Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)
ここでは,Webアプリケーション単位でスレッド数を制御する場合の設定について説明します。
Webアプリケーション単位でスレッド数を制御する場合,J2EEサーバおよびJ2EEアプリケーションの設定が必要です。
なお,J2EEアプリケーションの設定は,cosminexus.xmlを含まないJ2EEアプリケーションのプロパティを設定または変更する場合にだけ参照してください。
J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。Webアプリケーション単位でのスレッド数の制御の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。
簡易構築定義ファイルでのWebアプリケーション単位でのスレッド数の制御の定義について次の表に示します。
表2-54 簡易構築定義ファイルでのWebアプリケーション単位でのスレッド数の制御の定義
項目 | 指定するパラメタ | 設定内容 |
---|---|---|
同時実行スレッド数の制御の有無 | webserver.container.thread_control.enabled | Webアプリケーション単位で同時実行スレッド数を制御するかどうかを指定します。「true」を指定すると,Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御が有効になります。なお,「false」を指定するとWebアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御が無効となり,Webコンテナ単位で同時実行スレッド数が制御されます。 |
デフォルトの実行待ちキューサイズ | webserver.container.thread_control.queue_size | 実行スレッド数が最大数に達した場合,リクエストはキューに溜められます。このときの,Webアプリケーションで共通となる実行待ちキューサイズ(デフォルトの実行待ちキューサイズ)を指定します。 設定した値は,Webアプリケーション単位での同時実行数を指定していない場合に適用されます。 |
簡易構築定義ファイル,指定するパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
実行環境でのJ2EEアプリケーションの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルで実施します。Webアプリケーション単位でのスレッド数の制御の定義には,WAR属性ファイルを使用します。
WAR属性ファイルで指定するタグは,cosminexus.xmlと対応しています。cosminexus.xmlでの定義については,「2.17.4 cosminexus.xmlでの定義」を参照してください。
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