この節では，取得した稼働情報を稼働情報ファイルとして出力する機能について説明します。

この節の構成を次の表に示します。

表3-2　この節の構成（稼働情報ファイルの出力機能）

分類	タイトル	参照先
解説	稼働情報ファイルで収集できる情報の種類	3.3.1
	稼働情報ファイルで収集できる情報	3.3.2
	稼働情報ファイルの出力先とファイル面数	3.3.3
設定	実行環境での設定（J2EEサーバの設定）	3.3.4
運用	稼働情報ファイルの出力形式と出力内容	3.3.5

注　「実装」，「注意事項」について，この機能固有の説明はありません。

稼働情報ファイルの出力機能では，J2EEサーバやバッチサーバの各機能単位で出力される稼働情報を指定された稼働情報収集間隔ごとに収集し，テキストファイルに出力します。

稼働情報を出力する機能を次の図に示します。

図3-1　稼働情報の種類と稼働情報を出力するJ2EEサーバの機能

稼働情報を出力する機能を次に示します。なお，各機能の番号は，図中の数字と対応しています。

1. JavaVM
2. プロセスリソース
3. Stateful Session Bean^※
4. Stateless Session Bean^※
5. Message-driven Bean^※
6. DB Connector
7. JCAリソース
8. トランザクションサービス
9. Webアプリケーション^※
10. Webコンテナ^※
11. URLグループ^※
    注※　バッチサーバの場合は該当しません。
    

出力される稼働情報を次の表に示します。

表3-3　出力される稼働情報

稼働情報			稼働情報を出力する機能単位
分類	種別	情報
サーバ性能	実行結果情報	受け付けリクエスト数※	Webアプリケーション
			URLグループ
		応答済みリクエスト数※	Webアプリケーション
			URLグループ
		セッション数※	Webアプリケーション
		実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数※	Webコンテナ
			Webアプリケーション
			URLグループ
		受け付けメッセージ数※	Message-driven Bean
		決着済みトランザクション数	トランザクションサービス
		トランザクションロールバック数	トランザクションサービス
		コネクション取得失敗数	JCAリソース
		プールされたPreparedStatement数	DBConnector
		プールされたCallableStatement数	DBConnector
		PrepareStatementメソッドが呼び出された回数	DBConnector
		PrepareCallメソッドが呼び出された回数	DBConnector
		プール内PreparedStatementヒット回数	DBConnector
		プール内CallableStatementヒット回数	DBConnector
サーバリソース	流量制御リソース情報	同時実行スレッド数※	Webコンテナ
			Webアプリケーション
			URLグループ
		実行待ちリクエスト数※	Webコンテナ
			Webアプリケーション
			URLグループ
		プールされたインスタンス数※	Stateless Session Bean
		プール内の使用中インスタンス数※	Stateless Session Bean
		実行待ちリクエスト数※	Stateless Session Bean
		接続セッション数※	Stateful Session Bean
		プールされたインスタンス数※	Message-driven Bean
		プール内の使用中インスタンス数※	Message-driven Bean
		プールされたコネクション数	JCAリソース
		プール内の使用中コネクション数	JCAリソース
		コネクション取得待ちスレッド数	JCAリソース
	OSリソース情報	JavaVMヒープサイズ	JavaVM
		コピーガーベージコレクション回数	JavaVM
		フルガーベージコレクション回数	JavaVM
		ロードされているクラス数	JavaVM
		JavaVMの稼働中のスレッド数	JavaVM
		モニタロックのためにブロック状態であるスレッド数	JavaVM
		Explicitヒープサイズ	JavaVM
		Explicitヒープ領域のExplicitメモリブロックの個数	JavaVM
		Explicitメモリブロックの最大サイズ	JavaVM
		HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの最大サイズ	JavaVM
		HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの個数	JavaVM
		HTTPセッションで取得したExplicitヒープ領域を除いたコンテナが管理しているExplicitヒープサイズ	JavaVM
		ユーザアプリケーションおよびJavaVMが管理しているExplicitヒープサイズ	JavaVM
		スレッド数	プロセスリソース
		ファイルディスクリプタ数	プロセスリソース

注※　バッチサーバの場合は該当しません。

＜この節の構成＞

3.3.1　稼働情報ファイルで収集できる情報の種類

3.3.2　稼働情報ファイルで収集できる情報

3.3.3　稼働情報ファイルの出力先とファイル面数

3.3.4　実行環境での設定（J2EEサーバの設定）

3.3.5　稼働情報ファイルの出力形式と出力内容