FTPアダプタ，ファイル操作アダプタ，およびFTP受付を使用することで，クライアント・サーバ間のFTPによるファイルの送受信をCosminexus サービスプラットフォーム上で中継できます。

FTPアダプタ，ファイル操作アダプタ，およびFTP受付の機能詳細と定義手順については，マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「第3編　FTPと連携したシステムの開発および運用」を参照してください。

FTPによるファイルの送受信の流れを次の図に示します。

図3-11　FTPによるファイルの送受信の流れ

図中の1.〜3.について説明します。

1. FTPクライアントからのリクエスト受付
   FTPインバウンドアダプタおよびFTP受付を使用して，FTPクライアントからのファイル転送要求を受け付けます。FTPインバウンドアダプタでは，FTPクライアントの認証，ファイル転送処理などの処理を行います。FTPクライアントからのファイル転送要求は，FTPインバウンドアダプタを経由してFTP受付に送られます。そのあと，FTP受付からビジネスプロセスが呼び出されます。
   ファイルの送受信は，FTP受付が作成するHCSCサーバ上の作業フォルダを利用して行われます。
   
2. ファイルのデータ変換，複製，および削除
   送信側のファイル形式と受信側のファイル形式が異なる場合，ファイル操作アダプタを使用してファイルのレイアウト変換，および文字コード変換を行います。
   また，ファイル操作アダプタは，HCSCサーバ上の作業フォルダや任意のフォルダにアクセスし，フォルダ間のファイルの複製や削除，作業フォルダの削除などの操作を行います。
   ファイル操作アダプタはビジネスプロセスから呼び出されます。
   
3. FTPサーバとの接続
   FTPアダプタを使用して，FTPサーバとの接続や作業フォルダとFTPサーバとの間のファイル送受信を行います。
   FTPアダプタはビジネスプロセスから呼び出されます。