Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム リファレンス

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1.3.2 単純内容要素ダイアログ

単純内容要素ダイアログは,バイナリフォーマット定義ファイルに単純内容要素を設定するときに使用します。

操作手順については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「4.4.3 要素を定義する(CSV以外の形式の場合)」を参照してください。

単純内容要素ダイアログは,グローバル定義の単純内容要素を設定する場合と,ローカル定義の単純内容要素を設定する場合で表示されるタブが異なります。

<この項の構成>
(1) 単純内容要素タブ
(2) 構成要素タブ
(3) 各タブで共通の内容

(1) 単純内容要素タブ

単純内容要素タブは,設定する単純内容要素がグローバル定義でもローカル定義でも表示されます。単純内容要素の情報を指定します。

図1-36 単純内容要素ダイアログ(単純内容要素タブ)

[図データ]

[データ種別]
単純内容要素として使用するデータの種別をドロップダウンリストから選択します。選択できるデータ種別と,それに応じて[詳細]に表示される内容を次に示します。
データ種別 [詳細]に表示される内容
文字列 (a) 文字列型の場合」を参照してください。
整数 (c) ゾーン・パック形式以外の数値型の場合」を参照してください。
実数
固定小数部数値
ゾーン形式数値 (b) ゾーン・パック形式数値の場合」を参照してください。
パック形式数値
符号付2進整数 (c) ゾーン・パック形式以外の数値型の場合」を参照してください。
符号無2進整数
バイト列 [詳細]には何も表示されません。
日付時刻 (d) 日付時刻型の場合」を参照してください。

[サイズ]
単純内容要素として使用するデータのサイズを指定します。
  • 固定値の場合
    ラジオボタンで[固定]を選択し,サイズ(バイト)を指定します。
    データ種別と文字コードによって指定できるサイズの範囲が異なります。指定できるサイズの範囲を次の表に示します。

    表1-9 固定値の単純内容要素に指定できるサイズの範囲

    データ種別 文字コード 指定できる範囲(バイト)
    文字列,整数,実数,固定小数部数値 UTF16以外 1〜2,147,483,647
    UTF16 2〜2,147,483,646
    ゾーン形式数値,パック形式数値 1〜2,147,483,647
    符号付2進整数,符号無2進整数 1,2,4,8のどれか
    バイト列 1〜2,147,483,647
    日付時刻 CCYYMMDD UTF16以外 8〜2,147,483,647
    UTF16 16〜2,147,483,646
    YYMMDD UTF16以外 6〜2,147,483,647
    UTF16 12〜2,147,483,646
    hhmmss UTF16以外 6〜2,147,483,647
    UTF16 12〜2,147,483,646
    CCYYMMDDhhmmss UTF16以外 14〜2,147,483,647
    UTF16 28〜2,147,483,646
    YYMMDDhhmmss UTF16以外 12〜2,147,483,647
    UTF16 24〜2,147,483,646

    (凡例)
    −:指定できる範囲が文字コードに依存しないことを示します。

  • 可変値の場合
    ラジオボタンで[可変]を選択します。サイズの決定方法は,構成要素タブ(または構成要素ダイアログ)の[サイズ]で設定します。

[詳細]
[データ種別]の選択内容に応じて,次のように表示内容が異なります。
(a) 文字列型の場合

[データ種別]で「文字列」を選択した場合に表示されます。

図1-37 単純内容要素ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「文字列」を選択した場合))

[図データ]

[個別文字コード]
単純内容要素として使用するデータの文字コードが,フォーマットダイアログに設定した文字コードと異なる場合,文字コードを個別に指定します。
[指定する]チェックボックス
個別文字コードを指定する場合にチェックします。
[フォーマット設定値]
フォーマットダイアログに設定した文字コードが表示されます。
[文字コード]
指定する文字コードをドロップダウンリストから選択します。
選択できる文字コード種別を次の表に示します。なお,文字コードの詳細は,マニュアル「日立コード変換ユーザーズガイド(JavaTM版)」のコード体系に関する内容を参照してください。

表1-10 選択できる文字コード種別

文字コード種別 コード体系 補足
MS932 SJIS Microsoftコードページ932
UTF8 Unicode(UCS-2) UnicodeのUTF-8エンコーディング※2
UTF16_BIG Unicode(UCS-2) ビッグエンディアンで扱うUnicodeのUTF-16エンコーディング※2
UTF16_LITTLE Unicode(UCS-2) リトルエンディアンで扱うUnicodeのUTF-16エンコーディング※2
JIS JIS漢字コード JIS X 0208-1983
KEIS+EBCDIC KEIS KEIS'83および半角英数字がEBCDIC
KEIS+EBCDIK KEIS KEIS'83および半角英数字がEBCDIK
KEIS※1 KEIS KEIS'83で半角英数字およびカタカナを含まない
IBM_CODE+EBCDIC(LATIN) IBM漢字コード IBM漢字コード+標準または拡張英小文字セット※3
IBM_CODE+EBCDIC(KANA) IBM漢字コード IBM漢字コード+標準または拡張カタカナ文字セット※3
CUSTOM 文字コード変換UOC 文字コードを変換するためのユーザが作成した外部プログラム

