Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 保守/移行/互換編

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2.4.2 取得が必要な資料の一覧

アプリケーションサーバで,トラブルシューティングに必要な資料の一覧を次の表に示します。また,それぞれの資料を保守員に送付する場合の送付タイミングについても示します。

表2-6 取得資料一覧

項番 資料の種類 説明 送付タイミング
1 メッセージログ※1 J2EEサーバなどの稼働状態およびエラー情報が出力されます。 一次/二次
2 ユーザログ※1 アプリケーション中で出力される標準出力および標準エラー出力の情報が出力されます。 一次
3 例外ログ※1 システムでトラブルが発生したときの例外情報が出力されます。 一次
4 保守用ログ※1 システムでトラブルが発生したときの障害保守情報が出力されます。保守員が障害解析用に使用します。 一次/二次
5 性能解析トレース リクエストの一連の処理で出力されるトレース情報が出力されます。 二次
6 JavaVMのスレッドダンプ JavaVMの稼働情報やスレッドのスタック状態が出力されます。 一次
7 JavaVMのガーベージコレクションのログ JavaVMのガーベージコレクションの活動状態が出力されます。 一次
8 メモリダンプ プロセスのメモリイメージがダンプ出力されます。 二次
9 日立JavaVMログファイル※2 Cosminexus Developer's Kit for Javaで提供される日立JavaVMの固有のログが出力されます。 一次
10 エラーリポートファイル JavaVMがダウンした場合に出力されるログファイルです。 一次
11 OSの状態・ログ OSの稼働情報の記録です。 一次/二次
12 OSの統計情報 OSの統計情報の記録です。 一次
13 定義情報 アプリケーションサーバの各種設定の定義情報です。 一次
14 作業ディレクトリ アプリケーションサーバ稼働時に作業ファイルが格納されているディレクトリです。 一次/二次
15 リソースの設定 アプリケーションサーバ上で使用するリソース(データソース,リソースアダプタ)の設定情報です。 二次
16 Webサーバのログ Hitachi Web Server,Microsoft IISのログです。 一次/二次
17 JavaVMのスタックトレース※3 JavaVMが異常終了した場合の原因究明に使用する情報です。 一次/二次
18 JavaVMの明示管理ヒープ機能のイベントログ※2 明示管理ヒープ機能で発生するイベント(Explicitメモリブロックの初期化,Explicitメモリブロックへのオブジェクトの生成,Explicitメモリブロックの解放処理など)の情報が出力されます。 一次

(凡例)
一次:一次送付資料
二次:二次送付資料

注※1
アプリケーションサーバの構成ソフトウェアが出力するログです。

注※2
JavaVM起動オプションを指定している場合に出力されます。取得するためのオプションについては,「4.10 日立固有のJavaVMログ(日立JavaVMログファイル)」を参照してください。また,オプションの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「19. JavaVM起動オプション」を参照してください。

注※3
UNIXを使用している場合だけ出力されます。

ログファイルは,各構成ソフトウェアの環境設定ファイルで指定したディレクトリに自動的に作成されます。ファイル名には,1〜指定したログファイルの面数の通し番号が付きます。ログファイルのファイルサイズが一面当たりの最大サイズに達すると,次のログファイルに出力先を切り替えます。指定したログファイルの面数分のファイルに出力したあとは,ファイル名の番号が1のログファイルに再度ログを出力します。なお,ログファイルの1レコードの出力が途切れないようするために,ログファイルのファイルサイズが環境設定ファイルに指定したサイズより若干大きくなることがあります。1レコードの最大長は約4キロバイトです。