Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

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4.10.2 実行環境での設定(Smart Composer機能を使用する場合)

ここは,ゲートウェイ指定機能を使用するための設定について説明します。

クライアントとWebサーバとの間に,SSLアクセラレータや負荷分散機などのゲートウェイを配置している場合,ゲートウェイ指定機能を使用することで,Webコンテナにゲートウェイ情報を通知し,WebアプリケーションのトップページやForm認証画面に正しくリダイレクトできるようになります。

<この項の構成>
(1) 設定方法
(2) 設定例

(1) 設定方法

ゲートウェイ指定機能を使用するための設定方法を次に示します。

  1. ゲートウェイのホスト名・ポート番号・リダイレクト先URLのスキームを,リダイレクタごとに指定します。
  2. Webサーバを再起動します。

なお,ゲートウェイのホスト名・ポート番号・リダイレクト先URLのスキームは,簡易構築定義ファイルに指定します。論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。

簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

(2) 設定例

ゲートウェイ指定機能の設定例を次に示します。

図4-25 ゲートウェイ指定機能の設定例

[図データ]

この例では,クライアントとWebサーバの間にSSLアクセラレータを配置しています。クライアントからSSLアクセラレータへのアクセスがHTTPSの場合でも,SSLアクセラレータからWebサーバへのアクセスはHTTPとなるため,WebコンテナはHTTPによるアクセスであると認識します。このため,WebアプリケーションのトップページやForm認証画面へのリダイレクト先URLのスキームはHTTPとなります。この場合,ゲートウェイ指定機能を使用して,スキームを常にHTTPSと見なすように指定することで,正しくリダイレクトできるようになります。

簡易構築定義ファイルの例を次に示します。ここでは,リダイレクト先URLのスキームを常にHTTPSと見なすようにJkGatewayHttpsSchemeパラメタで「On」を指定します。

簡易構築定義ファイルの例
 
:
<param>
  <param-name>JkGatewayHost</param-name>
  <param-value>host1</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>JkGatewayPort</param-name>
  <param-value>4443</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>JkGatewayHttpsScheme</param-name>
  <param-value>On</param-value>
</param>
: