Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

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4.5.4 POSTデータサイズによるリクエストの振り分けの定義

標準で提供されるworkers.propertiesには,あらかじめ次に示すPOSTリクエスト割り分けワーカが定義されています。

#worker.list=postsizelb1
#worker.postsizelb1.type=post_size_lb
#worker.postsizelb1.post_size_workers=worker1,worker2
#worker.postsizelb1.default_worker=worker1

worker.postsizelb1.typeでは,ワーカのタイプを設定します。worker.postsizelb1.post_size_workersでは,振り分け対象となるPOSTリクエスト転送先ワーカのワーカプロセス名を設定します。worker.postsizelb1.default_workerでは,デフォルトワーカを設定します。workers.propertiesには,postsizelb1として,ワーカのタイプに「post_size_lb」,POSTリクエスト転送先ワーカに「worker1,worker2」,デフォルトワーカに「worker1」が定義されています。

ただし,この定義はコメントとして記述されています。このため,この定義のPOSTリクエスト割り分けワーカを利用する場合は,workers.propertiesの該当する行の先頭の「#」を削除してください。

リクエストを振り分けるPOSTデータサイズは,workers.propertiesのワーカ定義のpost_dataパラメタで設定します。

例えば,標準提供のpostsizelb1の定義を利用して,worker1とworker2という二つのPOSTリクエスト転送先ワーカに,それぞれ次のようにPOSTデータサイズを定義しているとします。

この場合,worker1には100メガバイト未満のリクエストが,worker2には100メガバイト以上200メガバイト未満のリクエストが振り分けられます。リクエスト振り分けワーカが,200メガバイト以上のリクエストを振り分けた場合,そのリクエストはデフォルトワーカに設定されているworker1に転送されます。