Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)
Webコンテナがクラスタ構成で配置されている場合,リダイレクタを使用して,POSTデータサイズごとにそれぞれのWebコンテナにリクエストを振り分けられます。この機能を使用すると,処理に時間が掛かる長大なPOSTデータのリクエストを,特定のWebコンテナに転送できます。これによって,長大なPOSTデータ以外のリクエストのスループットの低下や,レスポンス時間の低下を防ぐことができます。この方式でリクエストを振り分ける場合は,振り分け処理をする各Webコンテナに,それぞれWebアプリケーションがデプロイされていることが前提になります。ただし,各J2EEサーバにデプロイするWebアプリケーションが同一である必要はありません。
クラスタ構成でのPOSTデータサイズによるリクエストの振り分けには,POSTリクエスト振り分けワーカというワーカ定義を使用します。POSTリクエスト振り分けワーカには,振り分け先となるワーカプロセスのリストが定義されています。この定義を基に,ワーカプロセスに対するPOSTデータサイズの振り分けが実行されます。POSTリクエスト振り分けワーカの振り分け先となるワーカプロセスをPOSTリクエスト転送先ワーカといいます。
POSTリクエスト転送先ワーカへの振り分けは,HTTPリクエスト単位で実行されます。
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