Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)
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アプリケーションサーバで使用する用語について説明します。
(数字)
- 1.4モード
- サーバの動作モードです。J2EE 1.4以降の機能を使用できます。データベースを含む複数のリソースのトランザクション管理ができます。
(英字)
- Application Server
- アプリケーションサーバの実行環境を構築する基盤製品です。Application Server Standardと,Application Server Enterpriseの総称です。
- CORBAネーミングサービス
- CORBAの仕様に準拠した,リモートオブジェクトの格納場所を管理するためのネーミングサービスです。アプリケーションサーバの構成ソフトウェアであるCosminexus TPBrokerによって提供される機能です。
- cosminexus.xml
- Cosminexus アプリケーションサーバ独自の情報を定義するための属性ファイルです。
- Cosminexus Component Transaction Monitor
- クライアントからのリクエストのスケジューリングを実現するための構成ソフトウェアです。
- Cosminexus Performance Tracer
- リクエストが処理されるときに,決められたポイントごとに各機能が出力する性能解析情報をファイルに出力するための構成ソフトウェアです。
- Cosminexus アプリケーションサーバ
- アプリケーションサーバを中核とした,性能および信頼性の高いアプリケーションを実行および開発するためのシステム構築基盤製品です。
- DD
- アプリケーションを運用環境に配置するときの定義情報を記述したものです。
- EJBコンテナ
- Enterprise Beanを制御する実行環境です。また,通信,トランザクション管理などのシステムレベルのサービスも提供します。Enterprise Beanの実体は,EJBコンテナの中で実行されます。
- J2EEサーバ
- J2EEコンテナを生成,実行する環境です。
- JSP EL
- JSP 2.0で定義された式言語です。JSPファイルやタグファイル内にJavaBeansの属性へのアクセスなどを記述できます。また,APIも提供されています。
- JSPコンパイル結果
- JSPファイルおよびタグファイルのコンパイルで生成されるJavaソースファイルやクラスファイルです。
- JSP事前コンパイル
- Webアプリケーションに含まれるJSPファイルおよびタグファイルをデプロイ前にコンパイルし,Javaソースファイルやクラスファイルを生成する機能です。JSP事前コンパイル機能を使用してあらかじめJavaソースファイルやクラスファイルを生成しておくと,Webアプリケーション実行時の初回リクエストでのレスポンスタイムを短縮できます。
- JSPタグライブラリ
- JSPタグを作成するためのもので,JSP仕様で規定されています。アプリケーションサーバでは,統合ユーザ管理をする場合に,Cosminexus標準ログインモジュールを使用してユーザ認証をするためのJSPタグライブラリを提供しています。
- JSPデバッグ
- JSPのコンパイル時に,JSPファイルの行とjavaファイルの行のマッピングを記述したSMAP情報を埋め込んだクラスファイルを作成する機能です。ブレークポイントの設定など,デバッグツールの機能をJSPファイルで実行できるようになります。
- URIのデコード機能
- リクエストURIのサーブレットパスおよび追加のパス情報に含まれるURLエンコードされた文字列をデコードする機能です。URIのデコード機能でデコードされた文字列が,アプリケーションサーバの各種マッチング処理で使用されます。
- Webアプリケーション
- Webブラウザを備えたクライアントを対象に作成されたアプリケーションです。具体的には,サーブレットプログラム,JSPファイル,HTML/XMLドキュメントなどの集合体です。
- Webアプリケーションのバージョン設定機能
- web.xmlで定義されているWebアプリケーションのバージョンを変更しないで,設定したバージョンに準拠してWebアプリケーションを実行する機能です。旧バージョンで作成したアプリケーションを移行するときなどに利用できます。
- Webコンテナ
