Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)
ここでは,セッションの管理方法とセッションIDの管理について説明します。
トラッキングモードでWebコンテナのセッションの管理方法を指定します。トラッキングモードには,HTTP Cookieを使用する方法と,URL書き換えを使用する方法の2種類があります。トラッキングモードは,そのどちらか一方,または両方を選択できます。
セッションIDは,HTTP Cookieとして管理されます。HTTP CookieにはHttpOnly属性を付与できます。
HTTPセッションを新規に作成した場合に,HTTPレスポンスのヘッダにセッションIDを示すHTTP Cookieが付加されます。セッションIDを示すHTTP Cookieの名称は,「JSESSIONID」です。この名称は,アプリケーションサーバのバージョンが09-00以降の場合,変更できます。
なお,作成したHTTPセッションをコミットする前に無効化した場合,HTTP Cookieは付加されません。
セッションIDは,URLのパスパラメタとして管理されます。
セッションIDを示すURLのパスパラメタの名称は,「jsessionid」です。この名称は,アプリケーションサーバのバージョンが09-00以降の場合,変更できます。セッションIDは,WebコンテナによってURLが書き換えられるときに,URLのパスの最後に,「;jsessionid=セッションID」の形式で付加されます。
URLのパスは,階層構造を持っている,リソースを識別するための値です。URLのパスには,クエリやフラグメントは含まれません。このため,これらの要素がURLに含まれている場合,セッションIDは,クエリまたはフラグメントの直前に付加されます。また,URLにセッションID以外のパスパラメタが含まれている場合,セッションIDを示すパスパラメタは,URLに含まれるパスパラメタの最後に付加されます。
表2-28 URL書き換えによって増加するURLの文字数
機能の使用状況 | 増加するURLの文字数(単位:文字数) |
---|---|
リダイレクタによる負荷分散機能またはサーバID付加機能を使用していない場合 | 44※ |
リダイレクタによる負荷分散機能を使用している場合 | 44※ + 1(ピリオドの文字数)+ワーカ名の文字数 |
サーバID付加機能を使用している場合(リダイレクタによる負荷分散機能を使用していないとき) | 44※ + サーバIDの文字数 |
データベースセッションフェイルオーバ機能(完全性保障モードが無効の場合)またはEADsセッションフェイルオーバ機能を使用している場合 | 44※ + サーバIDの文字数 + 16(英数字の文字数) |
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