Cosminexus V9 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド
スケールインでは,ホストの台数を減らし,システムの規模を縮小することで,不要なホストを減らし,メンテナンスなどに掛かる作業コストの削減が図れます。
Smart Composer機能の場合は,サービスユニット単位にホストおよび論理サーバを一括で減らせます。また,運用管理ポータルの場合は,[運用管理ポータル]画面の各画面で個々にホストや論理サーバを減らせます。
ホストを減らしてシステムの規模を縮小するシステム運用例を次の図に示します。ここでは,「4.2 ホストを増やしてシステムの規模を拡大するシステムの運用(スケールアウト)」で構築したシステムを使用します。
図4-7 ホストを減らしてシステムの規模を縮小するシステム運用例
例題で使用する設定内容を次の表に示します。
表4-22 例題で使用する設定内容(システムのスケールイン)
分類 | 項目 | 設定例 |
---|---|---|
システム全体 | Webシステムの名称 | MyWebSystem |
削除するサービスユニットの名称 | unit2 | |
削除するWebサーバを配置するホスト | ホストの名称 | apsv3 |
IPアドレス(管理IPアドレス)※ | 192.168.100.13 | |
論理Webサーバの名称 | MyWebSystem_HTTP02 | |
論理パフォーマンストレーサの名称 | MyWebSystem_PRF03 | |
削除するJ2EEサーバを配置するホスト | ホストの名称 | apsv4 |
IPアドレス(管理IPアドレス)※ | 192.168.100.14 | |
論理J2EEサーバの名称 | MyWebSystem_J2EE02 | |
論理パフォーマンストレーサの名称 | MyWebSystem_PRF04 |
注※ ネットワークが単一構成の場合,IPアドレスは,業務IPアドレスと管理IPアドレスの両方を兼ねます。
システムをスケールインする時に実施する作業と作業の要否を次の表に示します。システムのスケールインは,Smart Composer機能を使用して実施します。
表4-23 システムをスケールインする時に実施する作業と作業の要否(Smart Composer機能利用時)
システムをスケールインする時に実施する作業 | 作業の要否 | 作業の実施条件 | 参照個所 |
---|---|---|---|
サービスユニットの停止 | ○ | 必ず実施 | 4.3.2(1) |
サービスユニットの削除と論理サーバの環境のアンセットアップ | ○ | 必ず実施 | 4.3.2(2) |
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