注※1
CSV形式では使用できません。

注※2
BOM付きのデータは扱えません。BOM(Byte Order Mark)とは,データのバイトの並び順序を表すコードです。

注※3
uCosminexus 日立コード変換 - Development Kit 03-01以降が必要です。

[文字列]
データ種別が文字列の場合で,サイズが固定のとき,埋め字の種類を設定します。
[埋め字]
単純内容要素として使用するデータが指定したサイズに満たない場合,余った部分を埋める文字をドロップダウンリストから選択します。空白で埋める場合は[スペース]を,空文字(0x00)で埋める場合は[空文字]を選択します。
(b) ゾーン・パック形式数値の場合

[データ種別]で「ゾーン形式数値」または「パック形式数値」を選択した場合に表示されます。

図1-38 単純内容要素ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「ゾーン形式数値」または「パック形式数値」を選択した場合))

[図データ]

[ゾーン・パック形式数値]
データ種別がゾーン形式数値またはパック形式数値の場合,詳細を設定します。
[小数部桁数]
小数部の桁数を指定します。
[符号の設定]
10進数符号の設定方法として,[自動]または[カスタム]を選択します。
[カスタム]を選択すると,フォーマットダイアログで指定された項目が使用されます。
[符号の有無]
符号を付けない場合は[なし],符号を付ける場合は[あり]を選択します。
この項目は,[符号の設定]で[カスタム]を選択した場合に指定できます。
[符号の種別]
符号を符号ビットで付ける場合は[符号ビット],符号文字で付ける場合は[符号文字]を選択します。
この項目は,次のすべての条件を満たしている場合に指定できます。
  • [データ種別]で[ゾーン形式数値]を選択している
  • [符号の設定]で[カスタム]を選択している
  • [符号の有無]で[あり]を選択している
[符号の位置]
符号を前に付ける場合は[前],符号を後ろに付ける場合は[後]を選択します。
この項目は,次のすべての条件を満たしている場合に指定できます。
  • [データ種別]で[ゾーン形式数値]を選択している
  • [符号の設定]で[カスタム]を選択している
  • [符号の有無]で[あり]を選択している
(c) ゾーン・パック形式以外の数値型の場合

[データ種別]で「整数」,「実数」,「固定小数部数値」,「符号付2進整数」または「符号無2進整数」を選択した場合に表示されます。ただし,「符号付2進整数」または「符号無2進整数」を選択した場合は,[詳細]の項目はすべて非活性になります。

図1-39 単純内容要素ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「整数」,「実数」,「固定小数部数値」,「符号付2進整数」または「符号無2進整数」を選択した場合))

[図データ]

[数値]
データ種別が整数,実数または固定小数部数値の場合,詳細を設定します。
[小数部桁数]
小数部分の桁数を0〜33で指定します。
[符号の有無]
データ種別が整数,実数または固定小数部数値の場合,正負の符号の有無をラジオボタンで選択します。
  • 符号がない場合
    [なし]を選択します。
  • 負の符号だけある場合
    [負だけあり]を選択します。
  • 常に正負の符号がある場合
    [常にあり]を選択します。
[埋め字]
データ種別が整数,実数または固定小数部数値の場合,単純内容要素として使用するデータが指定したサイズに満たないとき,余った部分を埋める文字をラジオボタンで選択します。空白で埋める場合は[スペース]を,0で埋める場合は[0]を選択します。
(d) 日付時刻型の場合

[データ種別]で「日付時刻」を選択した場合に表示されます。

図1-40 単純内容要素ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「日付時刻」を選択した場合))

[図データ]

[日付時刻]
データ種別が日付時刻の場合,日付時刻の形式を設定します。
[形式]
日付時刻の形式をドロップダウンリストから選択します。
[秒小数部桁数]
日付時刻の形式に時刻(hhmmss)が含まれる場合,秒の小数部分の桁数を0〜3で指定します。

(2) 構成要素タブ

構成要素タブは,ローカル定義の単純内容要素を設定する場合にだけ表示されます。構成要素の情報を指定します。

図1-41 単純内容要素ダイアログ(構成要素タブ)

[図データ]

指定する内容は,構成要素ダイアログの構成要素タブと同じです。

構成要素ダイアログの構成要素タブについては,「1.3.4 構成要素ダイアログ」を参照してください。

(3) 各タブで共通の内容

各タブで共通の内容を次に示します。

[インフォメーション]
単純内容要素ダイアログの入力情報に問題がある場合に,ダイアログの最上段に問題点を示すメッセージが表示されます。表示されるメッセージと対策については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「4.4.6 バイナリフォーマット定義ファイルを検証する」を参照してください。

[名称]
単純内容要素の名称を指定します。NCName型で使用できる文字を利用して256文字以内で指定します。

[OK]ボタン
指定した内容を設定して単純内容要素ダイアログを閉じます。

[キャンセル]ボタン
指定した内容を設定しないで単純内容要素ダイアログを閉じます。