Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 開発ガイド

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10.6.9 応答用のキューを設定する(TP1/EE,JMS)

標準の非同期受付(MDB(DBキュー))は,非同期の要求電文の標準受付であり,基本的にはサービス部品からの応答がない場合に使用します。しかし,非同期受付(MDB(DBキュー))から同期のサービス部品(WebサービスまたはSessionBean)を要求した場合,同期のサービス部品から応答が返るときがあります。このような場合,要求時に応答用のキューを指定することで,サービスリクエスタは同期のサービス部品から応答を受け取ることができます。要求時の応答用のキューの指定については,「10.5.6 JMSメッセージを送信する」を参照してください。

<この項の構成>
(1) TP1/EEの場合
(2) JMSの場合

(1) TP1/EEの場合

非同期受付(MDB(DBキュー))は,応答電文を含むバイナリデータがペイロードに設定されたJMSメッセージを応答用のキュー(送信用共用キュー)に送信します。

送信用共用キューは,受け取った応答からバイナリデータを取り出し,受信用共用キューに送信します。受信用共用キューに送信した応答を取り出して,サービス部品からの応答電文を取得できます。応答の取り出しについては,「10.6.10 応答を取り出す(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

標準の非同期受付(MDB(DBキュー))と送信用共用キュー,および受信用共用キューの関係を次に示します。

図10-29 標準の非同期受付(MDB(DBキュー))と送信用共用キュー,および受信用共用キューの関係(TP1/EEの場合)

[図データ]

送信用共用キュー(応答用のキュー)
応答用のキューとなる送信用共用キューを,HCSCサーバが稼働しているJ2EEサーバ(Cosminexus RM)内に作成します。送信用共用キューの登録先キューには,受信用共用キューを指定します。
送信用共用キューの作成方法については,マニュアル「Cosminexus Reliable Messaging」の「2.2.4 送信用共用キュー」を参照してください。

受信用共用キュー
TP1/EEのDBキューを,送信用共用キューがある(Cosminexus RMが使用している)データベースの同一のスキーマ定義内に作成します。詳細は,マニュアル「Cosminexus Reliable Messaging」の「2.2.3 受信用共用キュー」を参照してください。
また,DBキューの作成の詳細については,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」のDBキューに関する内容を参照してください。

(2) JMSの場合

標準の非同期受付(MDB(DBキュー))は応答として,応答電文を含むバイナリデータがペイロードに設定されたJMSメッセージを応答用のキュー(送信用共用キュー)に送信します。送信用共用キューで受け取った応答は,受信用共用キューに送信します。受信用共用キューに送信した応答を取り出すことで,サービス部品からの応答電文を取得できます。応答の取り出しについては,「10.6.10 応答を取り出す(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

標準の非同期受付(MDB(DBキュー))と送信用共用キュー,および受信用共用キューの関係を次に示します。

図10-30 標準の非同期受付(MDB(DBキュー))と送信用共用キュー,および受信用共用キューの関係(JMSの場合)

[図データ]

送信用共用キュー(応答用のキュー)
応答用のキューとなる送信用共用キューを,HCSCサーバが稼働しているJ2EEサーバ(Cosminexus RM)内に作成します。送信用共用キューの登録先キューには,受信用共用キューを指定します。
送信用共用キューの作成方法については,マニュアル「Cosminexus Reliable Messaging」の「2.2.4 送信用共用キュー」を参照してください。

受信用共用キュー
サービスリクエスタが稼働しているJ2EEサーバ(Cosminexus RM)内に,受信用共用キューを作成します。
受信用共用キューの設定は,ユーザの運用に合わせ,必要に応じて行ってください。
受信用共用キューの作成方法については,マニュアル「Cosminexus Reliable Messaging」の「2.2.3 受信用共用キュー」を参照してください。