- Webアプリケーションを制御する実行環境です。また,セキュリティ,トランザクションなどの各種サービスも提供します。Webアプリケーションは,Webコンテナ上で動作します。
- Java Servlet2.5仕様,およびJavaServer Pages Specification v2.1仕様に準拠したWebアプリケーションを実行できます。
- Webサーバ
- Webブラウザからのリクエスト受信およびWebブラウザへのデータ送信に関連する処理を実行するプログラムです。アプリケーションサーバでは,Hitachi Web Server,Microsoft IIS,またはインプロセスHTTPサーバを使用できます。インプロセスHTTPサーバは,J2EEサーバプロセス内で動作するWebサーバです。
- なお,Management Serverを利用する場合,Hitachi Web Serverは論理サーバとして扱えます。
- Webサーバ連携
- アプリケーションサーバで使用するWebサーバとして,Hitachi Web ServerまたはMicrosoft IISを使用する方法です。
- Hitachi Web ServerまたはMicrosoft IISにCosminexus Component Containerが提供するリダイレクタモジュールを組み込んで使用します。
(ア行)
- アプリケーションサーバ
- 情報システムの中間に位置し,ユーザの要求(プレゼンテーション層)とデータベースなどの業務システム(データ層)の処理を橋渡しするためのアプリケーション層を構築するためのミドルウェアです。
- イベントリスナ
- イベントを受け取って処理するオブジェクトです。アプリケーションサーバでは,Webアプリケーション単位でサーブレットコンテキストオブジェクトまたはセッションオブジェクトの状態変化イベントを受け取ります。
- インプロセス
- プロセスの起動のしかたです。インプロセスで起動させると,J2EEサーバのプロセス内で実行するように最適化されるので,パフォーマンスの高いシステムが実現できます。ネーミングサービス,トランザクションサービスおよびHTTPサーバ機能をインプロセスで起動できます。このとき,CORBAネーミングサービス,インプロセスOTSおよびインプロセスHTTPサーバは,J2EEサーバ起動時に自動で起動されます。
- インプロセスHTTPサーバ
- J2EEサーバのインプロセスで動作するWebサーバ機能です。Webコンテナの機能の一部として提供されます。
- エラーページのカスタマイズ
- Webクライアントから存在しないリソースへのアクセスなどがあった場合に,Webコンテナから返却されるエラーページをユーザが作成した任意のページに変更して表示させる機能です。
(カ行)
- 簡易Webサーバ
- WebコンテナをHTTPサーバとして使用して,スタブなどのダウンロードに利用する機能です。インプロセスHTTPサーバとは異なり,実運用時にはスタブのダウンロード以外の目的では使用できません。
- Management Serverを利用する場合は,「管理用サーバ」という名称で扱います。
- 共有スレッド数
- Webコンテナ上にデプロイされているWebアプリケーションで共有されるスレッド数です。
- グローバルセッション
- セッションフェイルオーバ機能では,障害発生前のHTTPセッションと,障害発生後に引き継がれたHTTPセッションを一つのセッションとして扱います。これをグローバルセッションといいます。
- グローバルセッション情報
- グローバルセッションが持つ情報をグローバルセッション情報といいます。グローバルセッション情報は,メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,SFOサーバで管理されます。また,データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,データベースで管理されます。
- ゲートウェイ指定機能
- クライアントとWebサーバとの間に,SSLアクセラレータや負荷分散機などのゲートウェイを配置している場合に,Webコンテナにゲートウェイ情報を通知し,welcomeファイルやForm認証画面に正しくリダイレクトできるようにするための機能です。
- コンテキスト
- Webアプリケーションをまとめた管理単位です。
- コンテキストルート
- コンテキストのルートパスです。コンテキスト内のWebアプリケーションにアクセスするときにURL上に指定します。コンテキストパスとも呼びます。
(サ行)
