEサーバの設定が必要です。

ここでは,リクエストデータのサイズ制限の設定方法と設定例について説明します。

<この項の構成>
(1) 設定方法
(2) 設定例

(1) 設定方法

J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。リクエストデータのサイズ制限の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。

簡易構築定義ファイルでのリクエストデータのサイズ制限の定義について次の表に示します。

表5-18 簡易構築定義ファイルでのリクエストデータのサイズ制限の定義

指定するパラメタ 設定内容
webserver.connector.inprocess_http.limit.max_request_line リクエストラインの上限値を指定します。
webserver.connector.inprocess_http.limit.max_headers HTTPリクエストに含まれるHTTPヘッダ数の上限値を指定します。
webserver.connector.inprocess_http.limit.max_request_header HTTPリクエストのリクエストヘッダのサイズの上限値を指定します。
webserver.connector.inprocess_http.limit.max_request_body HTTPリクエストのボディサイズの上限値を指定します。

簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

ポイント
SSLアクセラレータや負荷分散機などのゲートウェイ機器や,プロキシサーバを配置していて,ゲートウェイ機器やプロキシサーバにリクエストデータサイズの制御機能がある場合は,その制御機能の設定値以下の値を設定する必要があります。

(2) 設定例

リクエストデータのサイズ制限の設定例を次に示します。

 
:
<param>
  <param-name>webserver.connector.inprocess_http.limit.max_request_line</param-name>
  <param-value>1024</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>webserver.connector.inprocess_http.limit.max_headers</param-name>
  <param-value>100</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>webserver.connector.inprocess_http.limit.max_request_header</param-name>
  <param-value>8192</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>webserver.connector.inprocess_http.limit.max_request_body</param-name>
  <param-value>16384</param-value>
</param>
: