Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション設定操作ガイド
コマンド実行の排他制御の条件を,サーバ管理コマンドの系統ごとに次の表に示します。
表3-1 コマンド実行の排他制御の条件
実行中のコマンド | あとから実行するコマンド | ||
---|---|---|---|
更新系コマンド | 参照系コマンド | 特権系コマンド | |
更新系コマンド | ○ | ◎ | ◎ |
参照系コマンド | ◎ | ○ | ◎ |
特権系コマンド | ◎ | ◎ | × |
ほかのコマンドの実行中に別のサーバ管理コマンドを実行しようとした場合,実行するコマンドの種類によって,異なる形で制御されます。
サーバ管理コマンドが処理をしているJ2EEサーバに対して異なる系統のサーバ管理コマンドを実行した場合,それぞれのサーバ管理コマンドの処理は並行して実行されます。また,サーバ管理コマンドが処理をしているJ2EEサーバに対して,同じ系統のサーバ管理コマンドを同時に実行した場合,あとに実行したサーバ管理コマンドの処理要求は,実行された順番で待ち状態になり,先に実行したサーバ管理コマンドの処理が終了してから開始されます。したがって,同時に処理を実行できるサーバ管理コマンドの数は,それぞれの系統のサーバ管理コマンドで一つずつです。また,待ち状態にあるサーバ管理コマンドには最大数の制限はありません。処理の実行が待ち状態になると,J2EEサーバ側にメッセージKDJE42211-Iが表示されます。
Server Plug-inが処理をしているJ2EEサーバに対しては,参照系と更新系に分類されるサーバ管理コマンドを実行することはできません。あとに実行したサーバ管理コマンドは排他エラーとなります。Server Plug-inの処理が終了してから次のサーバ管理コマンドを実行してください。なお,特権系に分類されるコマンドは実行できます。
シャットダウンコマンドが処理中,または実行待ち状態にあるJ2EEサーバに対しては,更新系と参照系に分類されるサーバ管理コマンドは実行できません。シャットダウン処理時に,参照系と更新系に分類されるサーバ管理コマンドを実行した場合は排他エラーとなり,メッセージKDJE42212-Eが表示されます。なお,特権系に分類されるサーバ管理コマンドは実行できます。
特権系コマンドは,ほかのすべてのコマンドより優先して実行できます。また,特権系コマンドの実行中であっても,ほかのコマンドの実行に対して影響することはありません。ただし,一つのJ2EEサーバに対して,同時に実行できる特権系コマンドは一つです。二つ以上の特権系コマンドを一つのJ2EEサーバに実行した場合はエラーとなり,メッセージKDJE42230-Eが表示されます。
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