- サーバ管理コマンド
- サーバで管理しているアプリケーションおよびリソースの設定をするためのコマンド群です。
- サーブレットおよびJSPのサービスメソッド
- javax.servlet.Servletのserviceメソッド,およびserviceメソッドから呼び出すメソッドです。serviceメソッドから呼び出すメソッドは, サーブレットの場合はdo*メソッド(doGet,doDeleteなど),JSPの場合は_jspServiceメソッドです。
- サーブレットフィルタ
- サーブレット/JSPへのリクエストや,サーブレット/JSPからのレスポンスを,フィルタリングする機能です。サーブレットフィルタによって,サーブレット/JSPの実行前のリクエスト,または実行後のレスポンスをラップして,データの変更,リソースに対するトレースの取得などができます。
- アプリケーションサーバの機能を実現するためのサーブレットフィルタとしては,セッションフェイルオーバ用フィルタ,HTTPレスポンス圧縮用フィルタ,およびクライアント性能フィルタが提供されています。
- 実行待ちキュー
- 同時実行スレッドの最大値を設定している場合に,実行スレッド数が最大に達したときに,リクエストをためておくキューのことです。
- 静的コンテンツ
- HTMLファイルや画像ファイルなど,クライアントからの要求に対する応答に使用するファイルのうち,リクエスト内容に影響されないで常に同じ内容になるコンテンツのことです。
- セッション
- Webアプリケーションに対する一連の作業を示す単位です。セッションは通常,WebクライアントからWebサーバへの複数のリクエストの集合から構成されます。
- 占有スレッド数
- 利用できるスレッド数のうち,同時実行スレッド数制御の対象となるリクエストを確実に実行できるスレッド数です。Webコンテナ上にデプロイされているWebアプリケーションごと,またはWebアプリケーション内の業務処理ロジックごとに指定できます。
(タ行)
- デプロイ
- J2EEアプリケーションの場合,J2EEサーバ内にインポートしたJ2EEアプリケーションを,クライアントから実行可能な状態にすることです。
- J2EEリソースアダプタの場合,J2EEサーバ内にインポートしたJ2EEリソースアダプタを,そのJ2EEサーバ上で動作するすべてのJ2EEアプリケーションから使用可能な状態にすることです。
(ハ行)
- バインド先アドレス設定機能
- Webサーバ連携および簡易Webサーバで利用するIPアドレスを,Webコンテナで明示的に指定する機能をバインド先アドレス設定機能といいます。複数の物理ネットワークインタフェースを持つホストまたは一つの物理ネットワークインタフェースに対して,ホストで実行する場合に,この機能を使用することで,任意のIPアドレスを設定できます。
- 負荷分散機
- Webブラウザなどからのリクエストを一元的に受け付けて,同等の機能を持つ複数のサーバに転送して各サーバの負荷を分散させるための装置です。
(ヤ行)
- ユーザスレッド
- ユーザがプログラムの中で明示して生成するスレッドのことです。
(ラ行)
- リクエスト処理スレッド
- Webブラウザなどのクライアントからのリクエストを受け付けて処理するためにWebサーバで生成されるスレッドです。インプロセスHTTPサーバの場合は,Webコンテナで生成されます。
- リダイレクタ
- Webサーバに登録しWebコンテナへの接続を可能にするプラグインコンポーネント(ライブラリ)です。Webサーバに登録したリダイレクタによって,リクエストをURLパターンまたはラウンドロビン方式で複数のWebコンテナに振り分けて処理できます。
- ルートコンテキスト
- コンテキストルートが空文字(コンテキストルートに名称が指定されていない)の,WARファイル内のルートパスです。
- ロードバランサ
- リダイレクタを使用してリクエストを振り分ける場合に使用するワーカ定義のうち,クラスタ構成の場合に使用する特殊なワーカ定義です。振り分け先のWebコンテナのリストが定義されています。リダイレクタでは,この定義を基に,ラウンドロビン方式でリクエストの振り分け処理をします。
(ワ行)
- ワーカプロセス
- Webサーバの背後で動作するWebコンテナのプロセスです。リダイレクタから見た場合のWebコンテナ実行プロセスになります。具体的には,J2EEサーバまたはWebコンテナサーバに当たります。
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