Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 機能解説

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2.2.6 Webサービス(SOAP通信)の場合の接続先動的変更

サービスアダプタ(Webサービス)の通信先は,ビジネスプロセスで設定した接続先URLを使って動的に変更できます。ビジネスプロセスで接続先URLを設定しておくと,サービスアダプタを実行したときに通信先が変更されます。これにより,作成するサービスアダプタの数を削減できます。

なお,ビジネスプロセスで接続先URLを設定しなかった場合は,開発環境で設定したWebサービスの接続先URLでSOAP通信を行います。

<この項の構成>
(1) 接続先動的変更の処理の流れ
(2) 接続先URLの取得
(3) ベーシック認証との関係
(4) 注意事項

(1) 接続先動的変更の処理の流れ

通信基盤ごとの,SOAP通信時の接続先動的変更の処理の流れを次に説明します。

(a) SOAP通信基盤を使用するとき

通信基盤にSOAP通信基盤を使用するときの接続先動的変更の処理の流れを次の図に示します。

図2-18 通信基盤にSOAP通信基盤を使用するときの接続先動的変更の処理の流れ

[図データ]

説明
図中の番号は,次の説明の番号と対応しています。
  1. データコンテナ内のヘッダ用メッセージコンテナから接続先URLを取得します。
  2. データコンテナの情報を元にSOAPメッセージを作成します。
  3. 取得した接続先URLでサービスと通信を行います。
(b) JAX-WSエンジンを使用するとき

通信基盤にJAX-WSエンジンを使用するときの接続先動的変更の処理の流れを次の図に示します。

図2-19 通信基盤にJAX-WSエンジンを使用するときの接続先動的変更の処理の流れ

[図データ]

説明
図中の番号は,次の説明の番号と対応しています。
  1. データコンテナ内のヘッダ用メッセージコンテナから接続先URLを取得します。
  2. データコンテナの情報を元にSOAPメッセージを作成します。
  3. 接続先URLを設定します。
  4. 設定した接続先URLのサービスと通信を行います。

(2) 接続先URLの取得

接続先を動的に変更するために,開発環境で接続先URLをサービス呼び出しアクティビティのヘッダ割当変数に設定します。接続先URLの取得の詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「8.3.2 サービスアダプタの接続先情報を動的に変更する例」を参照してください。

(3) ベーシック認証との関係

ベーシック認証の利用可否,およびベーシック認証で利用するユーザIDとパスワードについては,接続先URLを使って動的に変更できません。

ベーシック認証に関する情報は,開発環境の画面から設定した情報が有効となります。

(4) 注意事項

次の場合,エラーメッセージが出力されて異常終了します。