Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)
JSPは,Webコンテナ上でコンパイルされ,Javaソースファイルおよびクラスファイルが生成されます。Webコンテナでは,JSPのコンパイル結果である,Javaソースファイルおよびクラスファイルを,J2EEサーバの再起動時に保持するかどうか設定できます。ここでは,JSPファイルのコンパイル結果を保持するための設定について説明します。
JSP事前コンパイル機能を使用している場合の,JSPコンパイル結果のライフサイクルと,JSPコンパイル結果の出力先について説明します。
JSP事前コンパイルを使用している場合のJSPのコンパイル結果のライフサイクルについて説明します。
JSP事前コンパイルを実施すると,JSPワークディレクトリが作成され,JSPコンパイル結果はJSPワークディレクトリに出力されます。ただし,コンパイル対象となるJSPファイルが存在しない場合は,JSPワークディレクトリは作成されません。出力されるファイルは次のとおりです。
ここでは,デフォルトの出力先と,出力先のディレクトリ構成について説明します。なお,出力されるクラス名については,「2.5.7 JSPコンパイル結果のクラス名」を参照してください。
JSP事前コンパイルを実行する場合,コンパイル結果はJSPワークディレクトリに出力されます。デフォルトのJSPワークディレクトリは次の場所になります。
WEB-INFディレクトリがない場合,JSPワークディレクトリ作成時にWEB-INFディレクトリおよびJSPワークディレクトリが自動的に作成されます。
なお,JSPワークディレクトリ名はデフォルト値が設定されていますが,必要に応じて変更できます。cjjspcコマンドでJSP事前コンパイルを実施する場合のJSPワークディレクトリ名の変更については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjjspc(JSPの事前コンパイル)」を参照してください。cjstartappコマンドでJ2EEアプリケーションの開始時にJSP事前コンパイルを実施する場合のJSPワークディレクトリ名の変更については,「2.5.8 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。
また,JSPワークディレクトリ名を変更した場合は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,パラメタwebserver.jsp.precompile.jsp_work_dirで変更したJSPワークディレクトリ名を指定する必要があります。簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
JSPコンパイル結果は,JSPワークディレクトリに出力されます。JSPコンパイル結果の出力先ディレクトリ構成を次の図に示します。なお,この図ではJSPワークディレクトリはデフォルトのディレクトリ名となっています。
図2-7 JSPコンパイル結果の出力先ディレクトリ構成(JSP事前コンパイルを実行している場合)
ディレクトリ構成について説明します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2015, Hitachi, Ltd.