Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

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3.5.1 標準のコンテキストパラメタ

JSFの標準のコンテキストパラメタを次の表に示します。

表3-8 JSFの標準のコンテキストパラメタ

パラメタ名 データ型 指定可能値 不正な値を指定した場合の扱われ方 省略値 説明
javax.faces.CONFIG_FILES String コンマ(,)またはセミコロン(;)で区切られたカレントコンテキストルート下に関連するJSF設定ファイルのリスト 不正なコンフィグファイルが無視されます。 /WEB-INF/faces-config.xml アプリケーションで使用するJSF設定ファイルのパスを指定します。
javax.faces.DATETIMECONVERTER_DEFAULT_TIMEZONE_IS_SYSTEM_TIMEZONE Boolean trueまたは
false
false false convertDateTimeタグで設定されるタイムゾーンにGMTを使用するかどうかを指定します。
javax.faces.DECORATORS String セミコロン(;)で区切られた,
javax.faces.view.facelets.TagDecoratorlist型でコンストラクタ引数のないクラス名のリスト
指定したクラスが無視されます。 ""(空文字) ユーザ定義のDecoratorクラスを指定します。
javax.faces.DEFAULT_SUFFIX String スペースで区切られたページの拡張子のリスト .xhtml
.view
.xml
.jsp
.xhtml
.view
.xml
.jsp
JSFページとして扱うファイルの接尾辞を指定します。
javax.faces.DISABLE_FACELET_JSF_VIEWHANDLER Boolean trueまたは
false
false false Faceletsビューハンドラをアプリケーションで使用するかどうかを指定します。
javax.faces.FACELETS_BUFFER_SIZE int 1〜2147483647 1024 1024 レスポンスページをクライアントへ返す際に使用するストリームのバッファサイズを指定します。
javax.faces.FACELETS_LIBRARIES String セミコロン(;)で区切られたアプリケーションルートにあるFaceletsタグライブラリパスのリスト 指定したタグのライブラリファイルが無視されます。 ""(空文字) ユーザ定義のFaceletsで使用するタグライブラリファイルのパスを指定します。
javax.faces.FACELETS_REFRESH_PERIOD int -2147483648〜
2147483647
2 2 Faceletsページがリクエストされた際に,JSFがFaceletsファイルの変更を確認する間隔をミリ秒で設定します。※1
javax.faces.FACELETS_RESOURCE_RESOLVER String javax.faces.view.faceletsを継承する有効なjavaクラス名(ResourceResolverクラスでは,引数のないコンストラクタまたは一つResourceResolver型の引数を持つコンストラクタを定義します) 指定されたクラスが無視されます。 ""(空文字) ユーザ定義のResourceResolverクラスを指定します。
javax.faces.FACELETS_SKIP_COMMENTS Boolean trueまたは
false
false false Faceletsファイルに記述したコメントをレスポンスページに出力するかどうかを指定します。
javax.faces.FACELETS_VIEW_MAPPINGS String セミコロン(;)で区切られた,"*"で開始または終了する文字列のリストが有効な値と見なされます。 指定された文字列が無視されます ""(空文字) Faceletsファイルを認識するファイル名のパターンを指定します。
javax.faces.FULL_STATE_SAVING_VIEW_IDS String コンマ(,)で区切られたビューIDを示す文字列のリスト 指定された文字列が無視されます。 ""(空文字) 状態をすべて保存したいビューのIDを指定します。このパラメタで指定したビューでは,状態を部分的に保存するメソッドが使用できなくなります。※2
javax.faces.INTERPRET_EMPTY_STRING_SUBMITTED_VALUES_AS_NULL Boolean trueまたは
false
false false サブミットされた値が空文字であった場合に,JSF内部でnullに変換するかどうかを指定します。
javax.faces.LIFECYCLE_ID String Java ID名 DEFAULT JSFアプリケーションが起動するときに,警告メッセージは出力されませんが,FacesServletが起動するときに,IllegalArgumentException例外処理が発生します。 ユーザ定義のライフサイクルIDを指定します。
javax.faces.PARTIAL_STATE_SAVING Boolean trueまたは
false
true true アプリケーションでビューの状態を部分的に保存するメソッドを使用できるかどうかを指定します。
javax.faces.PROJECT_STAGE String Production,
Development,
UnitTestまたはSystemTest
Production Production ソフトウェア開発の工程にあった設定値を指定します。
javax.faces.SEPARATOR_CHAR Character web.xmlの解析に識別ができる任意の文字列 文字列の先頭文字 : レスポンスページに出力されるタグのId属性を区切る文字を指定します。
javax.faces.STATE_SAVING_METHOD String clientまたは
server
server server ビューの状態を保存する方法を指定します。
javax.faces.VALIDATE_EMPTY_FIELDS String auto,
trueまたは
false
false auto サブミットされた値が空文字,またはnullであった場合に,その値を検証するかどうかを指定します。
javax.faces.validator.DISABLE_DEFAULT_BEAN_VALIDATOR Boolean trueまたは
false
false false アプリケーションでBean Validationを使用できなくするかどうかを指定します。※3

注※1 アーカイブ形式のファイルの修正はできないため,アーカイブ形式のアプリケーションの場合,このパラメタは利用できません。展開ディレクトリ形式のアプリケーションの場合に利用できます。

注※2 指定するID文字列が,"/"で始まらない場合,Warningメッセージは出ませんが,すべての状態の保存ではなく,部分的な状態の保存となります。このため,文字列は"/"で始めることを推奨します。

注※3 設定値ごとの動作については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「10.5.1 JSFからBean Validationの利用手順」を参照してください。