Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)
JSP事前コンパイルは次に示すときに使用できます。
JSP事前コンパイルの適用場面と使用するコマンドの対応表を次に示します。
表2-10 JSP事前コンパイルの適用場面と使用するコマンドの対応
適用する場面 | 使用するコマンド | 参照先 | ||
---|---|---|---|---|
アプリケーション開発 | Webアプリケーションの開発時 | cjjspcコマンド | (1) | |
システム運用 | J2EEアプリケーション開始時 | cjstartappコマンド | (2) | |
J2EEアプリケーション入れ替え時 | 通常の入れ替え | cjstartappコマンド | ||
リロードによる入れ替え | cjjspcコマンド | |||
リデプロイによる入れ替え | cjjspcコマンド |
JSP事前コンパイルを使用する場面について次に説明します。使用するコマンドの概要については,「2.5.2 JSP事前コンパイルの方法」を参照してください。
なお,cjstartappコマンドでJSP事前コンパイルを実施するためのオプションを指定すると,cjstartappコマンドの実行時にJSPコンパイルが実施されます。この処理はJ2EEサーバで行われるため,一時的にJ2EEサーバプロセスのメモリ使用量が増加します。
Webアプリケーションの開発では,Webアプリケーション完成後に,JSP事前コンパイルを実施します。
JSP事前コンパイルを実施するには,cjjspcコマンドを使用します。Webアプリケーション開発での,JSP事前コンパイルの適用例を次の図に示します。
図2-5 Webアプリケーション開発でのJSP事前コンパイルの適用例
JSP事前コンパイル機能を使用して,完成したWebアプリケーションに含まれるすべてのJSPファイルを,一括してコンパイルします。この結果,Webアプリケーション実行時のJSP初回リクエストのレスポンスタイムを向上できます。
Webアプリケーション内のすべてのJSPファイルを一括でコンパイルするには,cjjspcコマンドの,Webアプリケーション単位でのJSP事前コンパイルを実施します。
なお,cjjspcコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjjspc(JSPの事前コンパイル)」を参照してください。
システム運用時では,JSP初回リクエストのレスポンスタイムを向上させるために,運用の開始前に,JSP事前コンパイルを実施します。システム運用時のJSP事前コンパイルは,J2EEアプリケーションを開始するときや,J2EEアプリケーションの入れ替えをするときに実施します。システム運用での,JSP事前コンパイルの適用例を次の図に示します。
JSP事前コンパイル機能を適用する場面ごとに概要を説明します。なお,システム運用時にJSP事前コンパイルを使用するときのコンパイルの実施方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「5.6.3 J2EEアプリケーションの入れ替えと保守」を参照してください。
J2EEアプリケーション開始時に,インポート済みのJ2EEアプリケーションに対してJSP事前コンパイルを使用できます。J2EEアプリケーション開始時に実施するJSP事前コンパイルは,cjstartappコマンドにJSP事前コンパイルを実施するためのオプションを指定して実行します。このコマンドを実行すると,J2EEアプリケーションの開始前に,J2EEアプリケーションに含まれるJSPファイルを一括してコンパイルします。
J2EEアプリケーションを入れ替える場合,入れ替えを実施する前にJSP事前コンパイルを使用できます。なお,JSP事前コンパイルの方法は,J2EEアプリケーション入れ替えの方法によって異なります。
なお,J2EEアプリケーションの入れ替えの概要については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「5.6.3 J2EEアプリケーションの入れ替えと保守」を参照してください。なお,リロードについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「13.8 J2EEアプリケーションの更新検知とリロード」を参照してください。
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